初心の趣

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ほうらい祭りの神輿が急な石段を下る様を見たい

白山市鶴来の「ほうらい祭り」では、初日に神輿が表参道の急な階段を下るという。

その様を一度見てみたいと昨年より思っていたので、足を運んできた。

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今年も見に行ったほうらい祭り

現在では毎年10月2日(秋季例大祭がある日)の次の土日に行われている鶴来の「ほうらい祭り」。今年は10月6、7日に行われていた。

昨年は2日目に足を運び、獅子方や造り物、替え歌などに注目しながら当ブログでも記事にまとめていたが、1日目は1日目で別に見どころがあるらしい。

昨年の記事はこちら

その一日目の見どころというのが「急な石段を神輿が下る」というものだ。

今年はそれを目当てにやって来た。

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ということで鶴来の金剱神社の表参道の方へ

ほうらい祭りはそもそも金剱宮(石鳥居に「金剱神社」と書かれてあった)の秋季例大祭にともなって催される行列神事のことだ。

金剱宮の周りで急な石段と言ったら祭りの当日に出店が並ぶこの表参道の先の石鳥居の奥にある階段が真っ先に思い浮かんだのでまず先にやって来た。

実際、その通称「男段」(おとこだん)とも呼ばれ、神輿が下る石段はここであった。

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下から見上げた図

急だ。

遠くから見るとたいしたことないように見えたけど、下から見上げると勾配がきついことに気づいた。

金剱宮はこれを上った先にあるのでとりあえず上ってみると後半、足の筋肉に軽く乳酸がたまるのがわかった。

侮れない石段だ。

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そんな急な石段をむしろ通れとのこと

脇の坂道に入らないで、とある。

そこを通らず石段を上がれとのことだ。なかなかハードだ。

もっとも、脇の坂道も大した急勾配なので素直に階段を使いたくなりますけどね。

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石段の先の坂

上りきるとこうして坂が現れる。

この坂を上って左に折れるか、坂の途中の短い石段を上ると、もう金剱宮だ。

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なんか記念撮影をしていた

そこには今年の造り物の一つも見えた。

どう見てもドラゴンボールの「シェンロン」にしか見えないが、その名前は「龍神」だった。

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動きだした竜神

近くで見ると、よくできているなと感心してしまう。

この竜神が移動する先に目をやると、ほかの造り物も待機していた。

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こちらは「前田利家

鯰尾の尾がモチーフになった兜が特徴的な利家公だ。

シェンロンと入れ替わるように神社の方に近寄ってきた。

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反対側からはこんなのも近づいていた

「招く猫」と書かれた招き猫だ。

動物好きとしては町中を移動しているだけでついそちらへと振り向いてしまった。

このように初日から造り物も動き出しているのだ。

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獅子舞もいた

が、その中には人ではなく軽トラがいた。

人力ではなくエンジンで動く獅子舞だ。こんなのもアリなようだ…

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さて金剱宮では…

自分がこの神社の前に到着したのは昼の12時ちょっと前だ。

初日は正午(12時)、この金剱宮より神輿が出発することで祭りが始まるのでそれにあわせた。

この頃にはもう境内に神輿の姿もあった。

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神輿の屋根の上に鳳凰を乗せていた

12時頃の様子だ。

このあと出発することになり、この神輿が後々男段を下ることになるのだ。

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境内から車道に出るための小さな石段を下降中

練習ではないが、短い石段を神輿を高く持ち上げながら降りてみせていた。

担ぎ手のみなさんが着ている白い衣装は「白丁」(しろば)というものだそうで、初老の厄年を迎えた人たちがそれらに身を包みこうして神輿を担ぐのだそうだ。

しかも男段を下る初日は、前厄の人たちでその白丁衆を担うとのこと。

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神輿、町中へ

神社を出ると神輿は獅子舞や造り物を引き連れて鶴来の町を練り歩く。

一周りした後に、再び戻ってきてあの石段を下ることになるのだ。

 

待って急な石段を下る様を見る

神輿が町中を練り歩くのを少しだけ追いかけて、自分は早々に最初の急な石段の方へと戻った。

いつ神輿がそこを通るのかよくわかっていなかったので、また本当にその鳥居の奥の石段を下ってくれるのかもこのときまだよくわかっていなかったので、早々に移動して場所取りをしておきたかったのだ。

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12時も過ぎると人も増えてきた

皆さん、神輿がこの石段を下るとわかっているのか、続々と降りていく。

ときに記念撮影をしている外国人観光客の団体もいた。

これだけ人がいるとなると、ここが下る石段なんだろうなとの確信が自分の中で芽生えてきた。

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ということで降りてみる

下の方に行ってみると、静止画、動画問わず、カメラマンが何人も待機していた。

また、降りてくる人たちの中にはこの石段に神輿がやってくるとの話をしていた人もいたので、いよいよここだと、自分も待機することにしたのだった。

ただ、その耳に聞こえた話によると、神輿がやってくるのは昼の1時過ぎくらいだろうとのこと。

自分がこの場にやってきたのは12時15分くらいだった。

まだまだ先は長いなと思いながらも、いまさら神輿を探して追いかけるというのも違う気がした(戻ったらもう場所がないなんてことにもなりかねない)ので、この場で待つことにしたのだった。

待つこと30分…

45分…

結構、待った。

そのうちテレビ局のカメラマンも石段の端の方に陣取り始めていた。

そうして1時間は待ったであろう頃、見上げていた石段に動きがあった。

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金剱宮と書かれた軽トラが登場

袴を着、「ほうらい祭り」と書かれたタスキを掛けた人も何人も降りてきたのに合せ、上の方が騒がしくなってくる。

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見物客も続々と降りてくる

上の坂の方では白丁衆の姿も見えた。

ということは神輿もやってくる。

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やって来た

いや、自分の心情としては「やっと来た」だった。

というのも待っている間、日が当たれば暑いし、そうかと思えばにわか雨に降られたりしていたので地味に大変だった。

袴を着た人たちが見物客に対して「早く降りて下さい」と促す。

早くと言っても急な石段なので、皆さんかなりマイペースに降りていた。

ずっと神輿を追いかけていたのだろう。

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続いて子供たちの姿が

何に扮しているのだろう? この祭りの由来になっている800年前の白山事件と関係あるのだろうか?

なんてことを考えていると、もう神輿は階段を降り始めている。

展開がなかなか早い。

ここからは自分もカメラをしっかりと構えていた。

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神主さんたちに続いて降りてくる神輿

慎重に降り始めていた。

それはそうだろう、急いで降りようものなら雨が降った後だけにスッテコロリンだ。

神輿の幅に対して階段の幅もそんなにないので転んでサイドに投げ出されると斜面に落ちる危険もある。

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バランスを取って降りてくる白丁衆の皆さん

これ、見るとわかるけど、谷側(前の人)たちは重量バランスのことを考えて、担ぐのではなく持ち上げているんだね。

地球の重力に対して神輿をできる限り水平に保とうとしているようだ。

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なんか、楽しそうだ

重いはずなのに、皆さん明るい。

中には片手で持ち上げている人もいる。

意外と余裕なのだろうか?

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最接近

自分は登り口にいたので、ここまでくると担ぎ手の人も一安心といったところだろう。

特に誰かが転ぶだとか、お客さんを巻き込んでしまっただとか、そういったアクシデントもなく無事下っていた。

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鳥居をくぐり抜けたところでまたまた持ち上げる白丁衆の皆さん

勢いよく掲げていた。

簡単に持ち上げるので、案外軽いのだろうか、などと勘違いしてしまう。

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人混みの中、進んでいく神輿

出店の間を持ち上げながら進んでいた。

このあと左折して神輿は自分の視界から消えていった。

 

なお、神輿と一緒に町を回っていた獅子舞や造り物などはどこに言ったかといえば、写真でいうと右端に写る坂を利用して下り、神輿を追いかけていた。

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遠くからの図

神輿が下ってきたのは鳥居の奥の階段、獅子舞や造り物は迂回するように左の坂を下ってきている。

そうしてかき氷屋の屋台の前で曲がって合流&神輿のあとを追いかけていた。

造り物を間近で見れるので、このあたりも見物客でいっぱいであった。

 

まとめ

待ち時間は長かったものの、昨年見れなかった急な石段を下る神輿の姿を目にできて満足であった。

近くで見れたのでなかなかの迫力であった。

改めておさらいしよう。

神輿が下る急な坂(通称「男坂」)は表参道奥にある石鳥居をくぐった先の石段がそれであった。

時間は昼の1時から1時半くらいを目安にしておくと良いと思われる。

下るさまを見よう、撮影しようと場所を撮っている人たちが12時過ぎにはいる。

ただし、1時ちょっと前にやってきてもまだ撮影スポットを確保できると思われる。

中にはずっと神輿を追いかけて、そのまま石段に到着し、神輿より先に下って石段下の真ん中で陣取って写真を撮っていた人もいた。強引さを出せばそういうこともできなくもないだろう。

以上だ。

当記事がまだ下るさまを目にしたことがない方の参考になれば幸いだ。

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今年から始まった「こびと行灯」

、この鶴来って絵本『こびとづかん』の作者「なばたとしたか」氏の出身地だそうで、今年からこんなこびとが描かれた行灯が町中に吊るされていた。

描かれている「こびと」も数種類あるので、神輿や造り物を追いかけながらチェックするのもアリだろう。

今年は時間的に自分には無理であったが、来年以降にこの行灯を追いかけてみたくなった。

ほうらい祭りもどんどん進化している。