8月に約4年ぶりに能美市大長野町の「かかし街道」へ足を運んだ。
愛を持って写真を羅列していたら重くなってきたので、記事を二つに分けることにした。
前回の続き、後半戦を記したい。
(前回の記事は→こちら)
一体ずつ撮る(後半戦)
前回の記事で自分の案山子街道の楽しみ方がわかってきたかと思われる。
そんなところで後半戦、ラストスパートだ。
ぱっと見た後半戦
もう出だしから笑ってしまう。
後半戦筆頭は力士
お股が痛そうな力士!
手足がちょっと細い気もするけど「力(ちから)のモノノフ」だ。
真正面から見るとちょっと強そう
掌から指まで手をしっかり作ってあるからか突っ張りが強そうだ。
そして、
二番手も力士!
こちらはまわしが茶色。
空手の黒帯と同じ発想からか、黒いまわしのほうが横綱で、こちらの茶色の方は大関以下なんだろうなと勝手に想像してしまう。
「技あり!」
って言ってそうでならない。
もはや空手でも相撲でもない。
ちなみに顔はイケメン
からの…
次はひょうきん顔
こういう顔してこういう格好をしたミュージシャンがいそうな気がしないでもない。
と思ったら、隣にはもっとすごい顔
「こびとづかん」だ。
作者の「なばた としたか」さんは石川県の鶴来育ちだ。
こびと、もう一体
さっきのは牛で、こちらは桃だろうか?
丸くてでかいほっぺのせいかアンパ○マンにも見える
アンパ○マンをブサ○クにするとこんな顔になるんじゃないだろうか…
ていうか、隣りにいるし
妖精つながりだ。
4年前に来たときにもアンパンマンも見かけたが、多少リニューアルされているようだ。
リニューアルされていたとしても、久しぶりに会えた気がしてなんか嬉しい。
相変わらずその手は「グー」だしね。
(4年前のかかし街道の記事は→こちら)
期待通り、隣にはこっちもいた
やっぱり手が「チョキ」のバイキンマンだ。
こちらもちょっとリニューアルされている気がする。
胸元に小さいのもいるし
憎たらしいはずなのにかわいらしいじゃないか。
そのとなりは手が「パー」
正面からだと角度的に見づらいけど手が「パー」だ。
この角度からだと見やすい…
子供の頃のヒーロー繋がりだろうか。
見た目は学生ですけどね。
隣は女学生
学生つながりだ。
男子のヒーローごっこに付き合わされている幼馴染の女子といった間柄のようだが、意外と女子のほうが男子を手のひらで転がしていそうでもある。
そんな二人を見守る西郷どん
突然やって来た歴史の男。
NHKの大河ドラマ『西郷どん』が2018年にやっていたので、その頃かその後に作られたカカシではないかと思われる。
犬を連れているので西郷隆盛で間違いないと思われるが、学生つながりで「明治時代くらいの学生です」と言われたら自分としては軽くショックだ。
西郷どんですよね?
ですよね?
返事がない、犬はこちらに興味がないようだ。
というか、どこを見ているんだよ、君は。
ああ、空ですか
この農道のまわりには稲刈り真っ最中の田んぼがあって、そこに白鷺(シロサギ)が舞い降りたり、飛びだったりしていた。
田舎の景色が残る場所なのだ。
都会的ですね
隣では都会からゴルフでもしにやって来たオシャレにスポーティな淑女(男かもしれないけど)がVIPに椅子に座っていた。
グラサンの斜めがけがスタイリッシュだ。
突然「じっちゃんの名にかけて」のじっちゃんの方が登場。
唐突すぎて殺人事件でも起きたのかと思ったよ。
事件のキーパーソンになりそうな浴衣姿の女性も隣にいるし
浴衣の下にロンTを着るって斬新でただならぬ雰囲気ある。
表情にもただならぬ雰囲気ある
陰があってやっぱり事件解決のキーパーソン的雰囲気があるのだ。
しかもその背後には…
鷹が
鳥追いカイトですが。
鷹も呼べる少女なんて、なんとミステリアスなことか。
あ、スイマセン、隣に鷹匠いました
この人の鷹だったようです。
「へい、タクシー」とタクシーを呼んでいるわけではないです。
この腕に鷹が止まるんです
このサポーターをしている腕の方を上げていたらスタン・ハンセンのラリアット予告を想起させたに違いないと思ったのは自分だけだろうか。
それにしても鷹匠の手袋にしては腕サポーターの部分が長いしごつい。
何だったら警察犬を鍛えるときに見られる噛まれる犯人役のための腕サポーターにも見えなくもない。
君のため用でした?
警察犬ではないと思われるけど、まわりに犬といったら君しかいない。
農家の嫁的モンペ姿の女性だ
映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』でも農家の嫁や女性による農業にスポットが当てられていたけど、こういう格好をした人、いま全然見なくなったわね。
こういう姿を見ると祭りか何かイベントがあるのかなと、そんなふうに考えてしまうくらいだ。
隣にも浴衣姿の女子
もしかしてやっぱり祭りですか?
鷹匠も百万石祭りにやって来ていたりするし、祭り、またはフェスのニオイがしてならない。
ご来場はこちらです
って言っていそうなおっさんもいた。
ゴシックなパンクなお姉ちゃんもいた
野外フェスな雰囲気がもりもりだ。
田園の中で歌う音楽イベントってアリだと思う。
ギャラリーです
合いの手、いれてます。
こちらもギャラリー
歌に合わせて踊ってます。
本日のメイン(自分の中で)
本日の主役はこの方でしょう。
この顔、4年前にも見かけた。
リニューアルされているけど、懐かしさもあって自分としては心動かされるものがあった。
この笑顔
まさに主役級だ。
そのお弟子さんかな
若手シンガーでもある。そんな妄想が膨らむ。
こっちの方の付き人だったかも
このアンニュイな目元に貫禄をおぼえる
ベテラン大物歌手のオーラが出ていらっしゃるじゃないか。
隣には敏腕マネージャーさんみたいな人もいるし
色付きメガネが仕事できそうなニオイをプンプンさせている。
大物女優もお忍びでフェスに足を運んでます
このムスリムウェアのような頭巾をかぶって「くノ一」チックにフェスを満喫だ。
すぐバレそうな気もするけど。
あ、事務所の社長
こんな感じの名物社長、いる。
事務所上げてのフェスだったと信じたい(妄想したい)。
妄想は程々にしましょう
もともと交通安全を訴えるカカシたちなので、妄想し過ぎで運転に支障が生じないようにいたしましょう。
妄想するなら乗るな、乗るなら妄想するな、と言っているに違いない。
少なくとも自分にはそう見えたが、ええ、これを妄想という。
感想
以上、2021年、能美市大長野町の「かかし街道」の写真の羅列である。
並べすぎて容量が重くなって2記事に分けてしまったが、4年前に足を運んだときと比べて案山子の数が増えているんじゃないかと思う。
増えてもそれらへの愛で方は変わらず、最後の最後まで妄想を膨らませて手前勝手にツッコミを入れさせてもらった。
自分自身もやりきった感が一入で、書き終えて楽しかったと思えたのだから、こんな嬉しいこともない。4年空けた甲斐もあったというものだ。
やはり自分は創作案山子というものが好きだし、この「かかし街道」が好きなんだと改めて認識できた次第だ。
こんな遊びもできる
手乗り妖精だ。
陰だけ撮って遊ぶこともできる
前編で記した聖火ランナーのかかしだけど、影だけ見ると「棍棒を持った原始人」みたいだ。
この影はなんの影でしょう?
ザリガニではない。
正解はこちら
とまあ、影当てゲームみたいなこともできてしまう。
遊び心と言う名の愛を持って見て回ると、ほかにも色々と楽しみ方が出てくるんじゃないかと思える。
台風が来るとなかなか予定が合わず毎年見に来れるという保証はないが、またカメラ片手にやって来たいものである。
もしかしたらオリンピックのようにまた4年後になるかもしれないけど… それはそれでエネルギーを充電して見に来れるので、悪いことでもないと今回悟った気がする。