初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

今年(2018年)は「こまつの杜」のかかしロードを見てきた

先日、小松のどんどん祭りに立ち寄った際、駅近くの「こまつの杜」で「かかしロード」を見つけた。

今年はなかなか見られなかったカカシを、このときとばかりに見物&撮影してきたのでまとめたい。

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偶然見つけた案山子たち

昨年は能登方面や加賀方面など数箇所で目にし、写真にも収めたカカシ。

それが今年はこれまで全くと言っていいほど目にしていなかった。

一番大きかったのは、昨年足を運び、当ブログでも紹介した能美市大長野町の「かかし街道」を今年は見れなかったことだ。

昨年のかかし街道の記事はこちら

今年も撮影目的で実際に大長野町の現地に行ってきたものの、予定の都合で9月の台風のあとだったものだから、すでに撤去されていたのだった。

今シーズンはそれ以降もカカシに縁がなく、カカシにカメラを向けることはないのかもしれないと半ば諦めていた頃、小松市のどんどん祭りに足を運んだ際に駅そばの「こまつの杜」で案山子の展示群を見つけたのだった。

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どんどんまつりの無料開放駐車場

こちら、この日は祭りの駐車場になっているが、そもそもは「こまつの杜」の専用駐車場だ。

小松駅のすぐ隣りにある。

ここに車を止めていたものだから、帰り際、必然のように「かかしロード」入り口(出口)前を通ることになった。

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このように

歩いていると不意にこの看板が目に入ったのだ。

これもなにかの縁とばかりにその道を通ってみることになったのだった。

なお、自分は矢印の通りに進んでいるが、作品番号の順番を見る限りこちらが出口側なのではないだろうか。

 

案山子たちを順番に撮る

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入ってみた

公園の小道を進むことになる。

その道中に案山子が並んでいた。

以下、その写真を載せていきたい。

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いきなりWピース

いきなり農作業のおじさんが現れた。

木場潟公園協会による「大ちゃんおじさん」という名の作品であった。

その指だけで真剣白刃取りをしそうな(しかも二本同時に)、ヌケサク先生並みに理不尽に猛者な印象がしてならない。

なお、こちらで21番めの作品であった。ほかに20作品いるわけだけど、いきなりエキセントリック感全開なので「さすが案山子作品」と安堵した自分がいたことを先に告白しておく。

このゆるさ、たまりません。

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続いては「こまつSATOYAMA協議会」の作品

タイトルは「地球防衛隊(小松防衛隊)と宇宙外生命体との闘い」だ。

宇宙外生命体とは一体何なのか不明だけど、武器は…

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熊手だ

庭掃除用のアイテムだ。

掻く方を下に持っているところを見るとハンマーと言うより竹刀のように使うのだろう。

意外と先端から弾丸を飛ばせそうでもある。

小学生並みに想像力がたくましくなりますな。 

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続いてはこちら

これが宇宙外生命体かと思った…

コマツユニオン北陸支部の「減らそう犯罪」という作品なんだけど、その姿が怪しすぎて、これこそが減らすべき犯罪の象徴に見えてしまったのだ(申し訳ない)。

でも、演目のように熊手で闘っている姿を想像すると愉快だ。

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打って変わって平和な作品

こまつの杜内にある「わくわくコマツ館」の「九三丸 ~きゅうさんまる~」という作品だ。

九三丸とは愛称「930E」の世界最大級の大型ダンプトラックのことだ。

わくわくコマツ館の庭にも展示されているものだ。

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コレ

マジでデカい。怪獣かと思うくらいデカい。これが宇宙外生命体だったら嫌だなと思えるくらいデカい。

全高で7.3メートル、タイヤだけでも3.8メートルある。

重さは全体で202トンあるらしい。それでもって297トンのものを運べるそうだ。

おまけに無人でも動く。

すげぇな…

ちなみにこれ、試乗ができる(試乗日がある。もちろん子供もOK。ただし運転ができるわけではない)。

子供って、こういう乗り物系、好きなんだよね。

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続いても子供つながり

里山グリーン部会の「爺と孫の絆」という作品。

手を繋いでいる。かなりほのぼの系だ。

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孫も

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爺ちゃんも風車を持っている

さいきん、めっきり風車を見なくなった。

でもあるところにはある。

爺ちゃんの好きな、または得意なアイテムを孫が持ってくれる、好きになってくれるというのはジイジからしてみれば嬉しいところだろう。

小学生でもスマホタブレットを持ってゲームをするこの時代に、風車を絆のツールとするのはある意味奇跡に近い。せいぜい小学生低学年くらいまでしか通用しないのかもしれないが、自分としてはこういう文化はずっと残っていてほしいものだと思う。

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続いても手を繋いでいる

ただし、地球外生命体なのでほのぼの系とは言い難い。

こまつの杜敷地内にある「サイエンスヒルズこまつ」の「宇宙人の運動会」という作品だ。

ピッコロ大魔王に見えてしまった自分としては運動会の要素を探すのに難儀した。

そうしてジャージだな、としか運動会要素を見つけられなかった。

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ちなみに子供の方の頭はサッカーボールで作られている模様

なかなか面白い。そしてインパクトある。

もっとも、先程の熊手と闘っているイメージはまったくわかないけど。

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こっちのほうが闘っていそうなイメージが湧いてしまう

コマツ 金沢工場風雲会」の「殿様も守る交通安全!!」という作品だ。

体のバランスが怖いのだ。

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さらには顔も

目に力がなさそうである。

真夜中に前を通るとちょっとしたホラーになりそうで…楽しそうだ。

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その隣には逆に体のバランスが良いこちらの作品

航空自衛隊小松基地准曹会のタイトル「人命救助」。

八頭身くらいアリそうで、かつマッチョなのでモデルみたいだ。

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顔が少々ブチャイクですが

この落差がまたいい。

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ついでにいうと助けられている人は顔が歌舞伎

隈取されている。

細かいところで遊び心がありますな。

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続いては案山子らしいカカシ四連体

白嶺幼稚園の作品と書かれてあったので、おそらく園児たちが作ったものだと思われる。

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この腕の斜めっぷりが絶妙

偶然この角度になったのか、狙ってこうしたのか、斜めにするだけで踊っているような躍動感がある。

園児たちのセンスによるものだとしたら、末恐ろしい。

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続いてはゴルフ

株式会社鈴木鉄鋼 かかし愛好会による「コマツ オープン」という作品だ。

趣味全開で愉快だ。

着ている服など本当にゴルフで使っていたであろうものだからかなりリアルな香りがする。

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ボールまである

このこだわり様、全開だ。

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続いてはいきなり鳥

いきなり人間ではないものが現れた。

大型ダンプもあるなら動物だってアリ。それがカカシの世界だ。

こちらは公立小松大学の「飛翔 -Fiy to the Future-」という作品。

鳥と書いたが火の鳥に見えて仕方がない。

手塚治虫の『火の鳥』、面白かったなぁ。

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続いての作品タイトルはこちら

コマツ工業専門学院による「勧進帳」だ。

この看板を目にして今度は和服を着た案山子でも現れるのだろうかとイメージしたら…

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ずいぶんと違っていた

一人はポロシャツにジャージに頭にはほっかむり、もうひとりはアロハシャツにジャージに頭にはバンダナだ。

え~と、『勧進帳』って安宅関で弁慶が出てきて…

…歌舞伎の練習だと思いたい。

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続きましてはタイトル「溶接マン参上!」

東和株式会社の作品だ。

タイトル通りで実にわかりやすい。

作業服やヘルメット、バーナーやマスクといった装備類がこれまた普段から仕事で使っているであろうことが想像できる。

顔は頑固一徹そうだし、「これが我々の仕事だ」と自分たちの仕事に対するプライドが伝ってくる。

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続いては消防団

これまた使われている衣服が本物っぽくって見るからに消防団だとわかる。

作ったのは小松市消防団(女性分団)で、そのタイトルは「火の用心 消防団員募集」であた。

だいたんに宣伝だ。

そうして女性たちが作ったからか…

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座っている子がかなりゆるい

着ているの、普段使っているものかと思ったらアルミ保温シートでできているんだね。

先程の溶接マンと対比すると面白い。

頑固一徹なら、こういうの許さないかもしれないと勝手に想像できて一人でニヤニヤとしてしまった。

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お次はこちら

サポート部会の「いよ!コマツマン」だ。

こちらもコマツの作業服を着ているのでわかりやすい。

手にはレンチ、さらには円月輪みたいなギア(名前がわからない)も装備して、やはり「我々の仕事はこうだよ」とわかりやすく教えてくれているかのようだ。

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顔は歌舞伎ですが

愉快な職場なのだろう。

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急に変わって恐竜

智光幼稚園の「お米を守るレインボーザウルス」という作品だ。

宇宙人も鳥もいれば恐竜だっている、それがカカシワールドだ。

おそらく園児たちが作ったものだと思われる。

恐竜の皮膚の色が茶色だとか緑だとか、一体誰が決めたんだ?

もしかしたら虹色だったかも知れない、なんていう浪漫が詰まった作品だ。

子供たちの発想は自由ですな。

もしかしたら米だって食べていたかも知れない!と、大人の自分は補足したくなる(あの時代にコメはないかも知れないけど)。

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続いても人ならざるもの

長津工業株式会社の「コマツ建機と小松&加賀特産物のコラボレーション」という名の作品。

頭がトマト、足が建機、左手には小松うどんを持ち、右手にはカニを持つという、アンパンマンに出てきそうな顔をしてまず出てこないであろう身なりをしたこちら、今回のかかしコンクールで1位を獲ったとかという話を別のお客さんがしていた。

からくり仕掛けで、右足を持ち上げてやると頭が回転するというのだ。

そんなの反則だろうとも思ったけれど、これがカカシの進化なのだろう。

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続いては複数体

里山イベント部会による「まつり」というタイトルの作品だ。

三人それぞれ違うまつりに参加してそうな出で立ちであるが、雰囲気は伝わる。

まつりは盛り上がってナンボなので堅苦しいことは考えちゃいけないのかも知れない。

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ほんと、堅苦しくない顔だ…

ほんと難しく考えないほうが得しそうだ。

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続いても「和」を感じさせる一体

小松市役所緑花公園センターの「花咲 じいさん」だ。

凝ったことに木も活かしてある。

これは小道具ではなく大道具の領域だと思うのは自分だけだろうか。

案山子の魅せ方の進化がここでも確認できた次第だ。

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おとぎ話の次はカッパ

妖怪登場。

コマツ粟津工場OB会 4役」にょる作品で「カッパのOB君とこまつちゃん」と言うタイトルだった。

この中に人が入っているんじゃないかと思わせる造形、見事すぎる。

今にも動き出しそうな雰囲気があった。

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なんか、目が合った

意図してこっちを見ているようではないか。

ちょっと怖さがある。

こんなの田畑にいたらカラスも逃げるだろう。

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最後はこちら

これはこれで怖い。

コマツ 粟津工場 風雲会」の「物作り こまつの人」という作品なんだけど、どう見てもサッカーだ。

それでいて足も短すぎて、先程のカッパとのギャップが激しすぎる。

こっちのほうが人間に思えない。

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なんだろうか…

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このシュールさ

逆順してきたわけだからこの作品が一番目に作品番号でいうと1番目になるわけだけど一発目からインパクトを残してくれる。

自由だ。

そう、自由こそがカカシだ。

 

感想

以上、10月にこまつの杜で登場していた「かかしロード」の案山子たちだ。

今年はカカシと縁遠いと思っていた頃に見つけただけに、撮っているときの楽しさもひとしおであった。

どれもこれも力作、もとい自由な作品ばかりで、この文化の魅力を再確認できた気分だ。

芸術と同じで何でもありですな。

特に鳥など動物が出てきたときには驚愕。

田畑を守るため鳥を追い払う役目のカカシこそが鳥の形をしているってなにかの冗談かと思った。

でも、要は害鳥を寄せ付けなければなんでもいいわけだから、形なんかに決まりもないわけで、案山子が自由にますます進化していくのも自然の流れと言うものなのであろう。

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展示期間は10月19日までだったのでもう終了している

改めて思うことだが、カカシって県内いろんなところでカカシを作っているものだ。

農業あるところカカシあり、と言ったところだろうか。言い換えれば、こんな文化があるのも田畑や自然がまだ残っているからだろう。

来年もまた、どこかで案山子の写真を撮りたいものである。