小松市の道の駅でレトルトパックに入った「航空自衛隊小松基地隊員給食カレー」というのを見つけたので買って味見をしてみた。
パッケージに戦闘機
「航空自衛隊小松基地隊員給食カレー」は小松基地創立50周年である2011年に、基地内の隊員食堂で提供されていたカレーのレシピを公開したことより商品化されたものだ。
そのレシピに基づいてレトルトカレーを製造、販売しているのはNPO法人「まちづくり小松」だ。2014年から作っているという。
そのパケージが特徴的で、すぐに空自だとわかる。
全面、戦闘機
レトルトカレーの箱なのにまさかの飛行機だ。
カレーの画が一つもない。
表面だけ見ていると戦闘機のプラモデルの箱か何かだと思えてくる。
裏面にはその戦闘機の説明も書かれており、それによるとこちらは「F-15DJ」(愛称「イーグル」。二人乗り)というそうだ。
現在の航空自衛隊の主力戦闘機で、小松基地では現在、2個飛行隊分を配備しているんだとか。
ボーイング社製で最高速はマッハ2.5。むっちゃ速い。
好きな人には、たまらないだろう。
なお、このパッケージの戦闘機の写真は一種類だけではない。
7/12の文字
全部で12種類あるようだ。イーグルはそのうちの7番目。
自分はこのレトルトカレーを道の駅「こまつ木場潟」で買ったのだけど、そこでは2種類くらいしか置いていなかった。
このレトルトカレーそのものは小松市内のいろんな商業施設で買えるようで、その場所によって置かれている種類が違うみたいだ。
ネット上では12種類まとめてボックスで購入も出来ていたようだけど、売り切れ状態が続いているようだし、足を使ってコンプリートするとなるとなかなか大変だ。
側面にはまた別の画の一部が
12種類をすべて並べると、ここでも一つの機体が完成するという。
コンプ欲を刺激するデザインだ。
いただく
レトルトカレーとしては決して安くはない。
ありがたがりながら食べることにした。
こちらがそのカレー
パッと見ただけでもレトルトにしては具、特に肉塊が大きめなのがわかる。
この肉の大きさも公開されたレシピの特徴の一つだとか。
レシピの特徴としては他に、イカ、バナナ、ウィスキー、赤ワイン、焼酎、レモンジュースなどを隠し味に使っているとのこと。
また、つなぎに野菜や果物を煮溶かして独特のとろみをつけていることもその一つだそうだ。
隠し味にお酒がいろいろと使われているのが面白い。
さらには、このレトルト版では「小松産トマト」もふんだんに使っているという。
甘味、辛味、苦味、酸味、旨味、これらが一体となった味を狙っているのだとか。
では、いただきます
一口めは、トマトのおかげだろうか、すっぱさがある。
それでいてコクもあって、フルーツの甘味もあるのだけど、すぐに辛さがやってくる。
その辛さも、スパイスの辛さ+お酒の辛さ、いや、お酒の苦さだろうか、それらがダブルパンチのように舌をアタックしてくる。
辛いのが基本的に苦手な自分としては二口めを口にしたときにはもうその辛さで目が覚めた。
これ、かなり辛い。
舌が熱いし、汗も出てくる。
自分はふだん玉のような汗を掻くことがほとんどないのだけど、このときはツゥーッと額を流れるのがわかった。
自分の舌にはきついと思いながらも、しかし続けて食べてしまうのだから不思議。
う~ん、美味辛い(うまからい)カレーだ。
小松基地の人たちはこんな刺激的なものを食べているのか…
辛いと言いながら結局完食。
ごちそうさまでした。
まとめ
辛さが強くて、自分のように辛いのが苦手なお子様のような舌を持つ人にはあまりお薦めはできないが、美味いカレーだった。
隊員として強くなるには、これくらいの辛さ、ものともしない大人の舌にならなければならないのだろう。
自分は軍人(隊員)にはなれないだろうなと、この一杯で思った次第だ。
それでいてパッケージの戦闘機12種類のコンプリートにも興味が湧く。
湧いたはいいけど、達成するにはこの辛さにあと11回耐えなければならないと考えるとなかなか億劫でもあった。
計12回も耐えれば、その頃には自分の舌も大人になれて、軍人(隊員)になれるんじゃなかろうかと、子供じみた夢もちょいと抱いてしまったりもするのであった。
この商品の売上の一部は小松市内の青少年健全育成に使われているのだとか
自分はもう遅いけど青少年たちは強くなってくれそうだ。