初心の趣

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千里浜砂像フェア2022に足を運んだら自衛隊車両にときめいてしまった

8月27日、28日に羽咋市の道の駅「のと千里浜」にて千里浜砂像フェア2022が行われていた。

今年は初めて自衛隊災害活動とコラボしたという。

車好きとしては自衛隊車両にも興味があったので、見に行ってきた。

 

 

会場は道の駅のと千里浜

先日、ラジオを聞いていたら、8月27日(土)、28日(日)に道の駅のと千里浜で自衛隊とコラボした砂像フェアが行われるCMが流れていた。

自衛隊車両が並ぶという。

砂像もそれにちなんだものが作られているようだったので、砂像も車も好きな自分としては見に行きたくて仕方なかった。

行ってきた

道の駅のと千里浜だ。

前回紹介した能登千里浜レストハウスと同じように車も走れる砂浜「千里浜なぎさドライブウェイ」のすぐ近くにある。

いつもの地図

のと里山海道(旧能登有料道路)の千里浜ICを降りてすぐのところだ。

まずは拝んでおこう

この道の駅に常設されている毘沙門天の砂像だ。

ここに来たらまずはこれを拝んでしまう。

2020年から登場しているこちら、実は製作した際にタイムカプセルを埋め込んでいるそうで、この大型砂像が別の新しいものに作り変えられる際に掘り起こされるんだそうだ。

その日が来るのもそう遠くないらしい。拝めるうちに拝んでおく。

そんな毘沙門天の隣には…

ポット砂像制作体験会も行われていた

鉢の上に乗せれるくらいの大きさの砂像を制作する体験会も行われていた。

これいいなぁ。

時間の都合上、今回自分はできなかったけど、いつか一度はやってみたい。

さらに看板を見ると建物の軒下では「自衛隊災害活動パネル展」も行われているようだ。

これだ

文字通り、自衛隊の災害活動を写したパネル展だ。

現代の日本では自衛隊=災害活動っていうイメージがやはり強い。

実際どんな活動を行っていたのかがこれを見ているとよくわかる。

北陸自動車道の大雪のときにも来ていたんだね。ありがたや。

このパネル展の手前には、そんな自衛隊とコラボした今年の砂像フェアオリジナルの砂像も置かれていた。

 

自衛隊コラボオリジナル砂像を拝む

置かれていた自衛隊コラボのオリジナル砂像というのが…

こちら

おおぉ!まさかの自衛隊車両

前回紹介した千里浜レストハウスに置かれたいたものとは違い、アニメがモデルというものではなく、自衛隊そのものがモデルの砂像だ。

しかもそのシンボルとしてでっかいトラックのような自衛隊車両が造形されているのだ。

車好きとしては、そして砂像好きとしてはテンションの上がる光景であった。

細かく見ていこう

この顔の作り、ナンバープレートの位置やら自衛隊車両によく使われているトヨタの「メガクルーザー」そのまんまじゃなかろうか。

タイヤもごっつく、走破性をアピールするため丸太まで彫られている。

ホイールナットの数も6本

こういうのも実車と同じなんじゃなかろうか?

そんなことも気になって後で検証するためにこうして近くで撮ってしまった。

手前にはこんなポット砂像も

右側は自衛隊石川地方協力本部マスコットキャラクターの「としぼう」だ。

ヘルメットが前田利家公の鯰尾兜みたいになっている。

左にいるのはヘルメットを被ったアマビエだろうか。

かわいい。

自分にこういうものを作れる造形力と器用さがあれば…人を笑顔にできるだろうに… 

残念ながら自分にはそんな才能はない。

そんな笑顔を守ってくれる自衛隊

え~と、目が怖いよ

すんごい眼力。

守るってことに関しての決意が伝わるのできっと守ってくれそうだけど…

目からビームが出てきそうだよ。

 

自衛隊車両にときめく

コラボ砂像の背後にも人だかりができていた。

そこも駐車場なんだけど、今回のイベントのために野外展示場として使われていた。

このように

自衛隊車両が展示されていたのだ。

しかも数台。

すぐ左のテントではキッズ用の制服の貸出なんかも

子供用に小さく作られた自衛隊の制服が貸し出されていて、記念撮影を行っている家族連れも多かった。

さらには制服だけではなくドーラン体験もあった。

ドーランとは顔に塗る迷彩ペイントみたいなやつだ。

軽く塗るもの(ソフト)とガッツリ塗るもの(ハード)の二種類あって、ハードの方はグレート・カブキみたいになるんじゃなかろうか?と勝手に想像してしまった。

自分がいた時間内で、ハードをやっている人やキッズは見かけなかったので確認できていない。

では車を見ていこう

こちらの大型トラックみたいなものは「73式大型トラック」と書かれてあった。

全長は7.15メートル、全幅は2.48メートル、高さ3.08メートル、重量は8.49トンと、かなりヘビーだ。

上の方にはクレーンのようなものも乗っかっている。

近づいてみるとISUZUの文字

73式大型トラックはいすゞが製作しているのだ。

自衛隊車両なのでちゃんとサクラのマークも描かれている。

クレーンの操作装置

災害現場で多目的に使われるのだろう。

ちなみに73式大型トラックは東日本大震災で他の自衛隊車両が水没等で行動不能になっていく中、唯一稼働できていたんだとか。

それくらい耐久性が高いそうなのだ。

荷台には人が乗れる

隊員を移送するのにも使われるわけだ。

20人くらい乗れるみたい。

ちなみにここに展示されている車両は、荷台や運転席へ実際に乗ってみることもできる。

その隣にはこんなものも

こちらは「野外炊具1号」という名称のものだ。

これ自体が走るのではなく、トラック等に引っ張ってもらうトレーラーだ。

上には環流式炊飯器が6つも乗っかっている。

アップで

200人の主食、副食を45分以内に調理可能だというから驚く。

しかも道路上を走りながら炊飯できるんだそうだ。

急にお腹が空いてきたじゃないか。

動力はHONDA製

電機メーカーかと思ったら、自動車メーカーだった。

いすゞに続いてホンダ、車好き心がくすぐられる。

オートバイも展示されていた

自衛隊車両は四輪だけではない、二輪もあるのだ。

主に偵察や警務に使われるんだけど、目的によって製造メーカーが違っていた。

偵察用はカワサキ、警務はヤマハのバイクだった。

もちろん、二メーカーでサイズ等の諸元も微妙に違う。

車体には「Kawasaki」の文字

ということはこちらのオートバイは偵察用だ。

ご覧のようにバイクもこうして跨ることができる。

動かすことはできないけど、跨って、皆さん記念撮影を行っていた。

そしてこちらは「高機動車

でた! 砂像になっていたやつだ。

こうして実物を目にすると、砂像がいかに忠実に作っていたかがわかる。

ほぼ一緒。しかもあれ、大きさも実寸大だったそうだ。

この車両の名前だけど、砂像のときにも記したようにトヨタの「メガクルーザー」だ。

ランドクルーザーよりもっとデカくて「和製ハマー」なんて呼ばれたりもする。

自分、長年勘違いしていたんだけど、隊員の方に聞いてみたら、このメガクルーザーって、普通の市場にも出回っているらしい。

てっきり自衛隊が特注してんのかと思っていたけど、民生用もあるようなのだ。

自分たち一般庶民でも買おうと思えば買えるということだ。

相当高いけど…(1000万円超え)

ごっついタイヤだ

解説によるとタイヤ空気圧調整装置がついているそうで、優れた路外機動性能があるという。またパンクしても走れるランフラットタイヤなので、被弾も少々なら平気だそうなのだ。

こちらも乗せてもらえます

このように荷台に乗って記念撮影している家族連れが多かった。

どうぞ乗ってくださいと、女性隊員の方が声をかけていたので、遠慮の感情も解けやすかった。

かくいう、自分も乗っちゃいました

荷台から運転席を撮影。

運転席には小さなお子さんたちが代わる代わる乗っていたので、自分は後ろからコクピットを覗いていた。

メガクル、オートマチック車だった。

余計なものが取り外されているようなインパネも渋い。

この生活感が出ているような雑な置かれ方しているところも好みだったりする

このイベントのためにいろんなものをこの車で運んで、その箱だったりするんだろうなというのはわかるんだけど、洗面所の水滴も一滴も残さず拭き取っているくらいいつもキッチリしている自衛隊でも、イベントだとこんな一面も見せてくれるんだなと思うと、ちょっとホッとする。

砂像で描かれていた眼力の強い隊員ばかりだったら、近寄りがたいからね。

メガクルーザーの隣には73式小型トラック

展示されていた。

こちらも乗り込んで記念撮影ができるので、皆さん乗車していた。

エンブレムには三菱のマークが見える。

この小型トラック、三菱の「パジェロ」だ。

自衛隊用に多少改造してあるけど、基本はパジェロなのだ。

パジェロも悪路の走破性は高い。

汎用トラックとしてほぼ全部隊に装備されているらしい。

それでもって、主に指揮官車として運用されているそうだ。もちろんそれ以外の用途でも幅広く使用されている。

このサイズはメガクルーザーなんかと比べると使いやすいわね。

自分も乗り込んで

みた

座ってみると、指揮官用に使われることが多いからか、シートの座り心地が想像以上に良かった。

オフロード用だからと、ただそれだけで椅子が硬いのかと思っていたらしっとりと座れる。

この点は隊員の方も得意げに説明してくれていた。

ちなみにこのパジェロもオートマだ。

まあ、市場の9割以上がオートマなのだし、ラクなんだから、自衛隊車両としての利便性を考えると、そりゃオートマにするわね。

ドアパネルがスカスカ

これは軽量化ではなく、ここに銃器を詰めるようにしてあるそうなのだ。

さすが自衛隊車両。守るためには銃器も必要だ。

おもちゃやレプリカではなく、本物を生で見れて妙な感動があった。

後ろはこうなっている

後部に簡易な座席も用意されているので合計で5、6人乗れそうだ。

軽油も入れれるタンクを後ろに積んでいるところもさすがだ。

自己完結能力も問われる自衛隊なので、いつも近くにガススタがあるなんて考えは捨てなきゃいけないのだ。

そういった現場の生々しさがわずかながらでも、そういった装備から感じられるのであった。

生々しさといえば…

こんなものも展示されていた

装甲車だ。

ボードには「軽装甲機動車」と書かれてあった。

大きくはないかもしれないが、こんなに間近で装甲車を目にしたの、自分としては今回が初めてだ。

これこそ特注、戦場で使われるもので、国内の一般道路でなかなか見かけるものではない(たまに走っているらしいが)。

でもこれ、作っているのは小松製作所コマツ

石川県と縁のあるコマツだというんだから、急に身近に感じてしまった。

後ろと側面はこんな感じ

迷彩カラーでいかにも自衛隊車両って感じだし、ホイールナットは10点でいかついけど、お尻の曲線あたりの、このブリキのおもちゃのような趣は戦場で使われる車だってことを忘れてしまうくらいかわいい。

あいにく中には乗り込めなかったので…

外からコクピットを撮影

オートマだというのがわかる。

作りは普通の車、というかコマツだから建設機械に近いのかもしれない。

中に入って確認したかったが、これに乗り込んでいるお客さんは自分が見た限りいなかった。

皆さん、上に乗って記念撮影していた

自衛隊の方々がボンネットの上へと優しく誘導してくれるので、小さなお子さんも上に乗れていた。

4人くらい乗ってもへっちゃらだ。

それくらい装甲も足回りもしっかりしているようなのだ。

自分は一人で行動していたし、自分を撮ってもらう趣味もなかったので乗らなかったが、でも一度は乗ってみたかったと今では少し後悔している。

まあ、列ができていて、時間的に並んでいられないなと思ったところもあるんですけどね。

なお、ルーフの上には機関銃を固定できる銃架(シールド付き)も見える。

普通の自動車ではまず見られないカスタムパーツ(装備)なので、それを見ているだけでもときめいてしまった。

自分はやはり車好きだなと改めて思うのだった。

 

まとめ

以上、今年の千里浜砂像フェスを見に行った話である。

砂像がメインであるはずなのに、車好きとしてはどうしても自衛隊車両にときめいてしまっていた。

自衛隊の装備(車両)は珍しい。珍しいから、見れるときにじっくりと見てしまう。

とはいえ、砂像も車両、しかもレアなメガクルーザーを実寸大で模写していたのだから砂像でもしっかり興奮してしまっていた。

誰得?と問われれば自分得と言いたくなるイベントだった。

ついでにこんなものも展示されていた

これ「TACMET-R」(携帯気象観測装置)というものだった。

雨量計や風向風速計、気圧計、気度湿度計といったシステムがでっかい三脚みたいなものに搭載されていて、一番右端の縦長の箱みたいなものでは雲の高さも測れるんだとか。

さらには雷を探知する機械もある。

総重量は搬送用のケース込みで130キロもあるらしい。

なんか、話を聞いていてこれまた興奮してしまう自分がいた。

自分は車両だけじゃなく、こういう装置も好きなようだ。

おそらくマシーンが好きなんだな、マシーンが。

そんなことも再発見した日であった。