初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

輪島市民大花火大会は20分間で2万発だから濃密

6月のあたま頃に輪島市では市民大花火大会が行われる。

20分間で2万発を打ち上げるという濃密すぎる内容だというので、このたび初めて見に行ってきた。

撮ってきたものを並べたい。

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夜に輪島市民まつりへ

輪島市の濃密な花火大会は「輪島市民まつり」に合わせて行われる。

市民まつりそのものは5月26日(日)から6月2日(日)にかけて行われていた。

祭りの目的は輪島市民の一人ひとりの地域愛と連帯感を醸成、豊かで住みよく活力ある輪島市を育むことなんだとか。

花火大会は6月1日(土)に行われていたイベントのクライマックスのように催されていた。

開始時間は夜8時40分から。

特徴的なのは20分間しかなく、その20分間の間に2万発を打ち上げるという、かなり濃密なプログラムとなっている。

その密度は北陸一だそうだ。

県内の他の有名な花火大会などでは1万数千発を1時間以上かけて打ち上げることを考えると、かなり尖っていると思う。

場所は輪島マリンタウン

当ブログでも一度記事にした輪島キリコ会館がある辺りだ。

新キリコ会館にいったときの記事はこちら

マリンタウンには駐車場もあるけれど、そこが会場になっていたりするので、基本的にそこには車を停めれないと考えたほうが良い。

歩いていける道の駅に停めるか、ちょっと離れた臨時駐車場(シャトルバスあり)に停めるしか無いかと思われる。

自分は臨時駐車場の方に停めて歩いて会場に向かった。

シャトルバスを使わずに歩いていた人は自分以外にも多くいた。

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道中

このように、道中一部の道路に露店が並んでいた。

地元の子供達が列を作っているのを目にしたりすると、懐かしい気分になる。

子供頃、花火大会の日に花火そっちのけで小銭を握ってこうして露店に出向いていたものである。

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マリンタウンの手前

道路は規制が入っていたのでほとんど車が通っていなかった。

まるで歩行者天国のようにも見えるけど、シャトルバス等は通るので通行の邪魔をしてはならない。

 

会場の様子

マリンタウンへと入っていくと、設置されたスピーカーよりメイン会場からのアナウンスが聞こえてくる。

花火までの昼や夜にはそのメイン会場でいろいろと催しが行われているのだ。

市民まつりらしさがそのアナウンスからムンムンと伝わってくる。

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パーク入り口付近ではこんなお店も

虹色に発光するものだ。

珍しかったので撮ってみたら、想像以上にキレイだった。

買っている人が結構いて、靴なんかを虹色に光らせている人が自分には印象的であった。

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こっちでもきれいに光る何かが…

お店かと思ったら小さなキリコだった。

設置されたスピーカー越しに聞こえる会場のアナウンスによると「笹キリコ」というもののようだ。

町ごとなのか何基かいた。

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メイン会場の前にズラリ

それまで町を練り歩いていたようで、続々と入ってきて並んでいた。

ちっちゃいけどキリコだ。

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こんなのもいた

ネコバスがいた。

これもキリコだってことだから、笹キリコ、かなり自由だ。

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しかもこれ、ちゃんと中に子どもたちが乗れる

キッズたちからするとかなり夢がある。

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こっちは大人の夢だろうか

でっかいクルーズ客船が停泊していた。

「にっぽん丸」という船だそうだ。

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観光バスなんかと比較してもかなりでかい

まるでビルだ。

こんなのが水上に浮かんでいるんだから、海って不思議だ。

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船の側には旅行会社の有料座席も

船やバスでやってきた観光客向けだろうか。

海の直ぐ側に設けられていたので見やすそうな席だった。

 

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メイン会場では市長の挨拶も

輪島市長と、輪島と友好都市提携を協定している北海道の石狩市の市長が揃って登場し、挨拶をしていた。

石狩市のサケの最高品は輪島の塩を使ったものなんだとか。

一匹2万円くらいするそうだけど、一度食べてみたいものだ。

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そのあと御陣乗太鼓(ごじんじょうだいこ)の演奏も

上杉謙信能登平定に名船村まで押し寄せてきた時、村民が樹皮の仮面と海藻の頭髪のバケモノ姿で陣太鼓を打ち鳴らして夜襲を仕掛け、恐怖で戦わずして退散させた逸話から現代にも継承される太鼓だ。

リズムが独特で、静かに入ったと思ったらテンポが変わってスピーディーに激しく叩いたりするので、なんだかテクノを聴いている感覚がある。

写真では演奏者が3人だが、この日は計6人はいて、入れ代わり立ち代わりで、それぞれで自由にミエを切ったりするので予測がしにくく面白い。

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フィニッシュ

花火を前に気分もかなり盛り上がった。

御陣乗太鼓を見物している客も多くいて、終わるといよいよ花火大会が始まるので、フィニッシュの途端に客の皆さん一斉に海の方に移動し始めていた。

人の波に押しつぶされないようちょっと注意が必要だ。

 

濃密な花火大会を撮る

御陣乗太鼓の演奏が終わると、数分後には花火大会が始まる。

夜の8時40分スタートだ。

20分間に2万発を打ち上げる濃密なプログラムは、開始前に会場の照明をほぼすべて落とし、真っ暗にしてカウントダウンを始め、スタートの合図で一気に打ち上げられる。

以下、その様子の写真を羅列したい。

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始まる前はこんな明るさ

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照明が落とされるとこんな具合に暗くなる

船内の明かりぐらい。

そうしてカウントダウンが始まって…

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スタート!

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はい、ドーン!

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ドドドドーン!

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やりすぎ…

フィニシュだ。

20分間、解説や協賛の説明なども一切ない、ほとんどノンストップであったので、写真も無駄な説明を省いて、ほぼノンストップで並べてみた。

あっという間の20分間で、ずっとカメラを構えながら見上げっぱなしのシャッター切りまくりであった。

濃密すぎて、自分としても一発一発の良し悪しを考える暇もなかった。

改めていう、尖った花火大会だ。

この是非をどう捉えるかは見る者次第だろう。

 

感想

輪島市民大花火大会、短い間に2万発なので夢中になってシャッターを切ってしまっていた。

時間が短いので終わった後はあっさりした気分でいたのだけど、帰る途中で自分が疲れていることに気づいた。

20分間の短さでも、その濃密さに疲れてしまっていたようだ。

でもその疲れがまた充実感や楽しさとして頭に残った。

よくぞこんなプログラムを考えたなと、輪島市にちょっと畏敬の念に似た不思議な感情を抱いてしまう。

終わった後、会場では今後の花火大会のための募金を行っていたので、財布の中の小銭を見もせずに掴んで入れてきた。

自分は輪島市民じゃないけれど、こんな愉快な花火大会はまたやってもらいたいとそう思えたのだった。

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マリンタウンの入口前の中浦屋で輪島プリンが売られていた

帰り際の9時過ぎ、夜だと言うのに祭りということで営業していて、自分もファンになってしまっている「ラ・レーヴ」の輪島プリンが売られていたので、お米味のものを一つ買って帰った。

過去の輪島プリンの記事はこちら

小銭を募金に放り込んできたので300円位のものを1万円札で買ってしまった。申し訳ない。

濃密な花火で疲れた体を濃密なプリンを食べて癒やす。

来年以降また足を運んだときもこのパターンで行きたいと思う。