足湯の旅21回めだ。
初回で足を運んだ七尾市和倉温泉の「湯っ足りパーク」へ改めて行ってきた。
以前は昼間に向かったので、今回は夜を狙った。
さらには花火大会が行われていたので足湯から見れるかどうかも確かめてきた。
花火大会の日に湯っ足りパークへ
足湯の旅、久しぶりだ。
過去の当ブログを確認すると最後に書いたのが2018年7月だったので約4年ぶりだ。
あの頃はまだ平成だった。
県内の有名な足湯のほとんどを回ったため新しい記事を書けていなかったが、県外の足湯や、夜の足湯などやってみたいことは色々とあった。
今回、和倉温泉の春花火を見に行ったのに合わせて夜の足湯を試してみることにした。
向かった先は本企画で最初に行った「湯っ足りパーク」だ。
以前、当ブログでも記したが和倉の春花火はこの足湯の目の前の海で打ち上げられるのだ。
(以前、和倉の春花火を見に行ったときの記事は→こちら)
そのときに、足湯からも花火を見れるんじゃないだろうかと妄想したことがあり、これを確かめるためにも足湯の旅を再開してみることにしたのだった。
ということでいきなり足湯の写真から
夜の足湯を狙うと言いながらなんだか明るいのは、まだ日が沈む前、夕方の5時くらいに到着したからだ。
春花火の日は夕方6時くらいになると周りの道路の交通規制が始まって車で来づらくなってしまうので、早めにやってきたのだった。
足を浸しながら見える景色
ここ、このように前方が開けていて、目の前の七尾湾、ならびに能登島を望むことができる。
花火は海に浮かんでいるタンカーみたいな浮島のようなところ(2基あった)から打ち上げられるようで、この写真にも松の木の陰に隠れて写っていたりする。
わかるだろうか?
なお、明るいうちにこの施設がどのような外観をしているのか撮っておけばよかったのだけど、撮り忘れてしまったので、その点に関しては第一回目の記事を参考にしていただきたい。
(第一回目の記事は→こちら)
そのうち辺りも薄暗くなっていく
18時くらいになってくると、湾の近くに置かれていたカラーコーンが光り始め、足湯施設内の電灯も点き始めた。
これが点くといよいよ「夜の足湯」
季節によってはもっと早く点いたり、点いたときにはもっと外が暗くなっていたりしているのだろうが、今後のためにも一つの決め事として「夜の足湯」はこの電灯が点いてからスタート、点いているときに利用して初めて「夜の足湯」と呼ぶと、自分なりに定めたいと思う。
ちなみにちょうどこの頃、今夜花火大会が行われることを知らせる空砲のようなものが打ち上げられていた。
打ち上げ場所からすぐ近くだからその爆音がボディに響く響く。
一時間くらい足を湯につけてまったりしていたころだったので驚いたが、これぞ花火大会って感じでたまらない。
小学生の頃、金沢市の西大桑に住んでいたのだけど、あの頃は金沢の花火大会は大桑町近辺の犀川河川敷より打ち上げていたから、家にいても真下から花火を見上げていた感覚があった。この音の迫力はその頃の懐かしさも蘇らせてくれた。なお、火の粉が屋根の上に飛んできたりしていたので、近くというのはそれはそれで危なかったりもするのだけどね。
いい具合に暗くなっていく
夜の足湯もたまりませんな。
明るいうちにやってくると、こうして空が赤らんでいく様も目にすることができる。
もちろん、湯に足を浸して、まったりしながらだ。
自分は真ん中あたりにずっといて湯の温度が熱すぎなかったのでずっと浸けていられた。
これが、湯が出てくる両端の方だと長くは浸けていられない。
これは「足湯あるある」だと思う。
さらに「夜の足湯」らしくなってくる
ここまで暗くなってくると「夜の~」と呼んでもだいたいの方は納得してくれるんじゃなかろうか。
暗くなってくるとスマホの画面の明かりも際立ってくる。
自分は外ばかり見ていたが、隣のカップルも家族連れも、端の方にいた学生たちもみんなして湯に足を付けながらスマホをいじっていた。…時代だ
ご利用時間
この湯っ足りパークの利用時間は朝の7時~夕方19時までだ(無料で使える)。
これを目にして直ぐに頭の中で整理したのが花火大会の開始時間だ。
和倉の春花火、20時30分にスタートして約15分間打ち上げられる…
ということは、そのときにはもう足湯の利用時間が終わっているじゃないか。
足湯を利用しながら花火鑑賞の夢… 潰える…
この日だけは特別に利用時間が延長されないだろうか、なんてことも期待してずっと湯に足を浸し続けていたのだけど、19時の5分前にもなると管理の方がやってきて「19時までで~す」と、ここを去ることを促してきたのだった。
そんなもので仕方なく上がることにしました
こうしてみると夜の足湯は雰囲気がまた違う。
照明の光の反射がまたキレイじゃないか。
ギリギリまで粘っていた人も多かったけどね
自分と同じように足湯で花火が見れないかと考え、終了3分前くらいにやってきていた人もいましたけどね。
みんな考えることは一緒だ。
足湯で打ち上げ花火を見たいのだ。
後ろ髪を引かれる思いがあったが、去る
管理の人がやってきたら、去るしかない。
湯に足を浸しながら打ち上げ花火を見る野望は諦めて、花火を撮ることに気持ちを切り替えるのだった。
春花火始まる
20時30分になると和倉の春花火大会が始まる。
20時くらいには海のそばに人が集まっていて、写真を撮るベストポジションはだいたい他の人に抑えられてしまっている。
夏と違って夜になると寒いので、始まるかなり前から待つと風邪を引きそうなものだけど、意識の高い人たちはそんなの関係ないといった具合に待っている。
開始5分くらい前の公園の芝の上
簡易なベンチなんかも設けられていてそれなりに見やすそうであるが、湯っ足りパークのあるこの公園は海沿いに松の木が何本も植えられており、ホント海沿いに陣取らなければ木が邪魔をして打ち上げ花火をしっかり見ることが出来ないということが多々ある。
この時間に自分がこうしてこのあたりで撮影しているということは、自分も陣取り(場所取り)に失敗しているのである。
それにしても皆さん、冬の格好だ。
自分もそれをわかっていたのでウールのコートを持っていっていたけど、それでも寒かった。
気温は10℃を下回っていた。
始まった
なにか特別に始まりの音頭が聞こえてくるわけでもなく、20時30分になったら一発打ち上げられてスタートした。
打ち上げ時間は15分しかないので、見逃すまいと、公園内を駆け出す人も数人見かけた。
自分も、なんとかそれなりに撮れるようにあちこち移動を繰り返していた。
足湯の建物と一緒に
利用時間が19時で終わってしまったので、足を湯に浸しながら花火を見上げたいとの願望は果たせなかったが、せめて建物と一緒に花火を撮れないかとこのあたりをウロウロしながら撮っていた。
海の水面ギリギリで爆発させる花火とかもあるため、全体的に花火があまり高く上がらないので、角度的に自分にはこれが限界だった。
それにしても、ここで撮っていると、ときどき真っ暗な足湯から人の出入りも確認できた。
あれ?もしかして中には入れるんじゃないだろうかと入口の方へと近寄ってみると…
湯っ足りパーク内に見物客が何人もいた…
利用時間も終わっているので真っ暗だけど、入り口に扉があるわけでもなく、出入りが簡単にできてしまうので、この中で花火を見ている人が何人もいたのだ。
なんだったら、湯の中に足を付けながら見ている人もいた。
なんだ、こういう事もできるんじゃないかと、自分も慌てて建物の内側から撮ってしまっていたのだった。
みんな、考えることは一緒だ。
ただ、やはり木はちょっと邪魔になる。
建物の障子に人の影
足湯の建物には障子があるんだけど、街灯の明かりのおかげでこのように見物客の影が影絵のように浮かんで見えた。
これを見ながら打ち上げ花火の超重低音を耳にするのも乙である。
これが夏だったら、寒くなくてもっと良かったかも。
水上スターマインも撮れた
こういう水面ギリギリの花火は足湯からでもバッチリ見れる。
というか、足湯で腰を下ろしながら見ると、海沿いで見るより風情を感じられる気がした。
最後の大きな連発は建物の外で
こういう高いものは足湯の建物の中からではやはり見えづらい。
後半、最後の方にすんごい連発があるので、そのときはこうして屋外に出て撮影した。
もちろん、海沿いの最前列には近寄れず、松の枝が邪魔をするけど、それでも明るいのが撮れる。
なお、この連発が終わって、もう終了かと思って皆さん帰り始めたんだけど、なんの意地悪か、このあと数発だけまた続いた。
最前列あたりに人がいなくなっていたので…
前方に人がいないところから撮影
最後の最後で、海面に映る花火の光も撮ることが出来た。
足湯に2時間くらい待機していたことへのちょっとしたご褒美のようにも思えた。
なんだかんだと楽しめて満足である。
まとめ
夜の足湯、今回の湯っ足りパークに関して言えば利用時間が19時までであったので、季節によってはまだ明るく、夜らしい景色を味わうことは出来ないかもしれないが、少なくとも春花火がある4月は辺りも暗くなるので昼間とはまた違った趣があった。
その春花火に関しても、湯に足を浸けながら見上げるということは、花火開始時間と足湯利用時間の都合上、まず無理であるのだが、電気は落ちていても開きっぱなしの足湯なので入っていって足湯の建物の中から海で打ち上げられる花火を鑑賞することは出来ないこともない。
あくまで出来ないこともないだけであって、正式には出来ないのだから怒られる覚悟が必要だろう。
もっとも、まあまあの数の人が足湯から花火を見ていたので、「赤信号、みんなで渡れば…」ではないけど、だれもお咎めを受けている様子はなかった。
ただ、その建物と海の間には松の木が植えられているので、花火をくっきりしっかり全体的に見られるかといえばそういうわけでもなく、なんだったらなかなか見づらいかもというのが自分の個人的な感想である。
風情を味わうという点では格別であったと言えたが。
基本的にルールは守れ
ここでは食事はできない。さらに食事もできたら、そりゃ楽しいし嬉しいだろうけど、そこまでやっていたらさすがに自分も引くだろう。
きっと怒られるだろうし、怒られたときは、そのときは謝って許してもらうしかないだろう。
怒られたら、せっかくの風情も台無しだしね。
許される、許されないの境界線は難しいところであるが、なんにせよ気分良く利用したいものである。