初心の趣

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亥年だからジビエを食べたい4 安宅カフェの「いのししのハンバーグ」

亥年だから、外食行くならジビエ肉!のジビエを食べたいシリーズ第4弾だ。

今回は小松市の安宅関跡にあるカフェに行ってきた。

狙いはハンバーグだ。

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こまつ地美絵(ジビエ)を求めて安宅関跡へ

実は小松市でも、現在ジビエ肉の活用に積極的に取り組んでいる。

「こまつ地美絵」というブランドも立ち上げ、猪肉を食用として利用して、地域経済の活性化につなげようとしているのだ。

先日も2月1日から17日までと期間を設けて、市内の料亭、レストラン、カフェ等22店舗で猪肉を使った料理を提供するという「食の祭典2019」というフェアが行われていた。

自分としても、どこでもいいから期間中、行って食べてきたいと考えていたのだが、なかなか暇が作れず、フェア終了の17日にようやく一軒足を運ぶことができた。

それが安宅関跡にある「ATAKA CAFE」(安宅カフェ)である。

安宅関跡には以前にも足を運び、当ブログでも一度紹介をしている。

2年くらい前に関跡へ行ったときの記事はこちら

地図はこちら

小松市安宅町の安宅海岸沿いにある。

海岸の方にも駐車場があるし、関跡の手前にある安宅住吉神社の駐車場に停めることも可能だ。

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自分もひとまず参拝してきた

当神社に参拝するのも久しぶりだ。

ここの狛犬も当ブログで以前紹介している。

当神社の狛犬の記事はこちら

歌舞伎の演目『勧進帳』で義経や弁慶一行が難関の「安宅の関」を見事突破したのも当神社に祀られる神様のお助けによるものだとかで、難関突破の神社として知られるところだ。

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弁慶像もあります(境内、稲荷社の隣)

難関突破のご神徳を願い猪突猛進の猪肉をいただくことで、なんだかモヤモヤとしたこの平成最後の年を突き抜けたいと願って、まず参拝してみた。

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もちろん安宅関跡にも立ち寄っている

難関突破のご利益をいただく。

神社を通り過ぎて、この前を通って海岸へと出ると、そこにもうカフェがある。

神社の駐車場から歩いて5~10分くらいだろうか。

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安宅ビューテラスに到着

目的のカフェはこの建物の中にある。

九谷焼ガチャも置かれているお土産屋も入っている。

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安宅カフェの開店時間

この案内によるとATAKA CAFEは午前11時から午後9時までやっているようだ。

以外と遅くまでやっている。

自分は今回神社の駐車場に停めて神社の境内を抜けてここまでやってきているが、このビューテラスの側にも駐車場があるので、直接ここまで車で来ることも可能だ。

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こんな感じで

右手の海岸の方が駐車場になっているのだ。

夜に来るならここへ直接来るのが良い。

 

ハンバーグをいただく

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店内、窓側の席に座る

ビューテラスという名前だけあって、カフェエリアの席はどれもだいたい窓側にある。海岸を眺められるようにその窓も大きい。

店員の方にイノシシ肉のハンバーグがまだあるか訊ね、あるというのですぐに注文した。

一皿1000円であった。ただし、単品でこの値段なので、ライスやスープが欲しい場合は別料金となる。

自分はライスも頼んだ。ライスは+300円であった。

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こちらが「いのししのハンバーグ」

皿には野菜も乗っていた。

ご飯の器や受け皿が、学校給食みたいなシンプルさでかわいらしい。

比べてハンバーグの方は小奇麗に盛られていた。

まずは野菜から食べてみた。

玉ねぎとカブだろうか。

どれも温かくはないのだが、冷めているのとはまた違っている。

そのやや冷たいと感じる温度でも、口に含んでみると温野菜を食べているような味の広がりがあった。

カブも変な塩辛さのようなものもなく、食べやすかった。

ライスは麦だろうか、普通の白米とは違っていた。もちもちして旨い。

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では猪肉をいただきます

箸で割いて食べようとしてみたところ、これがまたなかなか割けなかった。

簡単には切れないのだ。

とはいえ硬いわけでもなく、むしろ弾力がそうさせているような抵抗である。

野生の抵抗と呼びたくなった。

ナイフとフォークも置かれていたのだけど、自分としても意地になって箸だけで挑んでいた。

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なんとか箸で割いて食べる

口の中に放り込んでみると、不思議なものでそれまで格闘していた野生の抵抗をほとんど感じずに歯で噛めた。

むしろ柔らかいとすら感じてしまう歯ごたえであった。鋭利なものではスッと割けてくれるようだ。

その味は、もちろん臭みなし。それでいて噛むほどに濃いイノシシの味が口の中に広がってきた。

ソースの酸味と甘味もすぐに追いかけてきて、イノシシ肉の強い味と調和してくれていた。

美味いですな、これ。

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よく見ると断面図が2層になっていた

表面の焼かれた部分と、中の若干赤くなっている部分があるのがわかるだろうか。

表面は箸も通って切れるのだが、この赤身の部分が箸では割けなかった。

この表面と中心部での抵抗の違いが、口の中での味の広がりを演出しているのかもしれない。

面白い味だ。

かなり満足。ごちそうさまでした。

 

感想

安宅の関跡のカフェで食べたいのししのハンバーグ、想像以上に美味しかった。

注文してからちょっと時間はかかるものの、その分ちゃんと作ってあった。

待っている間は外の海の景色を眺めていればそれだけで時間を忘れることができた。

このカフェを利用したのは今回が始めてだけど、そののんびりできた時間だけ見ても、いいところだなと素直に思えた。

猪肉は美味しかったし、神社では弁慶にも参拝したし、今年は猪突猛進でもいろんなものを突破できるような気がしてきた。

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もちろん神社では狛犬とも戯れてました

狛犬には「阿形の獅子」という言葉もあるので、猪の「シシ」つながりを勝手に妄想して今回さらにご利益がありそうな気がしたおめでたい自分がいた。

なお、小松市内の「食の祭典2019」フェアは17日までであったが、このATAKA CAFEの「いのししのハンバーグ」は2月28日まで提供しているようだ。

自分としては今回満足できたので、このようなフェアがまたあれば、このカフェ以外のお店にも足を運んでみたくなった。

これからもジビエをもりもり食べたいものである。