初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

金沢マラソンに合せた黒板アートを早めに見に行った

金沢駅の東口、もてなしドームの地下にときおり黒板アートが現れる。

そのアート事業第3弾が、10月28日に行われる金沢マラソンに合わせて期間限定で登場したので見に行ってきた。

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金沢マラソンに合わせて

金沢駅東口のもてなしドームの地下では金沢市のアート事業として黒板アートが時々現れる。

「みんなの思い出黒板アート事業」というものだ。

小学校で使われていた黒板キャンパスにして金沢美術工芸大学の学生さんたちに描いてもらっていたもので、過去に2回、期間限定で登場していた。

当ブログでも2回とも見に行ってそれらを記事にしている。

黒板アート第1弾の記事はこちら

第2弾の記事はこちら

2018年の10月にその第3弾が制作される。

しかも今回は10月末頃に行われる金沢マラソンに合わせ、走りに来たランナーをアートでもてなすための作品なんだとか。

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ということで金沢駅にやって来た

東口にある鼓門だ。

こうしてみると馬鹿デカい。

金沢マラソンではランナーはこの鼓門の前も通ることになる。

走りながら観光できるわけだ。

出場受付もこの駅の隣の県立音楽堂の交流ホール行われるそうだ。

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階段&エスカレーターで地下へ

前回、前々回同様に東口を出てすぐのこの階段を降りていく。

降りていると右手(写真では奥)の方に黒板が見えてくる。

今回も同じ場所に展示されているのだ。

 

まだ制作中だった黒板アート第三弾

自分が足を運んだのは10月21日(日)だった。

その前日に第三弾が登場したという話を聞いたのでもう出来上がったものが置かれていると思っていたら、違っていた。

地下へと降りてみると…

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なんか作業が行われていた

チョークで描いている若い男女が4、5人いたのだ。

黒板は三枚あり、どれも全体的に絵が出来上がっているものの、最後の手直し、仕上げをしているという体であった。

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いや、まさに制作チュウだった

出来上がった後なら、事業の説明等が書かれてあったこの赤い看板にまさかの「制作チュウ」の文字とネズミの絵だ。

フライングしたのだろうかと一瞬思った。

まだ完成していないのなら撮ってもあまり意味がないのかも知れない…とも。

その瞬間は少々落胆してしまったものの、制作風景を見れるというのはこれはこれで過去三回の中でも初めてのことなので、ある意味貴重である。

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何より絵がほぼ完成状態

絵は三枚ある。

そのどれもがご覧のように全体ができている。そのまま「作品」と言ってしまえば素人なら「そうなんですね」と受け入れてしまうだろう(自分もその一人)。

 

制作中でも一枚ずつ確認

黒板は過去2回と同じで旧材木町小学校で使われていたものだ。

横3.6メートル、縦1.2メートルの黒板を三枚使用している。

手直し中であったが、隙きを見てその三枚の絵をチェックしてみた。

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まずは真ん中から

学生さんたちの動きを見ていると、この真中の絵はもう完成してしまっているのかほとんど手を付けていなかった。そのため一番撮りやすかった。

左には、当ブログでも紹介したスタイリッシュな狛犬がいる尾山神社のステンドグラスがはめ込まれた神門が見える。

スタイリッシュな狛犬の記事はこちら

その右隣に大きく描かれている三人はいわゆる「金沢三文豪」だ。

左から徳田秋声室生犀星泉鏡花だ。

金沢市民で読書好きなら誰もが知っているお三方だ。

それにしても上手いこと描く。

まるで写真のように、いまから文学について偉いお言葉を頂戴できそうな、そんな迫力がある。

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一番迫力あるなぁと思ったのはこちら

缶コーヒーとか似合いそうな迫力だ。

どうでもいい話だが、徳田秋声をググってみたら二次元キャラの画像がたくさん出てきて困った。

こちらの絵は、ブラウザゲームとは無縁そうな迫力だ。

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続いて左端の一枚をチェック

こちらは逆に長い間3人くらいがずっと手直しをしていてなかなか全体を撮ることができなかった。

しばらく待って全員が離れたところでこうして撮った。

金沢城に、ナマズを模した兜をかぶった前田利家公が描かれている。

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個人的にはこういう訳のわからないものに興味が湧いてしまう

なんだろうか、このマッチョな石像は。よく見ればふんどしだし。

市内のどこかにこんな像、あったっけ?

と、そんなことばかり考えさせられた。そうして答えが出ないから、考えるのをやめた。

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またまた個人的にこういうのにも反応してしまう

狛犬っぽいものがいた。

もしかしたらマンション前とかに見られるライオンの像かも知れないが。

ちなみに金沢駅近くの「白鬚神社」には狛犬の代わりにライオン像が置かれている。

狛犬好きの自分の中ではこの画のライオンも狛犬に見えてしょうがないのだ。

なお、描いていた方々はスマホなどで画像を見ながら描いていた。

他にもプリントアウトされた全体図が描かれた紙を見ながら描いていた学生さんもいた。

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石垣の茶色の具合が個人的に好み

渋みがありますな。

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最後は右端の一枚をチェック

こちらは今回の趣旨を一番わかりやすく表現している一枚だ。

今回のテーマは「歴史の街・金沢をアートで駆け巡る」だそうだ。

金沢マラソンに参加するランナーを目で楽しませ、もてなすことを目的にしており、一番「らしさ」がでている。

実際、走りながら鼓門が見れるのだ。

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それにしても

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すごい筋肉だ

さきほどの石像といい肉体をちゃんと描いているので生きているような迫力がある。

特に遠くから見るとチョークで描かれているということを一瞬忘れてしまった。

ほんと、上手いもんだ。

 

まとめ

以上、金沢マラソンにあわせて制作された黒板アート事業第三弾の絵の紹介だ。

まだ制作中であったもののその絵はほとんど完成しており、どれも迫力に溢れていた。

迫力だけを考えると、過去三回の中では一番あるのではないだろうか。

撮っているとき自分に話しかけてきた観光客の方がいたのだが、それら絵を見ながら「すごいものだ」と口にしていた。

ラソン本番を前に早くも観光客の目を楽しませていたではないか。

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改めて確認、使用しているのはチョークと黒板消し

この黒板アートはその金沢マラソンが行われる10月28日まで展示されているそうだ。

自分などはマラソンを一回もしたことがなく、今回も出場するわけではないけれど、ランナーの絵を見ているとちょっと走りたくなった(走れる気がしてきた)。

実際に出場する方々なら、走る前にこれら絵を見ることでテンションを軽く上げることができるのかもしれない。