初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

金沢駅西口にあるストリートピアノはよく響く

金沢駅の西口の方にもストリートピアノが置かれたという。

気になったので見に行ってきた。

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駅西にも設置されたというので向かった

以前、当ブログでも、駅地下に登場したストリートピアノの記事を書いている。

小学校にて使われなくなったピアノを再利用しているというものだ。

駅地下のピアノの記事はこちら

金沢駅東口にあるもてなしドームの地下に一台、ほかにも片町の「片町きらら」前にも一台置かれていた。

そのうち片町きららの方は、一部損傷が見つかり、また一部壊されたという事件もあって撤去されることになってしまったが、駅の方では東口の他にさらに西口の方でも新たに一台置かれるようになったそうだ。

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ということで駅西へ

個人的にかなり久しぶりに駅西へとやってきた。

相変わらず駅舎目の前にサボテンダーみたいなポーズの巨大オブジェがある。

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でもやっぱり新しくなったなぁと思う

鼓門ができて以降、この駅西でウロウロしたことがなかったので、西口もまた建物が新しくなっていると今更のように気づいたのだった。

なんか、すごく広く感じるし。

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ピアノを探して西口出口の方に

探しているストリートピアノは東口のものと同様に地下にあるという。

でもその地下への入り口がどこにあるのか久しぶりすぎてわからなかったので、しばらくこの西口出口のあたりをウロウロとしてしまった。

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郵太郎がいた

日本国有鉄道金沢駅舎の落成(昭和29年4月19日)を記念して作られた加賀人形を題材とした特殊郵便差出箱だ。

制作者は長谷川 八十氏。

これ、ポストになっていて通称「郵太郎ポスト」と呼ばれている。

金沢を代表するマスコットキャラだと思われる。

言うなれば市の元祖ゆるキャラだろうか?

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顔は… ちょっと怖いかもしれないが…

2014年には翌年2015年の新幹線開通に合わせてもっとデフォルメされた「郵太郎」がゆるキャラとして登場しているので、今の子供たちからするとそちらの方に馴染みがあるかもしれない。

というか、前からここに置かれていたっけ?

 

駅西地下へ

そんな郵太郎ともう少し戯れたい気持ちも振り切って、再び地下への入り口を探したら、意外とすぐ近くにあった。

中の方ではなく、それは外にあった。

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階段発見

駅西出口を出て左手すぐにこの階段がある。

こんなに近くにあるとは。

ドラクエで床を「調べる」をしていたら階段を見つけたときのように感激してしまったくらい、見つけるのに手間取っていた自分…我ながら何をしているんだろうと思う。

 

 

さて、その階段、東口のもてなしドーム地下へのそれと比べると小さくて地味かもしれないが、降りた先では機能面で負けていなかった。

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地下に駐輪場もある

駅方面からは通り抜けができないけれど、自転車も入れるのだ。

もちろん、その際は乗ることは禁止で降りて通行する必要がある。

地下道を進むと写真のようなちょっとした地下広場に出る。

通称「駅西広場」だ。

ストリートピアノはその広場の端の方にてポツンと佇んでいた。

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あった

ストリートピアノこと「思い出ピアノ」in 駅西だ。

東口のそれ同様に自由に弾くことができる。

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立て看板

これによるとこちらは平成3年から平成29年7月まで金沢市立菊川町小学校にて使われていたピアノだそうだ。

四半世紀(25年)以上、学校という現場で音楽の授業等で使われていたわけだけど、考えてみるとかなり長い。

小学生だった当時の生徒が大人になって結婚して子供が生まれ、その子が小学校に上がった頃にもまだあった、なんてこともあり得る長さだ。

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ヤマハ

駅東口にあるものもそうだった。だいたいヤマハだ。

あまり楽器に詳しくない自分としてはヤマハ以外のピアノを知らない。

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装飾されている

屋根や側板に五線譜や花のような絵が施されている。

これはもちろん現役の頃のものではなく、「思い出ピアノ」として再利用されたときに新たに描かれたものだ。

東口のものや、以前に片町きらら前に置かれていた一台と装飾が同じなようで違う。

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弾いている人がいた

このように広いところにポツンとある。

こうして見るとこんなところにピアノがあるってなかなかシュールだ。

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それを聴いている人も

ちょうど腰掛けれるようなところもあって、じっくりのんびりと思い出ピアノが奏でる音を聴いていることもできる。

独特の空間だ。

それでも広さもあることを考えると、この地下空間で小さなコンサートもできなくもないのではないだろうか。

ちなみに天井も低いからか音もよく響く。

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離れていっても全然聞こえる

距離をとっても演奏している音が耳に届くので、そのうちどこまで届くのか興味が湧いた。

少しずつ離れていくと…

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最初の階段までその音は聞こえてきた

こんなとこまで響くので、駅前を通行する人の耳にも聞こえているのだ。

「駅を出ると、ピアノの演奏が聞こえてくる…」

知らない人からすると何事かと思うに違いない。

上手い人が弾いたら「駅を降りたらミニコンサートが行われている」と思うだろう。

自分のようなまったく弾けない人が響かせると「あれ、駅地下にピアノ教室でもあるの?」と思うだろう。

弾く人の技量によって金沢駅の印象が変わりそうだ。

 

感想

以上、新たに駅西地下にも登場したストリートピアノの紹介だ。

地下にありながら地上にまでその音が響くので弾く人によって駅の印象が変わるかもしれないが、どちらにしても金沢駅が変わったことをやっていると印象に残れば、この取り組みは成功なんじゃないかと思う。

 

自分としてもどうせ弾けないので変な音を響かせても仕方がないとも思ったけれど、だれでも弾いていいのがこの「思い出ピアノ」なのだから、ヘタも失敗も関係なく響かせたもの勝ちくらいの気持ちで弾いてしまえば良かったと、ちょっと後悔している。

「練習みたいな音だっていいじゃないか、タダで練習できると思えば」といった具合だ。

まあ、あれだけ響くので、その際はかなり度胸が必要であるとも思われるが。

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聴いているだけでもかなりいい

これで練習してピアノで一曲ぐらい弾けるようになりたいけれど、度胸がわかない場合は潔く聴く側に回ります。

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その際はルールを守りましょう

飲酒や座り込みや、大声も駄目らしい。

ピアノは弾いても歌は歌わないほうが良いようだ。

聴くときも地べたに座るような真似はしないほうがいいのだろう。

気をつけます。