奥能登国際芸術祭2023そのものは終わっても、鑑賞旅のブログ記事は続く。
10月7日に行った第三日目その3では正院エリアの旧飯塚保育所に行ってきた様子を記したい。
「スズズカ」だ。
二年ぶりにスズズカへ
奥能登国際芸術祭2023の鑑賞旅第三日目、正院エリアで次に向かったのは旧飯塚保育所だ。
こちらは2017のときに、ひびのこづえさんによって「スズズカ」として生まれ変わった場所でコスチュームの展示とダンスパフォーマンスが行われている。
2020+のときにももちろん常設展示作品として公開されており、またダンスパフォーマンスに至っては新しい試みも披露されていた。
自分としても約2年ぶりにやってくる。
スズズカ(旧飯塚保育所)だ
建物を見る限り、大地震の影響を受けているようには見えなかった。
2017、2020+では敷地内の駐車場に誘導されていたのだけど、今回は別のところに停めることになった。
道路沿いの空き地に誘導された
建物の斜め前なので、ここも旧保育所の敷地なのかもしれないけど、これまでの経験から建物横の駐車場に停めるものだと思っていた自分としては変な感じだった。
25番 ひびのこづえ「コスチューム×身体×スズズカ」
25番だ
ひびのこづえさんの作品だ。
2023ではその作品名が「コスチューム×身体×スズズカ」となっていた。
室内の展示物はおそらく同じものだと思われるが、今回もパフォーマンスで新たな試みをしているようで、過去2回とは別のタイトルが付けられていた。
入って玄関で受付を済ませると、中庭の方で何かが行われていた。
いや、何かではない、パフォーマンスだ。
ちょうどこの日、この時間に屋外でダンスパフォーマンス(チケット有料)が行われていたのだ。
今回の新たな試みとして、庭に芝生を敷き詰めて、そこでパフォーマンスをしていたようなのだ。
自分、そのことを全く知らなかった。
チケット(鑑賞パスポートとは別)も持っていなかったので、ひとまず衣装が展示されている部屋へ向かった。
この左の部屋がそれ
中庭へと続く扉の前では、次に登場する道具やスタッフの方々が待機していたので、邪魔しちゃいけないと思い、自分は逃げるようにその部屋へと滑り込んでいた。
入ってみると、懐かしい感じがした
二年ぶりだ。
思ったとおりと言うか、2020+のときとさほど展示物に大きな変化はなかった。
この宇宙人の衣装のようなものもそのままだ
久しぶりじゃないかと、声をかけたくなる。
中央舞台には亀のバルーン
コチラの亀も2020+のときに同じ場所にいたと思う。
以前はこの舞台でパフォーマンスが行われていたんだよね。
天井の黄色の装飾も変わりなく、この展示場所は基本的にそのまま残されていたのだろうということが伺えた。
こちらは今年のパフォーマンスで使う衣装だろうか?
こちらに吊り下げられている衣装たちは、2020+のときに見たものとはまた違う。
今後のパフォーマンスで使われるもの(もしくは今回は出番がないもの)だと思われるが、コスチュームアーティストとしてのひびのこづえさんの仕事を一つ見れた気になれるので、ここの並びは毎回楽しみだったりする。
外のパフォーマンスでは当然、別の衣装が使われている
というか、この衣装展示室の窓から庭で行われているパフォーマンスが見えてしまうじゃないか。
レース状のカーテンはしてあるとはいえ、窓が大きいから庭を広範囲で見れる。
近づくとパフォーマーの皆さんの動きまで見れてしまう
どんなコスチュームを今回装着しているのかもわかってしまう。
お金を払っていないのに… これは、いけない。
ステージをタダ見しているみたいで変な罪悪感があった。
そんなもので、全ては見ないように、そっとこの場から立ち去るのであった。
最後にここだけ撮らせてもらった
2020+のときにパフォーマンスを見たことがあるんだけど、コスチュームだけじゃなく、大きなバルーンの連なりみたいなものも使用していた覚えがある。
そういったものを、こうしてスタッフの方々が裏でコントロールしていたんだということが今回わかった。
演者による舞台パフォーマンスそのものを見るのも好きだけど、こういう裏方の活躍を見知るのも自分は興味があったりする。
ステージって演者だけじゃ成り立たないし、演者が装着している衣装によっても世界観が変わってくるので、いろんなものが掛け合わさって、相乗効果によって良いものが生まれているんだと改めて認識させてもらえた。
いやぁ、いいものを見れた。
最後に売店も覗く
自分が以前買った干支のフェイスタオル(大きさからハンドタオルかな?)も売られていた。
この売店のスタッフの方に夕方にもパフォーマンスがあることを教えてもらったが、時間の都合で見に行けそうになく、鑑賞を諦めた。
三年後に2026が開催されたら、今度こそ予定をちゃんと確認して、チケットを購入しよう。
この作品はやはりパフォーマンス込みだ。
ひびのこづえさんなら、きっと三年後も珠洲にやって来てくれると信じている。