初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

「第1回ティラノサウルスレース2023 in 宝達志水町」を観に行ったらニッチでシュールでかわいかった

11月5日に宝達志水町グラウンドゴルフ場でティラノサウルスレースが行われていた。

アメリカ発、石川県初上陸のこのシュールなイベントを一目見たくて、当日現地に足を運んできた。

 

 

石川初上陸のティラノサウルスレース

この世界にはティラノサウルスレースという一風変わったかっけこ競技がある。

アメリカ発で、ティラノサウルスの着ぐるみ着て走るというものだ。

SNS等の動画で目にしたことがあったが、シュールで可笑しすぎて声に出して笑ってしまったものである。

そんな愉快な競技が初めて石川県にやってくるという。しかも宝達志水町で。

金沢市でも白山市(石川県で恐竜といったらここ)でもなく、宝達志水町でだ。

何故?と思うけど、そんなことは考えちゃいけない。

楽しいからやるのだ。

このレースが行われるということを自分が知ったのは夏ごろなんだけど、もうそのときからカレンダーに書き込んでいたくらい楽しみにしていた。

参加も考えたけど、体が壊れそうなので今回は見る方を選んだ。

当日は同じ会場でマルシェも行われていて宝達志水町の美味しいもののお店が並んだり、キッチンカーがやって来たりしているということなのでそれ目的でも足を運んでいる。

会場はこちら

宝達志水町グラウンドゴルフ場だ。

隣に野球場があるところで、駐車場はその野球場の中(グラウンドの中)だった。

イベント開始時刻は10時から。

自分が到着したのは10時半くらいだったので…

もう始まっていた

10時から開会式や一斉ラジオ体操(きぐるみを着たまま)も行われていたそうだ。

レースは部門が分かれていて、「成獣のオス」「成獣のメス」「妖獣」の3つがある。

自分が到着したときには「成獣のメス」の予選が始まっていた。

 

レース観戦を楽しむ

コースはグラウンドゴルフ場内、約70メートルを弧を描くように設計されていて、途中、バンクになっているから、一度上って、次には下ることになる。

ただでさえ転びやすいきぐるみ状態でこのコースはなかなか難しそうだった。

あ、パトリアさん発見

七尾市の駅前にある商業施設「パトリア」の広報の方がホネサウルスの格好で出場すると事前にSNSで告知していたので楽しみにしていたら、ちょうど出走していた。

ぶっちぎりの独走じゃないか!

と思ったら、ゴール手前(バンクの下りが終わったつなぎ目の所)で派手に転倒して、まさかの予選落ち。

笑っちゃいけないんだけど、笑ってしまった。

これぞティラノサウルスレースだ!という見事な姿だったと思う。

皆さん同じように頭部を傾かせながら走っていたのがシュール

この日は天気が良かったけど風もあったからか、はたまた傾斜のせいなのか、一斉に同じ方向に頭部を傾けながら走ってくるものだから見ていて可笑しくなってくる。

このシンクロ

愉快過ぎる。

いえ、走っているご本人たちは、皆さん真剣に走ってます!

いろんな色がある

きぐるみ、オレンジ色だったり赤だったり緑だったり青だったり白色だったりグレーだったりとカラフルだ。

目元が違うものもあるから、見た目が怖かったり可愛かったりでなかなか個性的だった。

各々でオリジナルの装飾をしている人もいて、背中に文字を入れている人などは、ベストドレッサー賞みたいなものを後から受賞していた。

かけっこ(レース)だけが全ての大会じゃないのだ。

それでもやっぱりゴールの瞬間は見応えあり

1位通過したときの喜びはどのサウルスも大きいようで、そのリアクションも見ていて微笑ましかった。

このピンク、凄い海老反りだ。

敗者復活戦もあった

メスの部ではせっかく予選を通過したのに化石になった(負傷棄権した)方もいて、同じ組で敗者復活戦も行われていた(強制ではない)。

敗者復活戦のときはバンクを走るのではなく、中央でストレート勝負だった。

駆け抜ける恐竜たち

ちなみに幼獣の部の予選も、この中央でストレート勝負だった。

小さい子もいるので、バンクはやっぱり危ないようだ。

続いてオスの部も始まった

見た目は… 一緒…

かなり速い

オスたちは脚力が強いから、走ってくるとドスドスと足音の響き方がまた違っていた。

足も速いし迫力が違うんだけど、静止画ではメスの部とあまり大差がない。

そりゃ皆さん基本の設計が同じきぐるみを着ているんだ、顔を出すわけじゃないから、メスもオスも同じに見える。

迫力を追う

いろんな角度から撮っていると、恐竜たちの見え方も違ってくる。

これなんか接近しすぎて、頭部が噛みつきに行っているみたいだった。

故意による危ない接触は禁止されているんだけど、皆さん視野が狭くなっているから周りが見えていなくて、全力で走っているとぶつかることもままある。

なんか尻尾に噛み付いているような画になった

実際には噛み付いているわけじゃないんだけど、一人が転ぶと周りを巻き込んでしまうので、こんなシーンもままある。

特にオスは足が速いから、転ぶときも豪快になるのだ。

こちらでも

そっちでも

もう事故だね…

笑っちゃいけないんだろうけど、誰かが転ぶたびに会場が盛り上がってしまうから、これがこのレースの醍醐味なんじゃないかとすら思えてくる。

幼獣の部はルールがゆるい

成獣は同じ規格のきぐるみを着ているけど、幼獣の部ではティラノサウルスっぽい格好ならOKだったりする。

中にはユニコーンの格好で出場していた子もいた。

小さい子は保護者同伴で走ることも許されていて、微笑ましく、かわいらしいレースだった。

 

マルシェで昼食タイム

12時が回った頃には成獣、幼獣すべてで予選が終了し、午後1時まで昼休憩になる。

昼からは幼獣の決勝、成獣オス、メスの準決勝、決勝が行われる。

それまで皆さんマルシェで昼飯タイムということになるんだけど、さすがに混んでいた。

自分も少し時間をずらしてキッチンカーに向かったんだけど、やっぱり並ぶことに。

しかも…

キューバサンド、食べたかったんだけど…

自分の数人手前で「すいませんサンドが終了しました」と告げられてしまって、別のお店に行くことに。

からあげ専門店「おっSAMA」の前に並びなおす自分

ここも長い列ができていたんだけど、たくさん仕込んであったのか売り切れを告げられることはなかった。

そうして並んでいると…

後方でエキシビションが急遽始まっていた

プログラムにはなかったことのようなんだけど、なんでも石川県の民放(テレビ局)が4局すべて取材&レースに参加していたようで、番宣をかけてエキシビションレースが始まったのだ。

ガチで走る白色

エキシビションで勝利し番宣を勝ち取った白色はHAB(北陸朝日放送)の菅井智絵アナウンサーだった。

陸上部だったらしい。

このイベントのメインMCをしていたのが同じくHABの番組に出演している「ビヨン酢」さんだったんだけど、転ばずガチで走りきったことをツッコんでいたね。

他の局のアナウンサーの転倒ぶりは、確かに見事だった。

番宣し、収録をしている菅井アナ

菅井ちゃん、新人なので、どうか許してあげてほしい。

それにしても、まさか「石川テレビ」も「テレビ金沢」も、MRO北陸放送)の「絶好調W」のメンバーも参加していたとは思わなかった。

スーツ姿で取材していた人もいたので、あれ、もしかしたらNHK金沢放送局の人も取材に来ていたんじゃなかろうか?

宝達志水町、マニアックなイベントをするなぁ~ なんてどこかお気軽な気持ちで観に来たんだけど、民放4局が来ているって、注目度の高さが想像以上だった。

自分も無事、食事にありつけました

「おっSAMA」の裏メニュー「鶏皮煮込み」(500円)。

唐揚げではなく、こちらを頼んでしまった。

鶏皮が好きなんです。

 

準決勝、決勝を見る

食事をしていると、幼獣の部の決勝が始まり、続いて成獣メスの部、オスの部の準決勝も始まってしまった。

食事しながら慌てて撮影

特に白色のスーツは人の体格が透けて見える。

こうしてみると、すんごい腕を振って全力で走っているのがわかる。

皆さん真剣なのだ、ガチランなのだ。

転んでも笑っちゃいけないんだ、本当は。

ごめん、それでも転ぶと盛り上がっちゃう

ティラノサウルスが転ぶ姿、かわいいんですよ。

どうか怪我だけはしないでほしい。

レースを終え、観戦しているティラノ

シュールだ。

シュールだけど、画になる。

決勝前に「ダルマさんが転んだ」が始まる

決勝前の余興としてきぐるみを着た誰でも参加できる(野良ティラノもOK)「ティラノさんが転んだ」が始まった。

これを見ていると、やっぱりこのスーツ、動きづらいし、動きを制御しづらいんだなということがよくよくわかった。

そして余興も終わって「決勝」がスタート

成獣決勝が始まる。

まずはメスの部からなんだけど、この決勝にMROの「絶好調W」のメンバーが勝ち上がっていた。

番組スポットメンバーの近藤千優アナウンサー(この子も新人)が決勝まで進んでいたのだ。

激走

近藤アナが何着になったのかは、番組でやると思うのでここでは記さないが、決勝ともなるとみんな速い速い。

ガチ勢ばかり。

見ごたえあった。

そしてオスの部の決勝も始まる

スタート地点では出走者の名前が順に読み上げられていく。

それとは別に白いティラノがコース脇にいて、なにやらパットかノートに何かを記す準備をしていたのでこれまたシュールだった。

後でわかったことだけど、どうやらHABの菅井アナが取材メモを取る準備をしていたようだった。

その姿でレース以外のことをされると、日常が壊れて見えてくるよ。

オスたちももちろん激走

誰も転ばないレベルの高さ!

よくその格好でそこまで速く走れるなと興奮してしまう。

ゴール!

最後は鮮やかな勝利!

シュールだ、シュールだ、と思っていた姿だけど、最後のゴールには人間の心を震わすものがあったよ。

続々と駆け抜ける上位入賞者たち

あ、でも、最後の最後で転んでしまう一匹が…

いた…

そうしてやっぱり盛り上がってしまう観客たち…

このレースは、転ぶ姿に心打たれるんだ、と、そう思いたい。

 

感想

「第1回ティラノサウルスレース2023 in 宝達志水町」心から楽しいと思った。

ティラノサウルスレース自体、ライブで見るの初めてだったので、こんなにかわいくて愉快で興奮するものだとは、わかっていなかった。

参加していないのにこの心の高ぶりだから、参加された方々はもっとだろう。

同じようなきぐるみばかりなので写真的には似たようなものが並んでしまったが、それでも撮りたくなったものだ。

それとも、これは参加するほうが楽しいから、お前も参加しろよ、ということだろうか?

なにせ楽しかったので表彰式と閉会式まで見てしまった

表彰式ではMROの近藤アナ、しっかり番宣してたなぁ。

ええ、見ますよ。

もちろん他の局の特集やコーナーも見ますよ。

そして、よくもまあこんなニッチでマニアックな企画をしてくれたものだと宝達志水町商工会にも自分は拍手を送っていた。

宝達志水町にお金を落として行ってください」と、商工会青年部の方が最後挨拶していたので…

帰り際に「おだまき」も購入

その素直なお願い、いいね。