初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

2023年の大長野かかし街道で救出されるカブッキーを目撃する

能美市大長野町の農道にて夏場に毎年のように出現する「かかし街道」へ、二年ぶりに足を運んだ。

小松市のマスコット「カブッキー」の案山子もいたんだけど…

 

 

二年ぶりに大長野かかし街道へ

能美市大長野町の農道では8月ごろの稲の収穫期前に創作かかしが並ぶ。

「かかし街道」と呼ばれていて、期間限定で通る人たちの目を楽しませてくれているのだ。

交通事故が多いところでもあったので、事故防止の啓発の意味も込められて展示されている。

農道なのでグーグルマップにも載っていないような場所にあるのだが、大長野体育館の斜め前に見える道なので、体育館を目指すとたどり着きやすい。

体育館の地図はこちら

地図でいうと体育館の右手に、東方面に伸びる薄い道が見えるのがわかるだろうか?

それが大長野かかし街道の舞台だ。

これがその道だ

体育館前から撮っている。

「大長野町 かかし街道」と書かれた看板も立っているので、ここまでくればすぐわかる。

案山子の姿もすでに見えている。

自分としては2年ぶりにやってきた。

8月後半頃から9月の中頃までの限定展示で、タイミングが合わなかったり、台風接近のため早めに終了したりする年もあるので、なかなか毎年見に来れない。

案山子はその年の新作もある。個人的には毎年見にきたいものである。

 

2023年の新作の案山子たちを中心に愛でる

いざ、街道へ

案山子たちの中には毎年展示されている常連のモノもいるので、写真を羅列してサクサクっと紹介していきたい。

一体目は和服姿

かかしはこのように基本的に手作りのマネキン人形に衣服を着させて拵えたものが多いんだけど、和服も行けるようだ。

婚礼用のものだろうか?柄が豪華だ。

この着物は故人のものなのか、それともサイズが合わなくなって着なくなったものなのか、そこはわからないが、どちらにしてもかつての姿を造形しているようで当人としては感慨深いものがあるんじゃないかと、勝手に想像してしまう。

その隣はこちら

これまた和服だけど、稚児舞や神社のお祭で着るようなものだろうか?

もしこの土地に伝承されるものだったら、なかなか興味深い。

その隣も晴れ着

ドレスだけど、間違いなく結婚式に使用したものと思われる。

レンタルが多い昨今、よく残してあったなと思うし、それをよく案山子に着せたなとも思う。

何にせよ、めでたいカカシで始まったじゃないか。

そこからの、Wピース

めでたい姿をお祝いしているようなピースサイン、と信じたい。

ただの目立ちたがり屋のようにも見えるけど。

その隣でも控えめのWピース

見えづらいかもしれないが、その手は下向きにピースサインを作っている。

平和だ。

でもそれよりも何よりも、そのTシャツだ。

どこのフェスで買ったのだろうか?

アニメとかパソゲーに詳しくないからわからないけど、こういったものを着せれるセンスは痛車に通ずるものがあって愉快だ。

続いてはウサギだ

このウサギ、この街道では常連さんだけど、着ているものが違っていたりする。

二年前に見に来たときは白い浴衣だったが、今年は抹茶色だ。

二年前に見に行ったときの記事はこちら

毎年同じものは着ない… おしゃれさんじゃないか。

私はいつもと同じ

その隣にはやはり常連のこの鳥の子がいたんだけど、こちらは着ている服が二年前と同じだった。

「同じで何が悪い!」と、両手を広げてアピールしているようで、潔くて良し!

能美市の公式キャラクター発見!

「ひぽ能ん」(ひぽのん)と「ゆず美ん」(ゆずみん)だ。

今年はこの二体が新たに見られるとニュースで事前に知っていたんだけど、予想以上に完成度が高くて驚いた。

マネキンに着せるタイプじゃなくて、造形がそれ専用に作られているのがわかる。

特産の柚子をPRする能美市の公式キャラクターだし、市や町としても変なものは作らないわね。

かわいいじゃないか。

ニュースでは他にもお隣小松市の公式キャラクター「カブッキー」も見られると書かれてあったので、カブッキー好きの自分としてはこれまた楽しみにしていたんだけど…

え?

か、か、カブッキーーーッ!!!

カブッキー、まさかの転倒。

この日、太陽が出ていて暑いはずなのに風のせいで涼しく感じるくらい風がものすごく強かったので、バシルーラされた(ふっ飛ばされた)んだと思う。

自分、堪らずこの姿をスマホでも撮影して、X(旧ツイッター)に投稿してしまっていましたよ。救助要請のつもりで。

気を取り直して続きも見ていこう

エンゼルスの大谷くんがいた。この情報もニュースにあった。

バッターに

ピッチャー

二体に分けて、ちゃんと二刀流を示してくれているところがいいですな。

それにしても、手がデカい…

豪速球も投げれそうではないか。

観客?

大谷くんを応援している観客?

もうね、手の大きさがぜんぜん違うんですよ。

大谷くんの特別感が比較するとよくわかる。

交差点

カカシたちはまだまだ並んでいるが、数が多いので後半のカカシたちはまた別の機会に記事にしたい。

今回は割愛させていただきます。

 

カブッキーの救出を目撃する

交差点を挟んでまだまだ続くかかし街道であるが、それらを順に愛で、一枚一枚写真に収めていくと、終着点にたどり着く。

こちらが最後尾

ここから見に来る人からすると、こちらが出発点でもある。

入口付近に車を止めてあったのでここから引き返そうとすると、道中で何やら軽トラックが停まっているのを目にする。

軽トラックが停まっていた

この街道をゆっくりと車を走らせて、案山子たちを見物している町の人達も少なくなく、この日も撮影中に、近くの老人ホーム(だと思う)の車がゆっくりと行き来していたので、この軽トラも自分のような見物客の一人かと最初思った。

でも、近づいてみると…

なにやら様子が…

違っていた

え? カブッキー?

なんか荷台に載せられていない?

強風でぶっ倒れた挙げ句に連れ去られてしまうのか?

そんなことが俄に頭の中を去来した。

乗せていたのおじいさんだったんだけど、その人のことを一瞬、悪徳ブローカーかなにかの悪人かと疑ってしまったくらいだ。

でも、もちろん、そんな心配は杞憂というもので、そのおじいさんこそ…

救世主だった

一旦荷台に乗せたあと、針金のような道具を準備して、元々あったであろう場所にカブッキーを連れて行って立てていた。

カブッキー、こうして横から見るとなかなか奥行きがない。

でんでん太鼓のように頭部の面積はあるのに、それに比べて奥行きがないから風をもろに受けやすい作りになっている。

今年のカカシたちの中では一番に風を受け止めやすいボディをしていた。

この日のあの台風かとも思った風の強さじゃ、そりゃ倒れるわね。

自分がすぐに倒れている姿をツイート(現在で言うところの「X」のポスト)したから、それを目にしてすぐに直しに来てくれたのかどうか、そこは定かではないが、なんにせよこうして救出しに来てくれていたのだ。

ちなみにその時のツイート

我ながら、なんか発狂しているな…

無事、現場復帰!

おお、やっぱり倒れている姿より、立っている姿の方がいいじゃないか!(あたりまえだけど)

よかった、よかった。

この姿を撮れて、自分としても満足だよ。

なお、写真の構図として右寄りにカブッキーを持ってきたのは、左側に漫画の吹き出しを入れれないかと思ったからだ。

たとえばこんな感じに

「風に負けるな!」

今回だったら、そんなどこかの製薬会社の風邪薬のCMみたいなセリフを入れたくなった。

このかかしロードのカカシたち、そうやって勝手に吹き出しをつくって勝手に言葉を入れて遊ぶと楽しんじゃないかと、撮りながら発見してしまった。

発見してから、何体か右寄り(もしくは左寄り)に撮影したので、また機会があればそういった遊びの記事も作成したい。

いいインスピレーションをありがとう!カブッキー!

そしてすぐに救出してくれていた大長野町の方!サンクスです!