2023年も羽咋市の道の駅のと千里浜にて冬恒例の「のどぐろ祭」が行われていた。
のどぐろなんて県民でもめったに食べれないので、この機とばかりに今年も行ってきて食べたいと思ったものを食べてきた。
今年は3月に開催
毎年1月後半になると道の駅のと千里浜にて、特産品であるのどぐろをリーズナブルに食べてもらおうと「のどぐろ祭」が行われている。
むかしは庶民の魚、いまでは高級魚になっちゃったキトキト脂ギッシュな白身魚「のどぐろ」をつかった料理が登場しているので、自分は毎年のように足を運んでしまう。
そうしてそのたびに当ブログでも記事にしている。
(ちなみに昨年行ったときの記事は→こちら)
今年も例に漏れず向かう気でいたのだけど、今年は1月ではなく3月に開催されていた。
開催日は3月4日(土)と5日(日)の二日間。
3月にずれ込もうとも、行ってくれるなら行きますさ。
ということで道の駅のと千里浜へ
またまたやってきた。
記事としては二連チャンだけど、イベントが有るのだから、そうして来てしまうのだから仕方がない。けっして自分はここの回し者ではない。
自分がやってきたのは初日である3月4日(土)だ。
午前中にやってきているのだけど、お客さんがすでに結構いた。
さすがのどぐろまつり。
自分は事前に道の駅のHPをチェックしていたので何が販売され、何を食べたいか、確認&決断してから向かっている。
現地ではポスターも貼ってあった
レストランでは昨年食べた「のどぐろラーメン」を今年も販売しているという。
ラーメンは昨年食べたので、自分としてはそれ以外のメニューをターゲットに設定した。
今年ののどぐろメニューはラーメン以外そんなに高くないものばかりだったので、4種類ほど食べるつもりでいた。
その4種類というのが…
のどぐろピザ(260円)
のどぐろおやき(230円)
のどぐろ味噌焼きおにぎり(150円)
のどぐろ炙りいなり(400円)
これらだ。
4つ買っても1000円くらいだ。
しかも1000円を超す買い物をすると抽選会にも応募できる。
4つとも食べたかったので、売り切れる前に辿り着こうと午前中に向かっている。
ただ、そうなると「ふるまい」である「海鮮のどぐろ鍋」は食べれないなと覚悟していた。
毎年、ふるまいメニューがあるんだけど、今年の鍋は14時スタートだったのだ。
自分自身その後の予定もあって、売り切れる前に買いたいと午前中に出向くと、14時のふるまいまで居続けられない、そんなジレンマがあったわけだ。
4つ購入できたので抽選券もゲット
午前中に向かったからか4つともまだ売られていたので、すべて購入。
合計で1041円(税込)だったのでこのように応募券ももらえた。
のどぐろたべたいのでA賞かB賞がほしいが、C賞も気になるところだ。
当たりますように
応募してきた。
この応募箱の手作り感が、好き。
4種類ののどぐろメニューをいただきます
購入した4つをさっそく食べることに。
レストランの座席を利用したかったけど、当然この日は混んでいたので車内で食べることにした。
レストランの食べ物以外、いつも車内なので自分としてはちっとも苦にならない。
ではまずピザから
ピザはまるまる一枚ではなく、6か8等分された大きさのものだ。
ピザは去年もあったし食べているのだけど、今年は形もトッピングもぜんぜん違う。
昨年は魚中心のこってり系だったが、今年は野菜たっぷりの彩り豊かなものだった。
自分は野菜が好きなので、個人的には今年のもののほうが好みだ。
紫玉ねぎや、水菜のようなものも乗っていたし、まさかのアボカドも乗っかっていた。
脂ギッシュなのどぐろは控えめに、それでも脂はよく出ているのだけど、野菜がそれをやさしく包んで、お陰でくどくなく、あっさりバクバクと行けた。
たっぷり野菜との相性、すごくいい。
続いては「おやき」
おやきってあんまり食べたことがない。
ベーカリーで売られていたので外はパン生地(小麦)だろうか?
中になにか詰まっているのが持ってみたときの重さでよくわかった。
これまた野菜たっぷり
野沢菜だろうか?
おやきってもともとは長野県の郷土料理だったようなので、野沢菜が入っていることも多い。
この味はその野沢菜の餡のおかげかやや辛い。
香辛料の辛さというより味噌や醤油のそれで、辛味のおかげか、のどぐろの脂ギッシュさがこれまたきつくない。
もちろん脂の味(旨味)はするんだけど、細かく刻まれているからか野沢菜の辛味のほうが勝る。
辛いのは苦手な自分だけど、この辛さは問題ない。パン生地ではなくご飯とも合いそうだと思った。
うまいですな、これ。
その次は味噌焼きおにぎり
パンの次はご飯ものだ。
おやきでご飯とも合いそうだなと思っていたところに米(おにぎり)だ。
我ながら順序が秀逸だ。
ひしほ味噌や焼き葱青唐味噌が使われているそうで、これまたミソの辛味がある。
ご飯にこの辛味だと、さらに脂ギッシュ感を中和してくれていた。
炙ってあるのも関係しているのかな?
のどぐろ感は減ったが、こちらのほうが食べやすい。
そして最後は炙りいなり
いなり3つの内、中央の一つにはのどぐろの切り身が乗っかっている。
それまでの3つとは違い、刻まれたものではなくまるっと形そのまま乗っかっている。
これは見るからにのどぐろをそのまんま味わえる一品だ。
見よ、この脂ギッシュな姿を
それまでの3種類が野菜やパン生地や米で包まれて、まだまだ体にも口当たりにもやさしい代物であったが、これはそういった配慮を取っ払って、そのまんまのどぐろを、その脂を味わえといった豪快な食べ物となっている。
そうして一口頬張ってすぐに気づくのだけど、稲荷の皮もよく考えたら油が多いので、わかりやすいくらい油を味わうことができた。
でもその脂が旨く、稲荷の油も甘く感じるものだから、脂ギッシュさが良い!と感じてしまう。
実際、稲荷の甘さとお米がこれまた脂ギッシュさをなんだかんだと受け止めているので、脂の旨味をわかりやすく味わえつつも、それほどくどさを感じないから不思議なもので、これまた気づけばすいすい食べれてしまった。
なんだったら3つある稲荷、すべてに切り身が乗っかってくれていても良かったと思う。
まあ3つとも乗っかっていたら、もう少し値段が高くなっていたかとは思うけどね。
切り身一つでも、今回食べた中で一番値段が高いのだから、のどぐろがいかに高級魚になってしまったか、それがわかる一品かと思う。
その分、四種類の中では一番わかりやすく「のどぐろを食べたな」と思えた。
この魚はやっぱり脂だ。
多少くどかろうが、この脂を味わうことが醍醐味かと思う。
ごちそうさまです。
4つともそれぞれコンセプトが違ってどれも美味しかったです。
感想
以上、2023年ののどぐろまつりで食べた四種類のメニューだ。
時間の都合上、ふるまいの鍋は食べれなかったけど、それでも満足している。
毎年のようにこの祭りに足を運んでいると、以前のようにふるまいメニューにがっつくようなことはしなくなった。
かつては並んでも食べれなかったりして、翌年はリベンジだと鼻息を荒くしていたこともあったけど、いまではもうその年食べたいものを一品でも食べれればそれでいいやと思えるようになっている。
我ながら、大人な楽しみ方をするようになったものだ…
この黒板カレンダー、好き
2日あるし、各々のペースで無理なくのどぐろ祭を楽しめればそれでいいじゃなかろうか。
無理しない方が、何度も足を運びやすい。
自分がこの道の駅によくやって来ているのも気持ちがその領域に到達しているからかもしれない。
個人的には「のとしし」も好きなので「のとしし祭」も行われないかなと思う。
そんなのが始まったら、最初の方はまたがっつくよう真似をしてしまうかもしれないですけどね。
ごちそうさまでした。