先日、羽咋市にある道の駅「のと千里浜」に立ち寄ったとき、その施設内にあるマルガージェラートを初めて利用した。
1月終わりのまだ寒い時期だったけど、ふと目にとまるものがあって、ジェラートを食べたくなってしまった。
マルガージェラート、久しぶりである。
のと千里浜内のマルガージェラート
先日、羽咋市の道の駅「のと千里浜」に行ってきた。
当ブログでも何度も記事にしているからか、自分自身が「のと千里浜」の回し者なんじゃないかと時々思ったりすることがあるくらい、よく行っている。
しかもこんな雪の降った日に
のと里山海道を走っていると、行きやすいからか、こんな天気でもつい寄ってしまうのだ。
いや、こんな天気だからこそ、無理して車を走らせ続けるより、ひと休憩はさみたくなるのだと思う。
そんなよく行く道の駅「のと千里浜」だけど、施設内にある「マルガージェラート」はこれまで利用したことがなかった。
マルガージェラートと言ったら、ジェラートで世界一位にもなった柴野大造さんのお店だ。
野々市に本拠となるお店があって、柴野さんの故郷でもある能登町にも能登本店が出店している。
能登本店の方にはかつて自分も行ったことがある。
野々市のお店には、都会な雰囲気があっていまだ行けていない。
しかも行けていないうちに野々市の「マルガージェラート」は閉店となり、代わりにさらにメトロポリタンで美術館みたいな雰囲気の「マルガーラボ野々市」というお店が誕生してしまったものだからますます足が遠のいてしまっている。
自分は庶民だからかオシャレすぎるお店はついつい敬遠してしまうのだ。
でもいつか行きたい。
そのステップ、というわけではないけど、この「のと千里浜」のマルガージェラートにも行けてなかったのだから、まずはここからクリアしていこうとの算段が以前より頭にあった。
そうして今回、そのお店の前で、ふと食べたくなる物を目にしてしまったものだから、これを機に一つ利用してみることにしたのだった。
その目にしたものというのは…
このパネル
この道の駅のと千里浜の「鍋島ひとみ」さんという方が、日本のジェラートマエストロコンテスト2022で3位入賞したそうなのだ。
その入賞作品である「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」をこのお店で食べれるという(ここでしか食べれないのかな?)。
これは食べたい!ということで…
初めて、のと千里浜のマルガージェラートを利用するのだった
夏とか、このお店すんごく混んでいて、来るたびに列ができていたりしていたものだから、これまで利用できていなかった。
この日はさすがに外が雪の日だったからか、お客さんがほぼいなかった。
自分はそういう日を狙いたがる節がある。
基本、天邪鬼なのである。
購入は券売機で
能登本店のときはお店の方に口頭で伝えればよかったのだけど、こちらでは券売機で先払いする必要がある。
入れ物はカップを選ぶかコーンを選ぶか、サイズはシングルかダブルかトリプルか、それらを選ぶシステムは共通のようだ。
ただ、ジェラートの種類によっては割高のものもあるようで「ピスタチオ」と今回お目当ての「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」はプラス100円していた。
自分はカップのダブルを券売機で購入。
そうして店頭でジェラートを選ぶわけだけど「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」ともう一つは「能登の塩」をチョイスした。
能登の塩、シンプルながら好きなんです。
アーモンドとグレープフルーツの杏仁をいただく
こちらが「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」と「能登の塩」のダブル
レストランの座席の端のほうが空いていたのでそちらで食べることに。
外が雪だったから、持ち出したくなかった。
ここならエアコンも効いていたし、温かいところで食べきりたかったのである。
中央に高く山盛られている白いものが「能登の塩」で、ピンクがかったものが「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」だ。
今更ながら、なんて長い名前のフレーバーなんだ。
一番のお目当てからいただきます
お目当てが決まっているのだからシングルでも良かったのだけど、欲張ってダブルを選んでしまった。
一発目は能登の塩が混ざらないように掬ってみたけど、なかなかむずかしく能登の塩が崩れかけないか心配にもなったので、この一瞬だけはダブルにしたことを悔いた。
何にせよ、一口。
その味は…
アーモンドの香ばしさ、グレープフルーツの酸味と苦味、そうして杏仁のマイルドさ…
このコンビネーションはそれまで自分が食べてきたジェラートにはない衝撃があった。
一口の中でこんなに味に変化があるのか、と。
いや、これは面白いし、美味い。
特にほのかに感じる苦味がね、自己主張を激しくしながら、それでいてそれ以外の味をもグンッと引き立てるのですごく気に入ってしまう。
ジェラートは甘い、そんな固定観念を軽く吹き飛ばしてくれるので楽しい。
子供には分かりづらいかもしれないけど、これはクセになる大人の味だ。
能登の塩もいただきます
この塩味もまた、大人の味だ。
食べたことがあるからわかっていたけど、同じ理由で面白い。
甘みも引き立つし、たまらんですね。
もちろん合成も
「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」と「能登の塩」を一緒にいただく。
酸味や苦味に、さらに塩味も加え、ジェラートがスイーツだってことを忘れてしまおうかとの暴挙だけど、甘みを一瞬忘れるからこそ、あとから広がる甘みがよりカタルシスのように感じられる。
この哲学じみた味わい方(自己満足ですけど)が、たまらんのです。
ごちそうさまです。
感想
道の駅のと千里浜のマルガージェラート、初めて利用してみたけど、「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」、味の変化が面白く美味しかった。
シンプルに済まないところが良かった。
冬場にアイスってなかなかチャレンジングだけど、暖房の効いた部屋やコタツに入りながら食べるアイスってのもまた格別なので、すぐ溶けてしまう夏に食べるより好きだなと思うことがある。
この味、家でも食べれたらなと思った。
コタツに入りながらのんびりこの複雑ながらどこか哲学な味を味わいたいのだ。
それくらい気に入った。
商品化されないかな?
なんなら道の駅内にコタツを設けてくれてもいいんですけどね。
美味しいものに出会うと、そういう妄想もむくむく膨らんでしまう。
トリプルもいつかやってみたいな
また利用したい。
さらには、これで弾みをつけて、野々市のマルガーラボの方にもいずれ足を運んでみたくなった。
柴野さんが作るジェラートもどんな面白みがあるのだろうか?
挑んでみたくなる。
マルガージェラートは、食べる方もチャレンジングな気持ちになりますな。