石川県能登町にある「コンセールのと」に立ち寄った際、館内の物販店にて「おかずしいたけ」という食べ物が売られていた。
見るからにご飯に合いそうであったのでお土産に一つ買って食べてみた。
能登町産の肉厚しいたけを使用
廃駅の旅にて旧宇出津駅、現在「コンセールのと」に立ち寄った際、建物の中にお土産屋があるのに気づいた。
そのお店
バス停があって、その待合室の奥にそれはあった。
広いお店ではないものの、能登町産の食材を使った食べ物などが置かれていて、ソフトクリームなどすぐに食べれるものも売られている。
椅子やテーブルも設置されているのでそこで飲食もできるようなところだ。
自分が訪れたときには地元の方が数組利用していた。
ちょっとした道の駅のようである。
こういうお店に入るとその町や市にどんな特産品があるのか知れるので好きだ。
能登町の特産品と言ったら宇出津の寒ブリや小木のイカや柴野さんのマルガージェラートとかがすぐに思い浮かぶんだけど、キノコなんかもその一つのようだ。
肉厚なシイタケが採れるようで、それを使ったカレーなどの加工食品も売られていたのだ。
その一つに「おかずしいたけ」なる、見るからにご飯に合いそうなものが置かれていたので思わず手にとってしまっていた。
最近、お酒に合いそうなものをご飯と食べていきたいなと企んでいたところなので、オンライスな食べ物にすぐ反応してしまう自分(お酒をほとんど飲めなくなった)がいる。
一つ購入
こちらが能登町でみつけた「おかずしいたけ」だ。
一つ600円くらいした。
能登町産の肉厚しいたけときくらげを醤油麹と昆布で甘く香ばしく煮込んだものだそうだ。
卵もかけていただきます
パッケージの裏面を見ると、作っているのはしいたけ農家(農事組合法人)「のとっこ」というところであった。
食べ方も書かれてあって、そのままご飯にのせたり、おにぎりに入れたり、卵焼きに乗せたり、ラー油を少し垂らしてお酒のおつまみにもいけるようだ。
さらにおすすめの食べ方として「卵かけご飯」というものも書かれてあった。
「あったかご飯に卵1個とおかずしいたけを大さじ2杯」と細かな指定まである。
食べ方を縛られるのはあまり得意ではないけれど、美味しそうであったので…
そのとおりにしてみた
トッピング生卵なおかずしいたけオンライスだ。
大さじ2杯がちょっとテキトーで乗せすぎたかもしれない。まあいいだろう。
もちろんまぜまぜ
黄身一個を投入して御飯の上で混ぜてしまったけど、本当は投入する前に混ぜたほうが良かったのだろうか?
これまた、まあ良しとしよう。
いただきます
大きめに切られた椎茸ときくらげ、さらに細く来られた昆布もトロトロとした卵をまといながらご飯といっしょに箸に引っかかってくれた。
口に含み噛んでみると、その大きさからかコシのようなものを感じ、噛めば噛むほどしいたけの味が膨らむ。
金沢市の中初商店の無農薬国産大豆を使った醤油で煮込んだというその味付けは甘めで、辛さはなく昆布のおかげか旨味も舌に感じる。
かといって凝縮された濃い甘みや旨味とは違い、どちらも程よいので食べやすく、素朴な、田舎で食べたことがあるような懐かしさすら感じられた。
まとった卵のおかげでさらに味がマイルドとなって、刺々しさが食感以外にないものだからますますご飯がすすんだ。
美味いですな。
こののとっこのシイタケって農薬を一切使わないらしい。環境管理だけで育てているそうだ。
醤油の大豆も無農薬だと言うし、自然の味が美味い。
後日、卵なしでも
より椎茸の自然な美味さを確かめようと、後日卵なしでも食べてみた。
もちろん、オンライスでだ。
乗せすぎたか?
大さじ2杯が適量なのかなぁと思いながらも、残った「おかずしいたけ」を全部のせてしまっていた。
本音を言えば、ご飯が見えなくなるくらい乗せてみたかったんですけどね。
卵なしでそのままご飯と一緒に食べてみると、先日食べた卵ご飯の味の記憶からなのか、それとも卵と合うという先入観からなのか、不思議なことに卵と一緒に食べているような風味が一瞬あった。
もっと正確に言うと「これ、やっぱり卵と合いそうな味だな」との印象があるのだ。
卵なしだと醤油の味はより濃く感じられ、しいたけの弾力もより強く感じられた。
「おかずしいたけ」という食べ物をよりダイレクトに味わえるのだ。
卵に合うなと思いながらも、卵なしのこの素直さはより白米に合うなと思った。
個人的にはこっちのほうが飽きずに食べ続けられそうである。
卵は栄養価が高いのでいくつも食べられないのだ。乗せるのは時々の味変のためや最初の一杯目のみといったところだろうか。
なんにせよ美味く、体に優しそうな食べ物であった。
また食べたい。
ごちそうさまでした。