初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

中島町の「kitchen SAKURA」(キッチン サクラ)でバランス満点ランチをテイクアウトした

自分の田舎でもある七尾市中島町に「kitchen SAKURA」(キッチン サクラ)というカフェ&ランチのお店ができていた。

お盆に墓掃除に行った際、お昼に立ち寄ってランチセットをテイクアウトしてみたのでその写真を上げたい。

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中島町の演劇堂近くにできたお店

以前、テレビでローカル番組の「絶好調W」を視聴してたとき、自分の田舎である七尾市中島町に新しくカフェ&ランチのお店ができていると紹介されていた。

中島町はだいぶ過疎化も進み、墓参り等で立ち寄った際によく利用していたスーパーなどもいまでは潰れてしまったりしているので、最近ではお昼の食事をどうしようかと悩んでしまう。

だいたいコンビニ弁当で済ましてしまう事が多かったので、こういう食べ物屋が新しくできたと聞くと興味が湧いてしまうのだ。

ちょうどお盆で墓掃除を兼ねた墓参りに中島町に足を運んでいたので、お昼時に立ち寄ってみることにした。

その場所であるが、住所でいうと中島町中島乙というところにある。

地図

これだけだと正直自分にはよくわからなかったので親族に聞いてみたところ、能登演劇堂があるあたりだという。

国道249号線を走っていると大きく能登演劇堂の案内が見えてくるので、それを目印にすると行きやすいと思う。

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この案内

「中島支所前」という信号のあるところだ。

横には「ようこそなかじまへ」と植栽文字ででっかく書かれてあるのでわかりやすいと思う。

この信号を左に曲がってしばらく行くと目的のキッチンサクラが見えてくる。

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曲がると見えてくるお店

左手に田畑を従えて長閑な道を進んでいくと、そのうち右手に深緑色の横に長い建物が見えてくる。

そこが「kitchen SAKURA」だ。

ちなみに写真の道をさらに進んでいくと、俳優の仲代達矢さんの無名塾の公演で知られる能登演劇堂も見えてくる。

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お店の前に演劇堂の写真を

実は自分、お熊甲祭の資料が置かれている「中島祭り会館」のある横田の方からキッチンサクラへと向かっていたので先にこの演劇堂の前を横切っていた。

この能登演劇堂ができた頃、このあたりで初めて谷本知事を生で見たので、自分にとって演劇堂は谷本知事とセットで記憶にある。

仲代達矢さんの無名塾の芝居はまだ見に行けていないのでいつか行きたい。

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ちなみに前方にはこんなカカシが

建物の前、道路を挟んだ田んぼの前に中島保育園の園児たちの絵と一緒に二体のカカシが置かれていた。

男子と女子の一体ずつで、男子の方は「しゅう」くん、女子の方は「さくら」ちゃんという名前であった。

これからサクラという名のお店に行こうとしていたので、奇妙な繋がりを感じてしまった。

そんなカカシと同じ名前のお店が…

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こちらだ

この建物が「kitchen SAKURA」(キッチン サクラ)だ。

周りが黒の瓦屋根&白漆喰の能登らしい家が並ぶ中で異色の深緑色の平屋建ての建物だ。

洒落た外観なのですぐ目につく。

ただ、背後が山の緑で、自然の中には溶け込んで見えるので、遠くからだと見分けづらいかもしれない。

 

お店の外観をちょっと撮影

お店の方に許可をもらって外観を撮らせてもらった。

お店は高山さんという女の方が一人で切り盛りしていた。

テレビの情報によると三人の子供を持つ主婦でもあるそうで、その子供三人の名前にも「桜」の一字がそれぞれで使われているのだとか。

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看板

「happy&healthy kitchen SAKURA」とある。

店名の下に描かれた3つの桜のマークはお子さんたちを象徴したものだろうか。

さらにその下に目をやると、どうやら2020年の3月30日からスタートしたみたいだ。

高山さんも言っていたが、ほんとコロナ禍のど真ん中でオープンしている。

すごい胆力だと思う。

また、右側に目をやると、昼はランチ&カフェで、夜はダイニング&居酒屋になるようだとわかる。(正確には週末の夜にダイニング&居酒屋になるらしい) 

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窓には商品券のポスター

七尾プレミアム商品券2020が使用できるとある。

七尾市も新型コロナの影響で市の経済が大幅に疲弊していて、地域の消費喚起や経済循環のために商品券を発券しているようで、このお店でも使えるみたいなのだ。

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入り口

占いの館に入るような心地がしたのは自分だけだろうか。

田んぼが多く広がる中島町の中にあって、やはり異彩な雰囲気の建物だと思う。

あ、中は撮影しなかったので建物の写真はここまでである。

テイクアウトしたので、中では撮っていない。

オープン当初はテイクアウトだけで頑張っていたそうだが、8月に訪れたこのときには店内で食べることも可能であった。

オープンから少しずつ店内でも食べれるようにしていったらしい。コロナ禍で絶対に大変だったと思うので、尊敬してしまう。

 

テイクアウトしたランチをいただく

このお店を切り盛りしている高山さんは管理栄養士の資格を持っているそうで、お店は薬膳食材を使ったカレーでも知られている。

テレビではそちらを紹介されていた。

自分ははじめからテイクアウト目的でいたので、テイクアウトできるものを尋ねたところ、カレー2種とランチセットという返事をもらえた。

どれにするか迷ったが、自分は辛いのが苦手である。

その旨も話すと高山さんは「うちのカレーはかなり辛い」と教えてくれたのでランチを選んだのだった。

辛いのが苦手な人には正直にカレーをオススメしないんだから素直な方だ。

気さくな方だったし(テレビではおちゃめと言っていた)、高山さん、話しやすい方だった。

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こちらがテイクアウトしたランチ

メニュー表も見せてもらったけど、正式な名前は「バランス満点ランチ」だ。

週替りなのかな? ランチセットはその内容が定期的に変わっているみたいだ。

自分が訪れたときは「ハト麦入りご飯」「醤油麹 生姜焼き」「志賀西海産 サーモンの塩焼き」「9種の野菜とキノコのラタトゥイユ」「金時草と紫キャベツの酢漬け」といった構成であった。

お店で食べるとこれにお味噌汁もつくのだけど、テイクアウトなのでお味噌汁はない。

お味噌汁がつくと1200円で、つかないテイクアウトだと900円とちょっと(数十円。正確な値段忘れてしまった)だ。

バランス満点とあるように、彩りが素敵だ。

野菜の数も多いし、この多菜さはコンビニ弁当ではまず見られない。

自分は普段野菜からかならず食べる人間で、野菜そのものも好きな奴なので、この野菜の種類の大さとボリュームには興奮する。

しかもどの野菜もちゃんと調理されているところが素晴らしい。

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金時草と紫キャベツからいただきます

金時草って加賀野菜の一つに数えられているんだよね。

地元・石川の食材を使っているところも県人として嬉しいところだ。

その右下に見える黄色いの、これがさつまいもなのかかぼちゃなのか今でもわからない。

甘さと酸っぱさが共存した青春みたいな味付けで、でも美味いんだから、あだち充のようなおかずだ。

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わからないといえばこちらも

生姜焼きの右隣にいた、緑色と赤色の球体のものだ。

赤い色がトマトのように見えたけど、食べてみると緑色のほうがトマトのような味がするし、赤い色の方を食べてみると、これトマトなのかな?と訳がわからなくなってくる。

そうして、美味いからまあいいか、となる。

ちなみに生姜焼きはやや辛めだ。ちょっと酸っぱい感じのする辛味がある。

キッチンサクラのカレーは辛いらしいが、その片鱗を体験したようなささやかな衝撃があった。

でも、辛いものが苦手な自分でも食べれるレベルだし、その辛さが癖になりそうな旨さとなって舌の記憶に残った。

ご飯と食べると美味いんですよね。

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そのご飯

ご飯にはハトムギも少々。玄米かと思ったらハトムギだった。

その御飯の上に志賀西海産サーモンの塩焼きが乗っている。

もうこれはご飯と食えと言っているようなものなので、一緒に食べて舌鼓。

シャケ弁のようにご飯に合うのだ。

こうなると生姜焼きもご飯で食べたいしで「ライスもっと」といった心地になった。

また、ご飯の左隣に見えるのは9種の野菜とキノコのラタトゥイユというものらしい。

ラタトゥイユというのはフランス南部ニースあたりの夏野菜の煮込み料理のことだそうだ。

これがまたご飯と食べたくなる代物だから、ますますライスの振り分けに困った。

嬉しい悲鳴だった。

どれもうまかったです。ごちそうさまでした。

 

感想

キッチンサクラのバランス満点ランチ、野菜たっぷりで、野菜好きとしてはかなりの満足感。

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この子の笑顔くらい満足

自分は毎日こういう食事をしていたいと思う質なので毎日のように利用したくなってくる。

こんな体に優しく嬉しいものを提供してくれるお店が中島町にできたなんて、いまだにちょっと信じられない。

でもこれで、中島に立ち寄る楽しみが一つ増えた。

カレーがどんな味なのかもちょっと気になる。

辛いのが苦手なので一口で撃沈してしまいそうだけど、一度食べてみたいとそそられるくらい、今回のランチセットがうまかったです。

また行きたい。

いや、行きますね。