初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

丑年なので能登牛を食べたい

今年2021年は丑年だ。

丑年なので年内中に一度は能登牛を食べてみたいと1月から考えていたので、肉屋で買って食べてみた。

f:id:seisyunsanka:20211212222716j:plain

 

 

富来の寺岡精肉本店へ

2021年は丑年なので能登牛を食べたい!

これまで能登牛を食べたことがなかったので、今年1月からそのように胸にいだきながら、早くも12月になってしまった。

師走は仕事も忙しくなるし、このままでは目標を達成できなくなってきたので、動いてみることにした。

能登牛は、能登牛銘柄推進協議会が設けた「黒毛和牛」「石川県内が最終飼養地で、石川県内での飼養期間が最長」「肉質等級はA3以上またはB3以上」の3つの基準を満たしたものをそう呼ぶそうだ。

認定店制度もあるので、どこでも買えるというわけでもない。

金沢市内だと老舗の肉屋である天狗中田で買える。

ただ、自分、昼休憩中にいつもMROラジオの「Twin Wave」を聞いていて、その番組の一つ前のお昼のニュースのスポンサーが能登牛を扱うレストラン「てらおか風舎」なので、初めての能登牛は寺岡で食べたいと、いつ頃からか思うようになっていた。

f:id:seisyunsanka:20211212133808j:plain

そんなもので富来まで来てしまった

志賀町富来にある専門店街アスクに到着。

世界一長いベンチもすぐ近くにあり、レストラン「てらおか風舎」も近い。

当初はレストラン「てらおか風舎」で食べたい、もしくはてらおか風舎の弁当をテイクアウトしたいと考えていたのだけど、どちらも予約が必要なようで、思い立ったが吉日で動いてしまっていたこのときの自分としては諦めなければならなかった。

それでも、このアスク内には認定店である肉屋「寺岡精肉本店」が入っている。そこで能登牛の肉を買って自分で料理することに方向転換したのだった。

f:id:seisyunsanka:20211212134533j:plain

このように

「てらおか風舎」も寺岡精肉店直営のレストランなので、「てらおかで初めて食べたい」欲もこれなら一応満たされると、セルフで納得したのだった。

 

すき焼き風に料理して食べる

f:id:seisyunsanka:20211212180336j:plain

購入したお肉はこちら

100gあたり980円のすきやき用の能登牛だ。

100gあたり2000円くらいするステーキ用の「能登牛プレミアム」なんてものも売っていたのだけど、予算的に厳しいなと思えたので、こちらを選んだ。

能登牛を食べたことのない人間がいきなりプレミアムというのも贅沢な話だし、うまく焼ける自信もなかった。

プレミアムじゃないけど、ラップを取った時、肉のいい香りがした。

すき焼き用なのですき焼きにして食べようかなと思っていたのだけど、その他の具材不足、鍋の不具合等から、この日はできそうになかった。

お肉を凍らして保存してまた後日と言う考えもあったが、いい香りのせいもあって、どうしてもこの日食べたくなってしまったので、お肉だけすき焼き風に焼いて煮込んでみることにした。

f:id:seisyunsanka:20211212181914j:plain

フライパンで

皆さん、すき焼きをどのようにして作っているかわからないけど、自分はよく厚手の鍋の上に油を敷いて肉を焼いてから水と醤油等(もしくはダシツユ)を放り込んで野菜なんかと煮込んでいる。

今回は野菜は使わず肉だけだし、どうせ一人で食べる分だけなので、こうしてフライパンでもできるだろうと安直に考え、安直に実行してしまったのだ。

フライパンで焼いて、焼けてきたら水とダシツユを投入して少し煮込む… すき焼きと同じ工程(ただし野菜なし)でできたものが、

f:id:seisyunsanka:20211212183027j:plain

これだ

すんごく簡単にできた。

「それ、料理と呼ばないから」と言われそうだけど、男(自分だけかもしれないけど)の料理なんてこんなものだ。

すき焼き用のお肉なので生卵も付けてみた。

もちろんとかして絡めて食べるためにだ。

f:id:seisyunsanka:20211212183322j:plain

いただきます

こんなテキトーな料理でどうなのと思われた方も多いかと思う。

いや、自分自身も半信半疑であったが、口に含んでみてすぐに「正解!」と頭の中が明るくなった。

ちゃんとすき焼きの味だ。

そして能登牛の旨味がちゃんと出ていて、我ながら感動した。

能登牛、美味い。

旨味の詰まった肉は舌の上で甘みも感じられるもので、能登牛にもそれがあった。

放り込んだダシツユがちょっと濃すぎて、醤油の辛味もあったけど、肉のその甘味と玉子のおかげで見事に中和されていた。

ご飯ともよく合い、牛丼かってくらいご飯と一緒にバクバクと食べてしまった。

普段はあまりしないけど、うまい肉を肉ばっかりで食べるって、幸福感ある。

丑年の年内に間に合ったこともあって、ほんと満足した。

 

感想

初めて食べた能登牛、十分旨味が詰まっていて美味しかった。

ちなみに食べ終わって皿を洗っているとき、キッチンまわりで能登牛の残り香のように、旨味を思い出させる匂いがまだしていた。

それくらい香りも旨味もある。

普通のでこれなのだから、プレミアムってどんなレベルなのか、興味が湧いた。

次の丑年には、そのプレミアムも食べてみたいところだ。

できるならレストランとかでプロが調理したものを食べたいものである。

てらおか風舎にも一度行ってみたい。

そう思わせる美味い肉だった。

ごちそうさまです。