初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

烏鶏庵の「烏骨鶏卵デニッシュパン」をいただく

金沢市にある烏骨鶏で知られる「烏鶏庵」に「伝説の」と呼ばれるデニッシュパンがある。

以前より一度食べてみたかったので、先日一つ買ってみた。

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烏骨鶏のパンも売っている烏鶏庵

この世の中には骨まで黒いと言われる皮膚の黒い鶏がいる。

皮膚は黒いのに羽毛は白かったりする(黒い羽毛のものもいる)その品種は「烏骨鶏」(うこっけい)と呼ばれている。

薬膳としても使われ、かつ飼育の難しいこの珍種を直営農場で自ら育てている会社が金沢市にある。

それが烏鶏庵だ。

烏骨鶏のカステラなんかで知られているところで、自分のような金沢市民もすぐに贈答品用の「かすていら」をイメージしてしまう。

あまり入ったことはないものの、昔からある会社なので何度もその店の前を通っているからか、馴染みがあるような感覚があるところだ。

そんな烏鶏庵には烏骨鶏のデニッシュパンも置かれているという。

「伝説のデニッシュパン」とも呼ばれているそのパンを以前より一度食べてみたかったので、このたびお店の方に足を運んできた。

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こちら

烏鶏庵の泉ヶ丘店だ。

地図

金沢市富樫にあるところだ。

烏鶏庵はほかにも西念に本店があったり、金沢駅香林坊大和、ひがし茶屋街がある東山にもお店を構えている。

自分としては泉ヶ丘店が一番近いのでこちらに足を運んだ。

泉ヶ丘店は店の前に駐車場もあるので行きやすい。

店内は和菓子屋さんのような落ち着いた雰囲気で、目的のパンはカウンターに置かれていた。

お店へのパンの納品日というものが毎月予定されているようで、いただいた納品日予定表を見る限り毎週火曜日、金曜日に入るみたいだ。納品時間は15時頃とあった。

年末だけは一週間毎日納品されるという予定になっていた。ただし年末は数量限定で予約優先らしい。

自分は12月初旬の土曜日に足を運んだので、パンは店頭にまだいくつか残っていた。

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こちらが目的のデニッシュパン

その名も「烏骨鶏卵デニッシュパン」だ。

恥ずかしながら知らなかったことだけど、デニッシュってもともとは「デンマーク」って意味なんだね。

デニッシュパンって菓子パンみたいなイメージがあるが、こちらは食パンみたいな形をしていた。

値段は決して安くなく一つ(1.5斤)1620円(税込)する。

以前から一度食べてみたいなと思いつつもなかなか手を出せずにいたわけだ。

 

烏骨鶏卵デニッシュパンをいただく

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オープン

このパン、冊子などの案内によると「トーストすると豊かな香りが広がる」とあるけど、封を開けた瞬間から甘い香りが部屋中に広がった。

しかもかなり広がりすぎて隣の部屋まで。

ちょっとこれには驚いた。

お店の方が言うには何もつけずにトーストするだけでも美味しいらしい。ということで、そのとおりにしてみることにした。

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ちなみにこちらが断裁面

欲張りすぎて厚めに切ってしまった。

基本的に白いけど、卵デニッシュというだけあって真ん中あたりが若干黄色だ。

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そしてトースト

厚く切りすぎてしまったせいで表面ばかり焦げ始めてしまった…

それでも焦げ臭さが出る前に止めたので、まあこんなものだろう。

甘い香りであるが、焼くことでさらに広がりがアップしていた。

戸を閉めているのに出入りで開けたわずかな間に2階まで香りが届くような、そんな広がりがあった。

すげぇな、これ。

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割いてみる

手で割いていくと真ん中あたりの黄色い部分がちょっと色味を増してみえた。

香りの正体ってこれだろうか?謎だ。

なにはともあれとりあえず一口食べてみる。

するとどうだろう、口の中でもここちよい甘みがふんわりと広がってくれた。

う~ん、菓子パン。

その形から食パンの感覚で食べてみたら、このふんわりとした甘みは、菓子パンレベルだった。

デニッシュパンという名前や香りの段階で気づけよと自分でも思うけれど、普通の食パンではないです。

それでいて甘みはあくまでふんわりで、洋菓子のようなキツさやクドさはないので食パンとしての趣ももちろんあった。

位置付けすると菓子パンと食パンの中間ぐらいのような一品だ。

大人が食べて楽しめるような甘さと旨さだ。

美味い。

 

なお、自分はパンや甘いものには牛乳派なので、後日牛乳と一緒に食べてもみた。

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パンには牛乳

またしても表面を焦がしてしまいましたが…(我ながらパンをトーストするのが下手だ)。

牛乳と一緒に食べると、牛乳の水分で当然しっとり感が増すんだけど、そのしっとり感のおかげで口の中でさらに芳醇さと甘さを増してくれたから驚きだった。

さらに後日、コーヒーと一緒に食べるということも試してみたけど、一緒に口に含んでみると、やっぱりパンがしっとりすることで芳醇さが口の中で増してくれていた。

自分だけの感覚なのかもしれないが、飲み物と一緒に口に含むほうが美味く感じるのだ。

こういうことができるの、好き。

 

感想

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こんな袋に入れてもらえる

烏骨鶏卵デニッシュパン、1.5斤で1620円でちょっとお高いけど、香りの広がりがすごくて、美味かった。

烏鶏庵ではほかにも烏骨鶏を使ったプリンやソフトクリームなども売っていたので、それらも食べてみたくなった。

烏鶏庵の烏骨鶏商品って東京や関西ではなかなか手に入らないみたいらしく、お土産にしても喜んでもらえるので、これからも少しずついろいろと味見をしてみたい。