初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

「能登さくら駅」こと能登鹿島駅の夜桜を撮りに行った

のと鉄道七尾線穴水町にある能登鹿島駅は「能登さくら駅」との愛称があるくらい県内でも桜が有名な駅だ。

先日、その夜桜を撮ろうと、夕方過ぎに行ってきた。

そのとき撮った写真を並べたい。

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能登鹿島駅へ

開花時期だったり天気のせいだったり、休日の都合だったりで今年はなかなか花見に行けなかった自分。

このままではどこも散ってしまいそうであったので、思い切って仕事終わりの夜に花見スポットを訪ねてみることにした。

そうして訪れたのがローカル線のと鉄道の「能登さくら駅」こと能登鹿島駅である。

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穴水町能登鹿島駅に到着

この駅には数年前、昼間に立ち寄っている。昼間の景色もすごく良かったので、夜もきれいだろうと勝手に思い込んでやってきた。

過去、当駅に行ってきたときの記事はこちら

足を運んだのは4月13日… ちょうど見頃を迎えていたのもここ選んだ理由の一つである。

七尾市よりさらに北にある穴水町金沢市と比べると開花の時期がだいたい少し遅れるので、金沢で見頃を見逃したらこうして能登方面にやってくる石川県人は少なくないのではないだろうか。

この駅では毎年「さくらまつり」も行われており、地元以外から大勢のお客が来るその盛況ぶりから昨年には少し大きめの駐車場が新たにつくられたので来やすくなった。

この日も、さくらまつりがあったわけでもないのに、結構人がいた。

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ホームにカメラを構えている人が何人もいた

半分以上は電車の撮影目当ての人たちだっただろうか。

日が暮れてくるとまた少し人が増えていたと思う。

ご覧のようにホームにはボンボリ(正確にはホームで見られるのは「提灯」)が吊るされている。

というのも自分が足を運んだ一週間前に今年の「さくらまつり」がこの駅で行われていたのだ。

まつり当日は、まだ二分咲きくらいだったらしい。

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駅舎前には撮影スポットも

桜をバックにできるベンチがあり、そこで記念撮影している人が多かった。

桜を目当てに足を運んでいた人はホームよりもこの辺りでカメラやスマホを向けていたのではないだろうか。

かくいう自分も桜目当て派だ。自分の場合はホームでも桜を撮っていたので、以下にその写真を並べたい。

 

ホームで灯りと桜

サクラが綺麗な駅として結構有名だからか、ホームで撮影しようとすると、三脚で構えている電車待ちのカメラマンにカメラに写り込んでしまうと言われてしまう(特に電車が近づくと)のでやりづらかったが、線路の方には背を向けてホーム内のボンボリ周りのサクラばかり撮っていた。

本当なら「電車と夜桜」という構図がベターなのだろうけれど、そういったベタな写真を撮れないのが天の邪鬼な自分である。

それでも、ボンボリがあるというのは光量の少ない夜には有り難いものである。

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フラッシュいらず

フラッシュを使わなくても、またシャッタースピードをそこまで下げなくても三脚無しでオートフォーカスがちゃんと機能するくらい光量を確保できるのでサクラの花を「夜桜」として撮ることができる。

また、何よりボンボリのほんわかした灯りが写真的に良い雰囲気を作ってくれるので撮り甲斐もあった。

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ほんわか明るい

三脚も持たず、照明を持っているわけでもない初心者にとって雰囲気を作れるのは有り難い。

とくに難しことをしたわけではなく色温度を少し変えてボンボリのすぐ近くで撮っただけだ。

この駅はそれだけサクラに近い所にボンボリが飾られている。

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よりボンボリと

これらの写真、ボンボリの下の方から撮っている。

桜の花は下の方に向いて咲くので下から撮ると良いらしい。以前に同駅のさくらまつりに行ったときに教わった。

演出的にも迫るようでなかなかユニークかなと思われる。

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ちなみに通常(オート)の色温度ではこんな色

夜でもこうして淡いピンク色を出すことができるのでボンボリの灯りサマサマだ。

昼間とはまた違った情緒がある。昼夜どちらが好きかと言われれば、個人的には夜のほうが好みかもしれない。

 

石段の下から

ホームで撮っていると、鉄道写真好きの人たちに邪魔者呼ばわりすることがあるので、駅敷地内のホーム以外からもサクラを撮ることをあれこれ試してみた。

ちょうど駅舎の方からホームへと向かう途中、といってもかなり短い距離であるが、そこで小さな石段を見つけたので、その手前からホームに向かってサクラを撮ってみることにした。

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こんなところだ

撮影者の背後にはちょうど駅舎のトイレがある。そんな位置から撮っている。

眼の前に木もあるし、線路も見えないしで、ここから撮る人はまあ、いなかった。

それでも画に奥行きが、それなりにあるかと思われる。

一人でじっくり撮れるというのも、ここでは気が楽で良かった。

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ちなみに色温度を変えると紅葉みたいになった

色のせいで画的にボリュームが増したように見えたけど、なんだかサクラな気がしなかった。

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一応、電車も画の中に入る

なんとかちょっとだけ入る。

この写真を見てわかるように、皆さんだいたい電車を撮っていた。

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天の邪鬼な自分は風見鶏とサクラを撮ったりしていた

画的には、弱いかもしれない…

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月と一緒に撮ったりも

天気がいいとこの季節は空気が澄んでいて月もものすごくキレイだった。

自分のカメラの技術ではその良さを伝えることはなかなかできないが…

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一応、ホームで列車も撮りましたけどね

三脚もないので暗い。

人物も入っているけど、撮り鉄ではない自分はそれでいいかなと思えた。

 

まとめ

以上、能登さくら駅こと能登鹿島駅の夜桜の写真だ。

三脚も持っていない初心者でもこういうの撮れましたよとの報告のようなものである。この季節、この駅で撮影する際に少しでも参考になれれば幸いだ。

自分としてはもっと揃えなければいけないものもあるし、構図の勉強、実験もしないと駄目だなと反省も多々できた。

とはいえ毎年のようにその反省をしながらいまだに三脚を買っていないのだから、我ながらのんびりだ。

それと、この駅はやっぱり電車目当ての人が多い。

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ということで時刻表

2019年に改正されたものなのでいつまで参考になるかわからないけれど、載せてみる。

ローカル線、しかも無人駅のところなので本数も少ないことがわかる。

本数が少ないのでシャターチャンスも多くはない。電車を撮りたい人からすると他のカメラマンに邪魔されたくない気持ちもわからないでもないが、喧嘩はしないほうがいいだろう(現場で口論になりそうな人たちがいた)。

あと、この季節の能登方面の夜はまだまだ肌寒いので、薄手のものでもコートを持ってくると良いと思われる。

風邪も引かず、いい写真を撮れればと願う。