まん防中の9月19日に珠洲市の「奥能登国際芸術祭2020+」へ足を運んだ際に目にした作品の紹介、その3だ。
今回は上戸エリアの作品No.36「うつしみ」を中心にまとめたい。
昼の「うつしみ」
「奥能登国際芸術祭2020+」における作品No.36、ラックス・メディア・コレクティブによる「うつしみ」は前回4年前の2017年の作品だ。
奥能登国際芸術祭2017が終わったあとも展示されていて、今年2021年までずっと残されていた。
旧上戸駅のホームにあるので、自分が個人的に行っている廃駅をめぐる旅においても、記事内でその姿を写真で紹介している。
(廃駅の旅で旧上戸駅へ行った際の記事は→こちら)
しかも、旧上戸駅へ旅をして記事にしたのが、この芸術祭2020+が始まる一週間ほど前であった。昼間の「うつしみ」の写真はその廃駅の記事に任せることにしたので、今回はそんなに撮影していない。その点、ご容赦いただきたい。
ということで36番だ
廃駅の旅のときにはもちろんこの緑の案内板はなかった。
設置されていた場所が2017のときと同じであったのが、個人的に懐かしい。
こんな場所にある
2017年のときはこの案内板を昼間に撮り忘れて、夜に来たときに暗いっていうのにフラッシュを焚いて撮ろうとしてはオートフォーカスが働かないと四苦八苦していたのを思い出す。
見てわかるようにこの案内板を照らす照明が周りにないので、夜になると真っ暗なのだ。
昼間の「うつしみ」
廃駅の旅で撮りに行ったときとその姿は基本的に変わっていない。
変わっているところといえば…
周りの田んぼの畦道の補強くらいだろうか
うつしみの乗っかった待合室を正面から撮ろうとして田んぼの畦道を歩く人が間違いなくいるんだけど、足場が崩れないようにか、このようにトタンを使って補強をしてあった。
2017年のときにもあったと思うので、芸術祭が始まっているんだなとの実感がこちらからもあった。
ほかにもこんなものも
ひびのこずえさんと「うつしみ」のコラボのQRコードが設置されていた。
他の作品のいくつか、また見附島といった観光スポットでも、同じようなQRコードが設けれているようなので、芸術祭の作品めぐりをしながら見つけてみるのも楽しくなってきた。
夜の「うつしみ」
以上のように、昼間の「うつしみ」の写真は廃駅の旅で撮ったものとかぶるのでこの程度で済ませておく。
この作品は昼間の姿よりも夜の姿が本命なので、日が暮れてから再びやって来た。
この作品、夜間鑑賞もあるのだ。
時間は日没から21時まで。夜になると光ってくれるわけだ。
そんな姿は廃駅の旅では撮れないので、今回芸術祭で「うつしみ」を撮るにあたって、その夜の光る姿だけを狙っていたと言っても過言ではない。
「うつしみ」というタイトルだけに、ホームの待合室が幽体離脱したような姿になる。
背後に空も入れて、廃駅の魂が離脱しているような姿をどうにか撮りたかったのである。
それは、2017年のときからの自分の挑戦だ。4年前よりうまく撮りたいのだ。
まあ、4年経っても三脚を持っていないのだから、技術的な成長はまったくしていないということを先に断っておく。
シャッタースピードを下げ、手ブレをしないように脇下に力を込めて動かないようにして何回も撮った。
要は気合だ。技術の成長がないので気合でカバーした。気合だけは4年前以上のはずだ。
そんな2020+での渾身の一枚は…
これ
隣で三脚を使って撮っているセミプロっぽい人がいたんだけど、自分も三脚が欲しくなった…
夜の「Something Else is Possible/なにか他にできる」も見に行く
夜の「うつしみ」を撮りに行ったこの日、ついでに同じく夜間鑑賞ができる蛸島エリアの作品番号18も見に行ってきた。
No.18 トビアス・レーベルガーの「Something Else is Possible/なにか他にできる」も2017年の作品なんだけど、2017年のときには夜の姿を撮っていなかったので、2020+ではどうしても見に行きたかった。
第一日目で昼間の姿を見に行っているのに、その日の夜に見にいなかったのは、単純に忘れていたからだ。
(2020+第一日目の「Something Else is Possible」の記事は→こちら)
ということで夜に見に行ってきた
双眼鏡でも覗き見ることができたあの電飾看板がちゃんと光っていた。
空に太陽のように光っているのは、月だ。満月ではないけどほぼ満月の月がくっきり出ていて、一緒に撮りたかったのでこんなアングルになった。
双眼鏡からも撮影
昼のときよりもくっきり見えたし、撮影もしやすかった。
ただ、周りは暗いので足元には気をつけていただきたい。
もちろん実際に近づいても撮ってきた
近づいてわかったけど、かなり強く光っていて、くっきりと見えた。
なんというか、やはりラブホの看板みたいにも見えるけど、かなり明るいので、夜でもこの足元だけはちょっと安心できてしまう。
月とどっちが明るいか比較
電飾の勝ちだろうか。
古典的な月明かりより、近代技術の勝利である
なお、昼間見に行ったときに側の畑で目撃した首だけのマネキン(案山子と思われる)は、撤去されていた。
あれは、この電飾の明るさがバックにあっても、夜に目撃したら怖かったに違いない。
おそらく、地元の方が気を利かせたのだろう。
感想
以上、うつしみの昼と夜の写真である。
おまけとして作品番号18の夜の写真も入れたことからわかるように、今回は夜間鑑賞がメインだ。
夜の撮影は難しいのだけど、挑み甲斐があるので、たとえ2017年の作品で4年前にすでに撮ったことのある作品であっても、何度でも撮りたくなる。
まあ、いい加減、三脚を買えよと言われてしまいそうな出来であったことは否めないが、その楽しみはまた次にとっておきたい。
三脚携えてリベンジしたいので3年後、それ以降ももまだまだ残されていてくれることを願う。
これで第二日目は終了だ。
次回は第三日目をスタートさせる。
まん延防止等重点措置も終わって作品がすべて鑑賞可能になったので、目にしてきた作品を一つずつこれまたマイペースに取り上げたい。
(今回でわかった、一作品ずつのほうがラクだ)