初心の趣

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のと千里浜の「のどぐろ祭り」で喉黒寿司リベンジへ

羽咋市の道の駅「のと千里浜」で今年も「のどぐろ祭り」が行われていた。

昨年食べれなかった珍しい喉黒の寿司を求めて今年も足を運んできた。

リベンジだ。

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寿司リベンジのためのと千里浜に

昨年、まだできた間もない新しい道の駅「のと千里浜」で初めて行われた「のどぐろ祭り」は県内外から人が来て、大変賑わっていた。

のどぐろの寿司が無料で振る舞われていて、自分もそれを求めたが、長く並んだ末に結局食べれなかったくらいだ。

結局食べれなかった去年の様子の記事はこちら

今年は昨年の評判の高さから二日間に渡って行われていた。

1月19日(土)と20日(日)の二日間だ。

自分は時間の都合上、二日目の日曜日に足を運んだ。

もちろん目的はスシだ。今年こそそのスシを食べたいと、そんな理由から足を向けたのだった。

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到着

雪だ。

この週の土日は北陸にちょうど寒波がやってきていて県内は一気に雪景色になっていた。

予報では大雪になるとのことだったので、正直、このイベントが中止になるんじゃないかとも思ったけれど、去年の2月に見られたようなひどい豪雪にはならなかったので助かった。

今回の寿司は、二日間それぞれで14時より振る舞いが始まると事前に聞いていたので、その時間を狙って自分も足を運んでいる。

13時半前にはこの道の駅に到着しただろうか。

30分以上前から並べば寿司にありつけるだろうと考えてのことだ。

だが、実に甘い考えであった。

寿司を求める長い列もできていなかったので「余裕、余裕」と思いながら建物の入口辺りまで歩いてみると…

f:id:seisyunsanka:20190129235653j:plainこんな案内があった

「整理券配布所」とある。

なんでも12時くらいから整理券が配布されていたらしい。

その配布が終了したと書かれていたのだ。

リベンジ終了

今年も珍しい寿司は食べられなかった…

到着してすぐの結果であった。

 

ふるまい鍋をいただく

昨年の長い列だ、今年は事前に整理券を配布して場を混乱させないようにしたのだろう。

まったく計算外だ。でも、ポスター等にもちゃんと書かれてあったようだから、事前によく読んでいなかった自分も悪いので、むやみに怒るわけにもいかなかった。

それでも残念は残念である。

ただ、道の駅の前では寿司とは別のところで他にちょっと長い列ができていた。

何かと思って近づいてみると今年新たに振る舞われることになった「のどぐろふるまい鍋」があった。

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地獄に仏

こちら、二日間とも9時と14時の二回ふるまわれていた。さらには昨年の寿司同様に整理券なしで並んでゲットできるものだった。

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並んだ

混雑や並んだりすることが苦手な自分であるが、寿司リベンジに失敗して精神的なダメージが大きかったので、珍しくこうして並んでしまっていた。

あまり深く考えずに、体の反射に任せるように並んでいたと思う。

限定100名のところ、そのときにはまだ20名くらいしか並んでいなかったこともそうさせた要因であったろうか。

これなら、確実に限定料理を食べられると思ったのであろう。

並んでみると、かなり寒かったが…

それでもこの道の駅には風よけの幕もあるし屋根もあるしでまだマシな方ではないかと思われる。

そうして待って振る舞われる14時が近づいてくると、その頃にはかなり長い列になっていた。

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なんか駐車場の方にも列が続いていた

駅長さんたちが人数を数え、100名限定のため振る舞えない人もいるかもしれないことを、この頃アナウンスしていた。

振る舞えない人… 去年の自分だ。

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今年の自分はちょっと違う

寿司はもらえなかったが…

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代わりに鍋を

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いただける

14時になり、振る舞いがスタートして湯気立つ大鍋へと近づいていけた。

去年のことがあったからか、それだけでなんかささやかな感動があった。

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もちろんゲット

「のどぐろ ふるまい鍋」だ。

その中身はめった汁のようなもので、大根や人参、里芋といった野菜の他に魚のつみれのような団子が入っていた。

この道の駅のレストラン「のとののど」でベースとして使用されるベジブロス(野菜出汁)と、のどぐろのダシをあわせ、さらに羽咋産の柚子を足したというスープは、魚臭さがきつなく、喉黒の風味を残しながらそれを丸く包んでいるような印象があった。かつユズの香がピリッとアクセントになっていて全体を引き締めている。

このスープだけで、昨年ここで食べたノドグロの味が蘇ってきた。

スープになっていてもそれくらいノドグロの主張がちゃんとあった。

一年ぶりにこの祭りに帰ってきた、そんな感慨もふと頭に浮かんだ。

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つみれ、いただきます

これが一番ノドグロの味がした。ということでノドグロのつみれと自分は呼んでしまっているが、実際にはなんの肉でできているのかは不明だ。

団子状になってスープの中にいるので、喉黒独特の脂ギッシュな食感もなかなか味わえない。それでもあの多量にあふれる脂ギッシュの中に閉じ込められている喉黒の旨味をちゃんと感じることができる。

ちょいピリ辛ながら美味い。

許されるならあと三杯くらいオカワリしたくなった。

並んだかいがあった。

 

感想

珍しい寿司リベンジは果たせなかったけれど、代わりにのどぐろたっぷりダシの鍋を食べることができた。

やっぱりノドグロは美味い。鍋になっても美味い。

並んで良かったと思う。

並んでみてわかったけれど、寿司の方まで整理券ではなく並ぶ制であったら、両方食べたいという人からは苦情が出ていたであろう。

両方、整理券にした場合でも、14時だと思ったら実質12時には来ないと食べれないということでやはり苦情が出ていただろう。

なるほど、バランスを考えていたわけだ、駅側も。それを考えての整理券制であったと考えると、寿司を食べれなかったことも、まあ仕方ないと思えてきた。

代わりに鍋にはありつけたのだから(しかも振る舞いなのでタダ)文句は言えまい。

とはいえ、その珍しいノドグロの寿司を食べたいという願望が減衰したわけではないので、また来年、リベンジに挑みたいものである。

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自分が受け取った後も続いていた列の様子

もしかしたら来年には寿司、鍋の他にさらに別の振る舞い料理が出てくるかもしれない。

そのときは並ぶの覚悟で、または少々早めに到着してありつきたいものだ。

どちらにしても待たされるわけだけど、今年の反省を来年に活かしたい。