初心の趣

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珍しい寿司を求めて道の駅のと千里浜の「のどぐろ祭り」へ

1月28日、羽咋市の道の駅「のと千里浜」にて「のどぐろ祭り」というのが行われていた。

そこで先着100名に「のどぐろ寿司」が振る舞われるというので自分も足を運んでみた。

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勘違いして10時に道の駅到着

昨年(2017年)の7月7日にオープンしてまだ一年も経っていない道の駅「のと千里浜」では実験的に色んなイベントを催している。

1月28日には「のどぐろ祭り」というノドグロファンにはたまらない企画が行われていた。

ノドグロ」というのはアカムツのことで喉が黒いことからそう呼ばれている。

北陸や山陰の海でよく獲れる魚だ。

プロテニスプレーヤーの錦織圭選手が全米オープンで準優勝したときに凱旋後に食べたいと言ったことでも知られる魚だ。

値段も高く高級魚と言われている。

そんなノドグロを寿司にして先着100名に振る舞うというのだから、自分もついつい足を運んでしまった。

ネット上の情報サイトで調べて始まるのが朝の10時と書かれていたのでちょうど10時に到着したら…

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入口前で長蛇の列だった

自分の考えが甘かった。

まさかこんなにお客さんが来ているとは正直思っていなかった。

道の駅長さんが人数整理をしていたけど、ちょうど自分の前辺りで100名ですと言われてしまった。

ダメ元で並んでみてくださいとも言われたのでこうして並んでみたが、正直ダメだろうなと自分の中でも9割近く諦めていた。

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並んでいる途中の様子

塩の像を作っている人がいた。

輪島市の道の駅「輪島」でも塩の像を修復していた古永健雄さんだと思われる。

輪島の塩の像の記事はこちら

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どうやら五重塔を作っているようだ

完成が楽しみだ。

この作成風景で一瞬心が和んだものの、この塩の像の前を通り過ぎた頃に、「あと2名さまです! あと1名」との無常の声が列の先より聞こえてきた。

自分の前にまだ20名弱くらいいただろうか。

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のどぐろ寿司終了

結論を言おう。

食べれませんでした。

今更ながら、こんなに人気があるとは…

喉黒、恐るべしだ。

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公式ポスターには9時スタートって書いてあるし

10時スタートというのは間違いだったのか?

わからないけど、9時に到着していたら食べられていただろう。

残念だ。

 

寿司は食べれなかったが一夜干しは買った

のどぐろ祭りなので、寿司だけではない。

寿司のように振る舞われるわけではないものの、有料でそのほかノドグロの料理がいくつか売られていた。

その中で自分は「あぶり一夜干し」を買うことにした。

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炙っている様子

案内板によればこの一夜干し、本来の価格なら1匹1500円だそうだ。

祭り価格でこの日は800円で売られていた。

自分としても一番手頃な値段であったので買うことにしたのだった。

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ノドグロの一夜干しだ

寿司を食べれなかったとは言え、ここまで来て喉黒を食べずに帰るという選択肢は、さすがにありませんでしたな。

それにしても、価格を考えるとやっぱりお高い。隣で丸焼きも売られていたけど、そちらは倍以上の1800円していた(通常価格だと3980円)。

今では高級魚と言われているが、むかしは金沢市の近江町市場でも庶民が気軽に買える値段で売られていた。

有名になるのはいいことだけど、その分値段が上がってしまうのは庶民の財布には厳しい話だ。

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なんにせよ、いただきます

写真でもわかるだろうか? 白身なのに、しかも一夜干しなのに脂ギッシュなところが。

このノドグロという魚はいつでも脂がのっている。

その脂身が旨味となって、干しても焼いても煮ても美味いのだ。

「白身のトロ」なんて表現もされるくらい。

久しぶりに食べたけど、やっぱり美味い。価格が上がったままなのもわかる…

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ちなみに喉、黒いです

このアカムツという魚、別名「ノドグロ」と呼ばれているように口の中(喉)が黒い。

焦げてこんな色になったわけではない。

 

ついでに「のとししまん」も食べる

のどぐろ祭りだけど、ノドグロだけが売られていたわけではない。

この羽咋市では「のとしし大作戦」という名のイノシシを食べる取り組みも行われており、この道の駅でも今回、そのイノシシ肉を使った製品がいくつか並んでいた。

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その一つの「のとししまん」

自分はいまではイノシシ肉ファンでもある。

そのキッカケを作ってくれたのが羽咋市の「のとしし大作戦」だ。

はじめてのとししを食べた記事はこちら

この道の駅でも以前、イノシシ肉のカレーパンを食べている。

カレーパンは今回も売られており、その隣にこの「のとししまん」も売られていた。

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しかも残り1つ

蒸すのに20~30分くらいかかるそうで、売り切れては待たされ、また売り切れてを繰り返していたようだ。

自分も最初に買いに行った時、待たされてしまった。

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何にせよ一つ買った

一つ280円だ。

のとしし大作戦のこの絵、のんびり感が溢れていて好きだ。

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まんの皮表面にも刻印されていた

うむ、かわいい。ほんと、いろいろとユニークなことを考えてくる。

ますます大作戦のファンになってしまう。

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いただきます

羽咋産のくわ掘りレンコンとイノシシ肉が入っている。

生地にもアンにも野菜ダシ「ベジブロス」が使われているとのこと。

野菜と、低脂肪なイノシシ肉なだけあって食べてみると味はあっさり系だった。

カラダに良さそうな肉まんだ。個人的にこのあっさりさは好きだ。

 

まとめ

寿司は食べれなかったものの、久しぶりにノドグロを食べることが出来てよかった。

やはりあの白身で脂たっぷりは美味い。

道の駅「のと千里浜」の直売所「かわんちまーと」の中では、そんな喉黒の加工品も売られている。

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のどぐろ商品のコーナー

この日は売り上げランキングも掲示されていた。

のどぐろ煎餅が人気のようだ。

他には釜飯の素や喉黒の味噌汁や茶漬けなんかもトップ10入りしていた。

買っている人も多く、みんな好きなんだなというのもよくわかった。

当分、市場で値段が下がることもない気がする。

そんなものでいつもより安く買えたこの「のどぐろ祭り」、またやってくれたらなと思う。

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こんな愉快な顔はめパネルも置かれていたし

ついでにいうと直売所内のコーナーの脇には記念撮影用の手持ちパネルも置かれていた。

楽しくうまいものを食べれるってやっぱりステキだ。

再び行われた時は、のどぐろ寿司リベンジも果たしたい。