七尾の道の駅「能登食祭市場」に立ち寄ったら雛人形が階段いっぱいにあった。
ひな祭りも近いので撮ってみることにした。
能登食祭市場へ
七尾の港の近くに道の駅「能登食祭市場」がある。
七尾駅からもそう離れていないところだ。
こちらが能登食祭市場
県内に幾つか道の駅があるけど、ここはその中でもかなり大きなところだ。
玄関前には日本一の七輪も
実用的なものではないが、その大きさは日本一だという七輪だ。
高さ1.5メートル、直径1.75メートル、重さ約1トン。
普通の七輪の約100個分の大きさなのだとか。
デカすぎだろう。
実際にこれで何かが焼けるというわけでもないところ(実用性ゼロ)もまた愉快だ。
ちなみに隣の顔はめパネルも個性的
七輪もちゃんと描かれている。
この手書き感がステキだ。
中に入ってみると天井が高い
このように2階建てになっており、天井も高くてちょっとしたショッピングモールのようにも見える。
一階は生鮮市場になっている
新鮮な海産物がいっぱいだ。
市場の他にはフードコートなどもある。
ニ階は能登グルメ館としてレストランが並んでいる。
その一階と二階をつなぐ大きな階段が館内の広場にあるのだが、その階段に雛人形が並んでいた。
二階と一階の境の様子
この下が広場になっており、テーブルや椅子もあるのでフードコートで買った食べ物を食べていける。
すでに少しばかり見えているようにここの階段で雛飾りが行われていた。
ドーンッと
このように。
内裏雛も三人官女も五人囃子も右近も左近も数が多すぎて三人でもなければ五人でもないが、雛飾りだ。
なんでも400体はいるそうだ。
雛飾りって結婚式を表現しているようなんだけど、まるで集団結婚式のようになっている。
人形を横から撮りやすい
数に驚いてしまったけど、その人形一つ一つはどれも可愛らしい。
おまけに飾りの横の階段は使用できるので、そこから真横より撮影もできる。
このように両サイドで人が昇り降りできる
人形に直接触れることはもちろん出来ないが、この階段のお陰で上の段や中段あたりの人形も近くから見れるのだ。
こんな
感じで
撮りやすい
いまでは内裏雛の男が右(正面から見ると左)で女が左(正面から見ると右)が主流だけど、これって昭和天皇がご結婚の際に右(正面からすると左)に立ったことに倣っているそうだ。それまで日本では高位の者が左に立つ風習があったのだけど、レディーファーストなのか西洋の風習にならって右に立たれたそうだ。
思いっきりレディファーストで撮った図
これだけぼかしを利かせれるくらい近くで撮れるのだ。
三人官女もいっぱいいた
三人官女って嫁側の実家からやってきた官女だそうだ。
三人のうち真ん中の人だけ既婚者なので人形に寄っては「お歯黒」しているのだとか。
自分はそれよりもその前のカラフルなお餅の飾りのほうが気になってしまうが。
菱餅って保育園児の時代に折り紙とかで作った記憶がある。
中には小さいのもいた
と思ったら大きのもいる
作り手も違うと思われるいろんな雛人形が並んでいた。
中にはこんなのもいましたが
和倉温泉のキャラクター「わくたまくん」だ。
雅やかな日本人形の中にふわふわ系が紛れていた。
あえて紛れさせているようで、これのほかにもう一体いた。
わくたまくんを探せみたいで楽しい趣向だ。
楽しいと言えばこちらも
男の自分からするとこういう家財道具等に惹かれてしまう。
いってしまうと家財道具のミニチュアだ。
その精緻な作りに男心というか、プラモ心というかそういうものを刺激されてしまう。
全然関係ないけど階段の側にはこんな彫刻もあった
猿の像だ。その頭を撫でると嫌なことが去るらしい。
ということで撫でておいた
嫌なことも去ってもらってたくさんの雛人形という目出度いものを目にする。
気分の話だが、お祓いをしてもらったような心地がした。
駅前のパトリア4階にも雛人形がいくつもあった
華やかで可愛らしく、また精緻なミニチュアもあり、良いものを見れたと満足である。その満足した気持ちのままこの道の駅「能登食祭市場」を去ろうとしたら、入口の自動扉のガラスにこんなポスターが貼ってあるのを見つけた。
駅前のパトリアでもひな人形展が行われているそうだ
その4階の多目的ホールにて2月24日より「第6回 770(ななお)のひな人形展」が行われているという。
しかもこちらは24段1000体の雛人形が並んでいるのだとか。
というか、どうやら食祭市場の400体の雛人形もこのひな人形展とリンクするものらしい。
何にせよ、パトリアは食祭市場から近くなので足を運ばずにはいられなかった。
パトリアだ
ここに入るの、すんごい久しぶりだった。記憶が間違ってなければむかしはユニーだった気がする。
会場はこちら
フォーラム七尾多目的ホールだ。
デカい扉が開いているので中に入っていくと雛人形が展示されている。
ご覧のように
さらにドーンといた。
高さ4.8メートル、幅10メートル、24段の雛飾りなんだとか。
人形の数も1000体。多すぎて圧倒された。
しかも食祭市場のもと違って接近できるわけでもないのでどれを撮ったものか悩んでしまう。
上の方だけではなく中段あたりにもいた。
その上に五人囃子がいたり、もうわんさかすぎてちょっと混乱してきた。
上の方も賑やか
内裏雛がいっぱいだ。
わくたまくん、ここにもいた
能登食祭市場での雛飾り同様、わくたまくんが紛れている。
会場にてナビゲーションを務めていた方によると2体いるそうだ。
また、わくたまくんの他にも、アンパンマン、バイキンマン、ドキンちゃんのぬいぐるみも紛れているという。
先の写真でアンパンマンやバイキンマンもさり気なく写っていたのだが、お気づきだろうか?
この写真のどこかにドキンちゃんもいる
もう「ウォーリーを探せ」みたいになっていた。
正面で記念撮影できます
ちゃんとベンチも用意されていて看板もあるので記念になる。
子供連れ、特に娘さんがいる家族がスタッフに撮影してもらっていた。
スタッフさんはこのジャンパーが目印
この人たちが会場にいて、記念撮影でシャッターを押してくれるのだ。
段の前に柵があり、食祭市場のように両サイドに階段もないので接近して雛人形を撮ることはなかなか難しいが、この千体をバックに自分たちが写るというだけでしっかり思い出になろうし、SNS映えしそうなものだろう。
この日は会場でイベントも行われていた
期間中、日によってはこのように会場内で催しも見られる。
自分が足を運んだ日には青柏祭の山車(デカ山)をひいている「魚町でか山衆」の人たちが「木遣り」(きやり)を唄ってくれていた。
木遣りとは労働歌の一種だ。何人かで代わる代わる唄い、中にはこのパトリアのひなまつり展を讃える替え歌を唄っていた方もいた。
日によってはフラダンスや子供着付けショーなども行われるようだ。
まとめ
雛飾りを何百体、何千体と飾るイベントは全国にもいくつかあるが、この石川県内でも行われていたとは知らなかった。
実際、1000体の雛人形を目の前にしたら圧倒される。
人形一体一体は人間より小さいけれど、自分たち人間が小さく感じてしまう雛飾りだった。
それでいて能登食祭市場のものは間近から撮れるので雛人形に親しみも持てる。
あの近距離は撮る側としては興味深く、また撮影意欲を掻き立てるものだった。
なお、パトリアの方の会場には青柏祭のデカ山と呼ばれる山車に飾られていた人形も展示されていた。
このように
この大石内蔵助の人形、2017年5月に見に行った青柏祭にて飾られていたやつではないだろうか。義経もそうだ。撮った記憶がある。
(2017年の青柏祭の記事は→こちら)
さらには花嫁のれんの展示も
七尾駅周辺の七尾らしさがてんこ盛りだ。
地元の人達のチカラの結集具合がよく分かる。
ほんと「まつり」だ。
この「770のひな人形展」、2月24日~3月4日までやっている。
入場は無料なのでパトリアで買い物ついでに気楽に見に来れる。
雛人形の絢爛さをこれでもかと堪能されたい方は期間中に足を運んでみてはいかがだろうか?