勧進帳の舞台である安宅の関跡、さらには小松空港、そしていしかわ動物園で回し、このブログでも紹介した、株式会社九谷陶泉さんが企画する九谷焼ガチャ。
前回のいしかわ動物園の限定版を紹介した時に、これが九谷焼ガチャの第3弾だと思っていたけれど、どうやらそれが間違いであることに最近気がついた。
自分はそれまで新聞を読んで九谷焼ガチャの登場と新製品の発表の情報を仕入れていた。
それがこの間、インターネットで九谷焼ガチャガチャについて検索してみると、九谷陶泉さんによる専用のHPが存在していて、それによってすでに第7弾まで登場していることが判明した。
HPによれば、第◯弾といった表記ではなく、安宅の関跡で発売が開始された一番最初のタイプを「TYPE A」、次の小松空港限定版が「TYPE B」というようにアルファベットで表記している。
第3弾だと思っていたいしかわ動物園限定版も「TYPE G」、つまり現在登場しているものの中では七つ目にあたる(要するに第7弾)商品のようだった。
本当の第3弾にあたる「TYPE C」は金沢駅にあると書かれてあった。
金沢駅限定版らしいのだ。
ということで金沢駅に(こちらの写真は以前に撮ったもの)
「TYPE C」が置かれている場所は、この東口を入って右手にある「おみやげ処・金沢」という、その名の通り石川県や金沢市のお土産が売られているお店の中にあった。
改札口の正面にあるので、電車を乗ってきた人ならすぐわかるかと思われる。
お店のウィンドウからもすでにガチャのボックスの背中が見える
これが見えるお店がその「おみやげ処・金沢」だ。
手書きの逸品で小さな工芸品だ。好評稼働中だからか2台並んでいる。
いや、そうではない
実はこちらのお店では2タイプ置かれているのだ。
「TYPE C」だけではなく、同じく金沢駅限定の「TYPE D」も置かれているのだ。
右が「TYPE C」で左が「TYPE D」だ。
「TYPE C」から紹介
「TYPE C」だ
Cは女性作家によるもののようで、ポップな絵付が特徴であるとHPには書かれてあった。
絵柄の種類も「トマト」「音符」「十草」「丸紋」「青九谷」「梅ちらし」の6つ。
伝統工芸品らしい絵付もあれば、トマトや音符のように伝統の枠から少し飛び出たようなものもある。
また、十草や丸紋もガチガチの伝統的な風合いのものではなく、どこかゆるさのあるポッポな仕上がりとなっている。
おまけにスペシャルアイテムもあるとか
この「TYPE C」のボックスの中には上記6つの絵付の他に九谷焼伝統工芸士の川合孝知さん作の「かがやきはしおき」なるものも入っているそうだ。
「かがやき」は北陸新幹線で運行している特別急行列車の愛称だ。
その絵柄が描かれた箸置きも特別に入れられているようなのだ。
ビックリマンで言えばヘッド(キラキラのやつ)みたいなものだろうか。
正直、これはますます回したくなった。できればスペシャルアイテムを当てたくなったのだ。
この商品戦略はズルい…(褒め言葉です)。
回す前に売れ行きを確認
いつものように確認してみたら、むっちゃ売れてる。
もう殆ど残っていない。
さすが駅前といったところか。もしくはさすがヘッドつき(スペシャルアイテムつき)といったところだろうか。
まあ、回したくなりますわね。
自分も回した
あの減り具合から見て「かがやきはしおき」は残っていないだろうと思いながら回した。
こちらはこれまで紹介してきたタイプのものと同じで一回500円だ。
今回初めて店の人に両替を頼んでみた。すると快く両替してくれて、そのとき撮影の許可も頂けた。
レジにはお土産を買う県外の人と思われるお客が結構いた中での両替なので、ひたすら感謝である。
さて、出てきたものは…
こちらだ
十草だ。こう書いて「とくさ」と読むようだ。
この細長いミカヅキモみたいな形のものは第一弾を初めて回したときにも出てきた形だ。
この形に、自分は何か縁があるのかもしれない。
「かがやきはしおき」ではなかったものの、この縁を思うと嬉しい逸品だ。
側面にはサインも
「AKE」とある。おそらく女性作家さんの名前の一部だろう。
最近では新しいタイプのものを回すたび、表の柄と同じくらい裏側のサインも気になっている。
なお、この「TYPE C」はセブン-イレブンキヨスクJR金沢駅幹線中2階店(要するに駅のキヨスク)にも置かれているようだ。
「TYPE D」も回す
「TYPE D」だ
こちら、写真を見てわかるように「箸置き」ではない。
それまでの九谷焼ガチャはどれも箸置きであった。
その常識をくつがえすようにこちらは「九谷焼 招福まねき猫」という人形なのだ。
実際、九谷焼では椀や皿といった食器の他に魔除け用の狛犬といった像なども作られている。
円谷プロとのコラボではウルトラマンや怪獣の像なども九谷焼で作られていた。
九谷焼は、そういった像や人形なども作れるのだ。
ただ、ボリュームもあって制作がちょっと大変だからか、これまた写真で見てわかるようにこの招き猫ガチャを回すのに一回1000円かかる。
箸置きの倍だ。
その種類は色違いのものが5つで、緑が「学力向上」、赤が「健康」、青が「家内安全」、橙が「恋愛成就」、紫が「長寿」のご利益があるとなっている。
これまたスペシャルアイテムあり
この「TYPE D」のボックスの中にも川合孝知さん作の特別仕様「幸運の招き猫」がいくつか入っているようだ。
「幸運の招き猫」は鈴のついたスカーフからさらに何か伸びている柄をしているようだ。
これまた釣られてますます回したくなったが、まあ、これにいたってはどれが当たっても縁起が良いものばかりなので「幸運~」じゃないとといった欲はなかった。
そして回す
1000円必要であるといっても千円札で回せるのではない。
そこはガチャだけに硬貨が必要で、500円玉2枚を用意する必要があるのだ。
一枚でも用意するのが大変なのに、1回に2枚は、そりゃレジの人に頼んで両替するしかなかったわけである。
500円玉の入れ方も書かれてある
投入口に2枚重ねて入れて回すのだ。
そして回した。
出てきたものは…
緑だ
緑は「学力向上」だ。
自分は学生ではないので学力向上を望んでいるわけではない。
ご利益があるというよりは、逆に「もっと勉強せぇよ」と言われているような気がしてきた。
それにしても表情が愛らしい。描いたのは女性だろうかと、その顔の作りから察してしまう。
裏には名前が
「いく」とある。やはり女性作家だと思われる。
もし「く」が「し」で「いし」だったり、横から読んで「へこ」とかいうサインだったら、女性ではないかもしれない。
横顔や
後ろ姿も撮影
どっから撮ってもかわいいもんですな。
このかわいさも、ズルい…(これもまた褒め言葉です)。
ひとこと感想
九谷焼ガチャですが、九谷陶泉さんの商品戦略を見ているだけで面白く勉強になります。
また、HPにはガチャガチャが設置されている地図もあった。
それらによれば、他にひがし茶屋街、金沢国際ホテルにも別のタイプのものが置かれてあるようなので、機会があれば足を運んで回してみたいと思う。
最後に、勝手ながらそのHPのリンクも貼っておくことにした。
商品紹介を見ているだけでなんだか樂しい。