初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

富山県の南砺市には井波彫刻による獅子木札のガチャがある

富山県南砺市、その中でも旧井波町には木彫りの里と呼ばれる木彫りを前面に押した道の駅があるらしい。

そんなところがあるなんて知らなかった上に、その隣(同じ敷地内)の井波彫刻総合会館というミュージアムには木彫り(木札)のガチャがあるというので足を運んだ。そして回してきた。

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木彫りの町「井波」(南砺市)の道の駅へ

旧井波町(現在は市町村合併により南砺市)は木彫りが盛んだ。井波彫刻と呼ばれ250年くらい歴史がある。

そんな井波だけに、そこの道の駅も木彫りでいっぱいだった。

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道の駅「井波」だ

富山県南砺市北川にある。金沢からだと30kmくらいの距離だ。金沢市から小松市までの距離とあまり変わらないので結構近い。金沢から行くなら金沢大学がある角間の山を越えていくと行きやすい。 

道の駅の名前が「井波」とシンプルながら、愛称は「いなみ木彫りの里 創遊館」だ。

その名からもわかるように…

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木彫りだ

ど~んと目印から木彫りだ。

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こちらでもど~んと木彫り(彫刻刀を模したもの)

道路を走っているとこれらが目に飛び込んでくるので、そこが木彫りの里だとすぐわかる。

そして駐車場に入ってみても…

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木彫りの巨大な七福神

道路を走っていると、こられ七福神の背中も見える。

ガリバーの世界に迷い込んだのだろうかと思えば、そこが道の駅「井波」だと思っていただいて大丈夫だろう。

なお、写真の右下が木くずで散らかっているのは、この日もそこで作品が作られていたからだ。しかもチェーンソーで木を削って形にしていた。

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その様子(手は止めて確認中の様子)

茶色のジャンパーを着て帽子をかぶっている人が作家さんだ。その人と比べると七福神のデカさも伝わるだろう。

また駐車場だけではなく、敷地内あちこちで木彫りを目にすることが出来る。

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案内もこのように

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その背後にはこんな作品も

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工房の軒下でもこのとおり

あっちこっちで愉快な彫刻作品が置かれているのだ。

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愉快だ

女の人は簀巻のようにされているし、男の方は天を仰ぐように腕を広げているし、二人して目をつむっているし、おまけにデカいしで、失礼ながら、このコケシみたいな作品を目にしたとき笑ってしまった。

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側の公園にも木像が並んでいる

次代に輝く緑の森をつくる「あしたの森・井波」という公園が側にある。

その公園内にもこのように作品が並んでいる。ここでは主に外国の作家のものが並んでいた。

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こちらの作品名は「ファースト・キッス ~一期一会~」

オーストラリアのスティーヴン・トーマス・キングという方が作られたものだ。

重いものを持たされたけどキスできる、といった地獄に仏みたいなシチュエーションだろうか。

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ガン飛ばしあっているわけじゃない

重労働に紛れて色欲全開な甘酸っぱい情景だ。

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ついでに創遊館の前の顔ハメパネルも

木彫刻だ。

この顔ハメパネルこと「顔出し天神様」で写真を撮ってSNSで投稿すると敷地内にあるミュージアム「井波彫刻総合会館」の入館料が割引になるそうだ。

とまあ、このように木彫刻がいっぱいの場所だ。

 

井波彫刻総合会館へ

敷地内には「井波彫刻総合会館」というミュージアムがある。

その中に目的のガチャも置かれている。

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この建物が井波彫刻総合会館

案内看板も言うまでもなく木彫刻だ。獅子頭がかっこいい。

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壁には欄間もあった

井波彫刻欄間では世界最大のものだそうだ。幅11メートルある。

「十二支の図」というタイトルで、よく見ると干支が彫られていた。

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ねずみとか鳥とか

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サルとかヒツジとか

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他の干支も

順番どおり並んでいるわけではないがすべている。

建物の外はこのようにカメラで撮れる。

だが、中は撮影禁止だったので、その様子は文章だけで伝えたい。

入館料は大人で500円だ。

ミュージアム内には井波彫刻の作品が並んでいた。

木で彫られたお雛様や五月人形(兜)、獅子頭などが展示されていた。

その殆どには写真付きで作家の情報も添えられ、作品の価格も書かれてあった。

獅子頭でいえば小さいもので20万~30万円くらい、大きいものだと200万円くらいしていた。

ウルトラマンの「カネゴン」の頭もあり、そちらは86万円くらいしていた。

飾るもの以外では照明付きスタンドミラー(枠が木製)など実用的なものも展示されていた。

それ以外ではギターなんかも。「龍剣」という名のギターは200万円を超えていた。

写真を撮れないから、自分はこのように値段ばかりメモっていた。(この会館内では万年筆の使用も禁止されているのでメモる時は注意)

値段の他にはその材質(クス、サクラ、ケヤキなど)や、また納期が書かれてあるものもあった。

なんで値段や納期がミュージアムの展示作品に添えられているのだろうと思ったら、どうやらここの展示作品って、販売もされているようなのだ。

販売に関しては受付で相談でき、自分が訪れたこの日も自分の先を歩いていた老夫婦のお客さんが相談していた。

一つ数十万以上するものだから、自分にはぽか~んな話だ。

 

庶民なのでガチャを回す

そんな「井波彫刻総合会館」の玄関に目的のガチャが置かれている。

玄関側に置かれていたのでガチャを撮影をしてよいかと受付の人に訊ねたら「どうぞ」と簡単に許可してくれた。ありがたい。

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ということで撮らせてもらった

こちらがその井波彫刻の獅子木札のガチャだ。

その名も「獅子ガチャラ」だ。

完全手掘り、一回500円だ。

見てのとおり、ガチャボックスそのものからして斜め上を行っている。

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天辺には獅子の頭

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さらには右手

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そしてカプセルの受け口が左手

木ってだけでも変わっているのに、すんごい造形だ。

全体を改めて見ると、獅子が「狼牙風風拳」(ドラゴンボールヤムチャの技)をしようとしているようにも見えなくもない。

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「お手」してみた

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「お手」されてみた

なんか遊べる。こういうのもフォトジェニックだろうか。

このボックスだけでお腹いっぱいになった気がするが、もちろん実際に回してみることにした。

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獅子木札は6色

黒、赤、緑、青、金、そして無地。自分としてはどれが出ても良い。

さらにこのお守りにもなる獅子木札の他に、カプセルの中にはこのミュージアムの入館料の割引券か必ず入っているようだ。また、運がいい人は無料券が入っていることもあるのだとか。

スピードくじの要素もあって面白い。

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回す前に減り具合をチェック

減り過ぎだろう…

もう2カプセルくらいしか残っていなかった。

一ヶ月ほど前、自分はこのガチャの存在を人から教えてもらったのだけど、その人は一個も残っていなくて回せなかったと言っていた。

あれからすぐに補充されたのだろうが、一ヶ月くらいでこの減りだからかなり人気がある。

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500円玉を投入

ミュージアムの入館料が500円だから、千円札を出すことで500円玉を気兼ねなくゲットできる。両替を頼む必要もない。

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出てきた

この、カプセルを手で受け止めている感じがステキだ。

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出てきたものはこちら

「無地」だった。

色のものと比べるとすごい地味だけど、これはこれである意味レアだろう。

塗り絵にもできそうですな。

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裏面

「井波彫刻」の文字。

獅子の後ろ姿を眺めているみたいで、これはこれでかわいい。

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割引券が入っていた

残念ながら無料券ではなかったが、100円引きの割引券が入っていた。必ず入っているというのは偽りではないようだ。

 

まとめ

井波彫刻のガチャはカプセルの中の木札も珍しいけど、ガチャボックスからインパクトのあるものだった。

遊び心がありますな。

その獅子の木札だが、ガチャだけに作られたもので、ガチャ以外で購入しようとしても手に入らないのだそうだ。

ゲットしたければ回せということだ。

それでも500円で井波彫刻を手に入れれるのだ。

思い出しても、ミュージアムで何十万円、何百万円するものをさんざん目にしてきた。

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目にしてきた一例

カプセルに一緒に入っていたミュージアム紹介の帯だ。

館内では撮影禁止なので写真で紹介できなかったが、実際にこういったものが展示されていた。写っているギター(特に龍のやつ)は200万円以上するものだ。実物見たら、迫力ありすぎてこれはこれで欲しくなるけど、まず買えない。

そんなもので、ガチャの500円という設定は庶民にはうれしい。

自分がそうであったように井波彫刻を知るキッカケにもしやすいだろう。