初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

のとじま水族館の食事する&触れ合える海獣たちが可愛すぎる

能登島にある「のとじま水族館」では、魚や海獣たちの解説を含めたお食事タイムやふれあいイベントも行われている。

同水族館に何度か足を運んだことがあるのに、それらのイベントをほとんど体験したことがないことに気付いた自分は、今回改めてそれらイベントを中心にのとじま水族館を回ってみることにした。

知れば知るほど情が移って愛着を持ち、可愛く思えてくるということがあるけれど、これらのイベントやアシカ&イルカショーを回ってみたことで、ますます海獣好き、魚好きになってしまったことを先に記しておく。

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のとじま水族館

GW明けの5月8日から来春まで本館回遊水槽一部エリアが工事中のため入ることはできなくなっていた。

そのため、当ブログでも以前に上げた回遊水槽で飼育員の方が潜って魚たちに餌を与えるイベントは現在見れなくなっている。

あの頃は何も考えずに館内を撮影していたのに、回遊水槽での餌やりだけはしっかりと撮っていたのだから、今となって考えると自分はなかなか運が良い。

 

※今回は長文です。

 

目次(スケジュール) 

 

12:10 イワシのビッグウェーブから計画的に見て回る

今回、海獣たちの解説を聞き&ふれあいを果たすために、事前にそれら館内イベントのタイムスケジュールを同水族館のHPで確認して予定をシミュレートしてから出向いた。

実際行って回ってみると、水族館側のスケジュールも上手く立てられていた。たとえば一つのお食事タイムが終わると、別のイベントが10分後くらいに開始する。混雑していなければ、一つ一つ順序よく見て回れるのだ。

 

到着した時間が12時前であったので、まずは12時10分から始まる「海の自然生態館」の「イワシのビッグウェーブ」から見てまわった。

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マイワシの魚群ショーだ

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餌を噴出することで

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むっちゃ群がってくる

白い煙のようなものが餌だ。マイワシたちは口を大きく開けながら群がってくる。

飼育員さんが言うにはこの水槽には1万匹のマイワシがいる。

水槽に入れる時に飼育員の方々が数えながら入れるという根気のいることをしていたそうなので、おおよその数字は間違っていない。

今現在いる一万匹はここ3年くらいこの水槽にいるらしい。

イワシの寿命を訊いてみると、10年未満、5,6年くらいだろうかと答えてもらえた。

また、この魚群を見て、これを食べる魚もいるんだよなと他のお客さんが呟いていたのが個人的に印象的だった。

これも飼育員さんに訊ねてみると、自然界のマイワシはイルカやサメ、マグロなんかにも食べられるそうだ。

食物連鎖というものだ。想像はあまりしたくない。

(この水槽にイルカを放つと、ショーがとんでもないことになる、なんて想像をしてしまった)

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事前に水槽の近くから撮った図

マイワシはショーが始まる前からこのようによく群れている。

この時間帯は天気も良かったので差し込んでくる日光も活かしながら撮れた。

飼育員さん曰く、やはり晴れの時が見頃らしい。

 

12:30 ラッコのお食事タイム

続いては12時30分からラッコ水槽にて行われるラッコの食事タイムを見学した。

マイワシの魚群ショーを見て、飼育員さんに質問をいくつかしていても時間的には余裕を持って同水槽の前にやってこれた。

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まずは飼育員さんの解説から始まる

ラッコが何を食べるのか、与えているエサを見せながら教えてくれた。

同館ではイカやホタテをあげていた。イカは胴体部分とゲソ部分を切り分けていた。

人間が食べるものと同じものを与えているので、同水族館でこのラッコが食事面に関して一番贅沢なのだとか。

飼育員さんが中に入ってエサを与える段になると、まず飼育員さんが内側から水槽のガラスにむかって水をかけてくれる。

普段、ラッコ水槽は湿気のせいでガラスが曇っていて見づらいことが多い。

それが、ホースで水をかけることで、一気にクリアになった。

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最初はこんな感じで曇っている

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放水後はこんなにクリアに

ラッコ水槽を見るときはこの食事タイムを狙って見に来ると見やすくて良い。

このラッコの食事タイムは一日に3回行われているので、見る機会も多い。

というのもこのラッコ(愛称は「ラスカ」)、体重が25kgくらいなのに、一日に5kgも食べるそうなのだ。体重の5分の1だ。

自分の体重が60kg台なので、自分で言えば一日に12kgの食事をとることになる。

比較するとちょっとスゴい。

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エサはやっぱり両手でもらう

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食べるのも両手

ラッコ、かわいすぎるぞ。

イワシのショーの飼育員さんが教えてくれた話によるとラッコの食事タイムは最初の解説が終わるとしばらくずっと与え続けているそうで、1時間くらい見ていられることもあるらしい。

逆に言うと、最初の解説とそれから数分くらい食事風景を見てしまえば、次のイベントに移っても良いということになる。

というか、1時間近くも見ていると次の海獣の食事タイムに間に合わなくなるのでそうするしかない。

 

12:50 カワウソのおやつタイムへ

12時50分からは、先程のイワシの魚群ショーを見た海の自然生態館の中のカワウソ水槽にてカワウソのおやつタイムに参加した。

こちらは先着15名が100円で専用のおやつを買うことができ、買った人がパイプから手を伸ばすカワウソたちに直接おやつを手渡しすることができる。

手渡しする際に握手することになる、つまり触れ合えることができるのだ。

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こちらがカワウソ

コツメカワウソという種類だ。

何かをもらえると思っているらしい。

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飼育員さんが来ると我慢できないモードに

飼育員さんの登場=オヤツだともうわかっているようなのだ。

エサは順番に買うことになる。自分はこのとき列の先頭に立っていたため一番に買うことになった。

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こちらがそのエサ

6粒のエサがカプセルに入っていた。

開けてニオイを嗅いでみるとドッグフードのような香りがした。

あとで飼育員さんに訊いてみると、どうやらこのおやつはキャットフードらしい。

ただし、動物病院なんかで使われている特別な奴だ。

カワウソは雑食なので、普段のごはんはアジやししゃも、ニジマスなどで、水族館によっては鶏肉やニンジンなども与えるそうだ。

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パイプを覗くと手を伸ばそうとするカワウソ

我慢できない性質なのであまり焦らさないで上げてくださいと言われたが、撮っている間は結果的に焦らしてしまった。

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必死に手を伸ばすカワウソ

この時、手が触れる。

小動物だからムニムニとした感触だった。

コツメカワウソという名前のとおり爪があるけれど、どうやらゴマほどの大きさしかないらしく、エサを手渡す時に引っ掻かれるということが殆どないらしい。

自分としてもその全体肉球のようなムニムニとした手の弾力を堪能させてもらった。

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そしてまたこの必死さがカワイイ

与えながら思わず「かわいすぎる」と呟いてしまっていた。

 

13:00 イルカ・アシカショーへ

13時からはイルカ・アシカショーが開始する。

イルカ・アシカショーは一日に5回行われているので、必ずしもこの時間を狙う必要もない。

ショーを見ずに、この時間を使って遅めの昼食をとるということもできる。

自分は都合上、この時間に見ることにした。

そう予定を組みながら、カワウソの時に飼育員さんにあれこれ訊いていると、13時を回ってしまっていてすでに開始していた。あまり熱心に聞きすぎていると、こういうこともある。

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V字を見せるアシカのコウスケ

アシカはコウスケとユウキの二頭がおり、どちらが登場するかは毎回お楽しみとなっている。

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イルカたちは相変わらずジャンプが高い

イルカは5頭登場する。

5月のショーメンバーは、グリル、セン、ナギ、カイ、フタバ(新人)の5頭だった。

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毎回一人だけお客さんが壇上に立ってイルカに指示できる

こちら、お客さんの挙手によって選ばれる。

むっちゃ仲間にやらせようとしていた人が目の前にいたので、自分は遠慮した。

そしてそのやらされそうとしていた人も結局を手を挙げず、このときは遠くにいた女性の方が選ばれていた。

見ていて、ちょっと羨ましくなった。後悔するくらいなら手を上げればよかったと少し思う。

 

13:30 ちょうどよくペンギンの散歩が始まる

イルカショーのすぐ近くにあるペンギンプールでは13時30よりペンギンのお散歩タイムが始まる。

ショーを見終わった流れで見に行くことができるのだ。

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飼育員の方がエサでペンギンを呼ぶ

最初にペンギンプールの出口にゲージを拵え、餌を与えながら今回散歩させるペンギンを選出。散歩しないペンギンはプールの方に帰されていた。

また、選出された中には散歩前にエサを与えられないペンギンがいた。そちらは散歩後に与えるのだ。

それにしてもペンギンたち、むっちゃがっつき、そして催促をしてくる。

足を突かれたり翼の部分で叩かれたりして生傷だらけになると、飼育員とペンギンたちとの間でコントのようなやり取りをしていた。

でもそれは冗談ではなく、本当にイタイらしい。あしらい方というか、遠ざける時の飼育員さんの力の入れようがマジだった。

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本気で抵抗する飼育員さん

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それでも群がるペンギンたち

冗談のようなバトルだった。

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そして5羽が選出されて散歩へ

ペンギンの散歩コースは決まっていて、写真の二重線の中の通路を歩いて行く。

散歩中、見物客はその二重線の中に入ることはできない。

これはペンギンを守るためというより、お客を守るためのようだ。

ペンギンたちが興奮すると、お客を怪我させるくらいのパワーで襲ってくることがあるようなのだ。

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先回りして撮影

よちよちとした足取りだが、顔だけ見ると堂々たるものだ。

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アップで撮ると…

睨まれている気がする。

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後ろ姿はかわいい

背中がキレイな黒色をしているのがベテランのペンギンだ。

背中の毛がボロボロで白くなっている子が新人のペンギンだ。

何でもまだお手入れが行き届いてなく、新人なので先輩たちにおもちゃにされてこのようにボロボロなのだとか。

ペンギン社会にも年による序列や後輩なぶりがあるらしい。

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ペンギン広場という終点に到着

ここで飼育員さんによる解説を聞ける。

ここのペンギンたちはマゼランペンギンという種類だ。

マゼランペンギンは南米の温かいところにいるペンギンなので、実は彼らは寒さの方が苦手である。冬場は震えているそうだ。南極にいるペンギンとは違うのだ。

この日の気温は24℃くらいだったろうか、それくらいが散歩するのにちょうど良い気温なのだとか。

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エサの説明も

エサはアジだ。でも、個体によってはアジでも硬いものや柔らかいものをより好みするらしい。

さらにはアジそのものを食べない個体もいるのだとか。そういう子のためにはイカナゴという魚をあげると言っていた。

ちなみにペンギンによる食べ物の好き嫌いは喉越しらしい。

また、このペンギン広場ではエサを上げてはいけないルールになっているため、ここでは見せるだけだった。

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見せるだけなので釣られてクルクルとその場で回転させられるペンギン

飼育員さんもなかなか意地悪だ。

それにも理由があるようで、飼育員さんは飼育しているうちにペンギンたちをかわいく思えなくなったそうなのだ。

というのも、ペンギンたちの翼にあたる部分で叩かれると超イタイらしい。

ペンギンは飛べない鳥なので身を守る手段として代わりに腕力(翼の力)が強くなっている。

マゼランペンギンはまだ小さいから生傷くらいで済むが、これが皇帝ペンギンなどのデカイのになるとキケンだ。

別の水族館では皇帝ペンギンに叩かれて太ももの骨を骨折した人がいるという。

打撲とかではなく骨折だ。首だったら死んでいたかもしれない、それくらいパワーがあるのだ。

お客を道の二重線の内側に入らせない理由もそこにある訳だ。

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帰っていくペンギン

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帰った後に餌を与えられるベテランの2羽

ペンギンの散歩をどう仕込んでいるのかと訊いてみると、まずはプールから出てくることを憶えさせるのだとか。

あとはベテランのあとについていかせて慣れさせるのだとか。

散歩はベテランにかかっているわけだ。最後にエサを与えられるのは、エサで釣って先頭を歩かせるためなのだろう。

パワーはやばいけど、そういうところはカワイイ奴らだ。

 

13:50 アザラシとのふれあい体験へ

散歩タイムが終わった13時50分からすぐ近くのアザラシプールにてゴマフアザラシに触れる体験が始まるので、続けて行った。

一応先着で、触れられる人数には毎回限りがある。ただ、この日は全員触れた。

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※自分の手ではありません

こういった感じで、飼育員の方が抑えている間に触れる。

触れる場所も決まっていて背中の一番高いところ辺りだ。それ以外を触ると、アザラシがビックリしてしまうことがあるらしい。

触ってみると、その触感は硬いゴム毬を触っているような感じで、水の中にいたせいかひんやりとしていた。

でも、体温そのものは36℃から37℃くらいなので人間と同じくらいなのだとか。

こちらの触れるゴマフアザラシの愛称は「キュー」ちゃんだ。

みんなが触り終わった後の表情がまたカワイイ。

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飼育員によってちゃんと仕込まれているのでおとなしい

アザラシもまた頭のいい動物なのだ。

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口を開けるのも一つの芸

開けさせておいて歯など口の中をチェックしていた。

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こういうこともできる

う~ん、可愛さ倍増。

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口を開けてさらに倍

こんなん見せられるとファンになってしまう。

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最後にバイバイもしてくれる

写真ではわかりづらいが、手を振ってくれるのだ。

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去っていくキューちゃん

別れが惜しかった。

 

14:10 別のゴマフアザラシのお食事タイムを見学

この水族館にはキューちゃん以外に、サントス、サクラ、ニーナというゴマフアザラシがいる。

14時10分からはその3頭の食事タイムを見に行った。

先程のアザラシプールと隣接する海の自然生態館にある「アザラシ万華鏡」の流氷をイメージしたアザラシテーブルの上で行われる。

食事の前には飼育員さんによる解説もあった。

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食事の様子

ただ食べるだけではなく、芸のトレーニングを兼ねていた。

そういったもので見ている人へのサービスとして食事を与えながらいろんな特技を見せてくれた。

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腹筋できます

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2頭でキスできます

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カメラ目線で手を振れます

いえ、カメラ目線は撮影者の意図するところです。

芸を覚えながらご飯を食べているゴマフアザラシのそのエサはアジだ。

一日で5kg食べているそうだ。

自然界ではイカやタコ、カニなども食べると案内には書かれてあった。

その体重は一番大きいので120kgくらいあるのだとか。

自分の倍近くあるな。

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後ろ足もチェック

魚の尾ひれのような後ろ足だ。足はちゃんと2本あり、それぞれ5本の指があって、指と指の間には水かきがついている。

この姿が何気に一番かわいく見えた。

 

人間様もおやつタイム

14時半前にはアザラシの食事タイムも見終わり、次に予定していた15時10分からのイルカとのふれあい体験まで30分以上の時間が空いた。

さんざん魚や海獣たちの食事タイムを見せられた人間の自分も腹が減ってきたので、この間に館内のファーストフード店でおやつを食べることにした。

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チュロスのチョコ味を頂いた

注文してから出来上がるまで7、8分かかると言われたが、その分、焼きたてであった。

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袋が微妙にかわいい

捨ててしまう前にこういうものまで撮ってしまうのは、映画で言えば登場人物よりも背景のディテールに注目してしまう自分の性分だ。

なんにせよ、美味しゅうございました。

食べた後も時間が余ったので、自分はイルカ・アシカショーをもう一度見ていた。イルカショーが終わると、イルカとのふれあい体験も始まるのだ。

 

15:10 イルカとのふれあいプールへ

15時10分から始まるイルカとのふれあい体験に参加した。

こちらは別途お金がかかる。大人は510円だ。中学生以下は300円だ。(3歳未満は除く)

有料なので少し考えてしまうが、イルカに触れる体験は貴重なので、その貴重さを優先して参加した。

毎回20名限定だ。

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イルカとのふれあいプールはショーのプールと隣接

入るときは、写真で言うと左の方へと回った先にある入口から。

始まると、トレーナーさん2名の方がついてくれた。

一人はイルカをコントロールしながら解説してくれる方、もう一人は渡したカメラで写真を撮ってくれた。

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イルカ、触れます

こちらはカマイルカという種類。

解説してくれるトレーナーさんの指示に従ってイルカのいろんなところを触らせてもらえる。

背びれがまた硬い。

解説によるとそれでも背びれに骨は入っていないそうなのだ。

皮膚が変形して出来たものらしい。

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背中も硬めのゴムのようだった

頭の上の方に穴がある。それが鼻にあたり、イルカはそこで呼吸をしている。

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お腹もゴムみたい

トレーナーの方の笛と腕の指示でお腹を向けてくれるイルカ。

お腹はまだ若干やわらかい。こちらのほうが脂肪があるので柔らかいのだ。

体温はアザラシのときと同じで36℃から37℃と人間と同じくらいあるそうなのだが、水の中にいたから触ったときはこれまたひんやりとしていた。

触られながらも大人しくしているイルカ…いいやつだ。

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握手もできる

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開けた口にエサを投下することもできた

しっかり仕込まれていて、見知らぬ自分が与えるエサもちゃんと食べてくれる。

与えたのは鯖の切り身だ。この子でだいたい一日7kgくらい食べるそうだ。

口の中にたくさん生えている歯は食べるためではなく獲物を捕獲する時に使う。食べるときは丸呑みなのだ。

ちなみにこれらのシーン、本当は全身が入った写真も撮ってもらっている。

手のあたりだけ撮って欲しいとあらかじめお願いしておいたら、このようにちゃんと撮ってくれていた。

それにしても写真を撮ってくれたトレーナーの方、シャッターの切り方に勢いがあって自分より手慣れていると思った。

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改めて胸びれを触る

背びれと異なり、胸びれの中には人間の手のような骨が入っている。

握手したり、また最後に見せてくれた手を振る芸なども、骨があるからこそできるのだろう。

感触は、背びれ同様に硬かった。

それにしても目が優しい。

以前、イルカと目が合うと感動してしまう旨を当ブログでも記したが、そのとき以上に柔和に見えた。カラダに触れながら近い距離で、ガラスの隔たりもなく見つめ合っていたのだから、自分としては感動も一入(ひとしお)だった。

でももしかしたら、イルカとしては「へんなところを触らないでくれよ」と訴えていた目だったのかもしれない。それは イルカのみぞ知るところだ。

その視力はだいたい0.1くらいだと教えてもらえた。視野もかなりひろいそうだ。

人間の視野でだいたい200°くらいなのに比べて横に目があるイルカは300°くらい見渡せるとか。

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最後は胸びれを振りながら(バイバイしながら)去っていくイルカ

やはり去り際は一抹の寂しさがあった。

 

まだまだイルカと戯れたいと思ったら、このふれあいプールとは別の「イルカたちの楽園」という水槽にてエサを買って与えられるサービスが有る。

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1カップ100円

係員がいるわけではないので、お金は自分で入れる。

今回自分は100円玉がなく、時間の都合もあわなかったので、諦めた。

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※以前に撮った写真

こんな感じで与えられる。

 

15:20 少し遅刻して最後のマダイの音と光のファンタジアへ

いよいよ今回最後のイベントとなる。

イルカとのふれあいプールで列の先頭あたりにならび、すぐにふれあい体験をすることができると、15時20分に水族館本館のレクチャールームにて行われる「マダイの音と光のファンタジア」に間に合う。

ただ自分、このとき少し寄り道をしてしまったので、ちょっとばかし遅刻した。

最初から見れなかったのだ。

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なんとかショーを撮影

慌てていたので写真に右肩上がりのいつものクセがモロに出てしまった。

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クセを修正した

マダイたちもちょうど真ん中に寄ってくれている。

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クセを修正しすぎて右肩下がりに

その間、マダイたちは右に左に泳ぎまくり。

なんでも左右から水中スピーカーで音を出しているようで、音を出しながらエサを与えるという訓練をしていると、そのうち習性となって音だけでこのように一斉に動き出すようになるのだとか。

音響馴致(おんきょうじゅんち)という条件反射を利用した調教の一つだそうだ。

音楽と光に合わせて勢い良く群がって泳ぐ姿はちょっと優雅だった。

 

こちらのマダイの音と光のファンタジアは12時ちょうどにも行われている。

しかも5分間くらいのイベントのため、ファンタジアを一番最初に見て、次にイワシの魚群ショーを見にくというスケジュールも組むことができる。

 

まとめ

このようにのとじま水族館の中で行われるイベントを順序を決めて回ってみた。

今回紹介した順序はあくまで一例に過ぎず、12時くらいからスタートするとこんな感じで回れますよという参考にしていただければ幸いだ。

その人次第でいろんなパターンのスケジュールを組むこともできるだろう。

特に午前中からやってくる人は随分と違ってくるはずだ。

 

また、今後同水族館で新しいイベントが始まれば、予定の組み方も変わってくるだろう。

冒頭にも記したように、現在のとじま水族館は本館回遊水槽の一部を工事中だ。

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工事中のため立ち入りできないエリア

ここが完成する来春にはまたイベントも増えていることと思われる。

 

なお、今回紹介しきれていないが、土曜日限定(繁忙期除く)で「水族館裏側探検隊」というイベントもある。

文字通り水族館の裏側を40分くらい使って飼育員の方が案内してくれるそうなのだ。

次回ふたたびこの水族館へ足を運ぶ際は、そちらをターゲットに予定を組みたいと思う。