初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

ふらっとパン屋巡り 七尾市小島町「パパン」

聖地巡礼でもしようかなと考えていたのにパン屋に立ち寄る…

ふらっとパン屋巡りだ。

今回は七尾市小島町にある「パパン」に行ってきた。

 

 

七尾市小島町にあるパン屋

七尾市が舞台のアニメ『君は放課後インソムニア』(原作は漫画)を観てからというもの、背景に地元石川の風景が描かれているからとすっかりハマってしまった自分。

七尾市は祖父母の家があるところで、最近では手伝いに行った帰り等に時間があれば聖地巡礼でもしようかなとつい思ってしまう。

その日もそんな気持ちでいたんだけど、運転中にパン屋の看板を目にしてしまい、ちょうど昼時であったこともあって、ふらふらっとそちらに立ち寄ってしまった。

聖地巡礼もしたくなるけど、パン屋にも行きたくなるのだ。

こちらがそのお店

「パパン」というお店だ。

こんなところにある

住所は七尾市小島町だ。

県道1号線沿いにあるので、穴水方面からいわゆる下道を通って金沢方面へと帰ろうとするとよく目の前を通る。

小丸山城址公園のすぐ近くで、橋の手前にある。

道路を挟んで目の前にセブンイレブンもあるのでわかりやすい場所かと思う。

自分はこの道を夜に通ることが多く、なかなか立ち寄れずにいたので、今回が初の来店だ。

前からずっと気になっていて、一度行ってみたかったんだよね。

入ってみると、町のパン屋って感じで小さなお店だった。

販売スペースも小さく、製造所もカウンター奥にあるから、作っているところもよく見える。

もちろんイートインスペースのようなものもない。

でも庶民の自分は、こういう規模感のお店のほうが性に合うというか、落ち着く。

お店の外観を撮っていいかと聞いてみると、そちらも快く了承してくれた。

自分が行ったとき応対してくれたのは女性の方だったんだけど、どうやらご夫婦で切り盛りしているようだ。

自分はここでパンを3つ購入した。

 

生地が優しいパンをいただきます

自分が購入したパンはクリームパンとカレーパンとサンドイッチの計3つだ。

素朴でシンプルなパンが多く、価格も良心的なものが多かった。

子供連れや、または子供だけで買いに来やすいところじゃなかろうかと、選びながら思った。

店内では食べれないので、場所を変えて、近くのショッピングモールの駐車場にて食べることに。

ではまずカレーパンから

辛いカレーは食べれず、自分で作るときはいつも甘口カレーばかりなのに、カレーパンは大好きな自分です。

お店のポップには「焼きカレーパン」と書かれてあった。

一つ180円。

かぶりつく

辛いの苦手なのに考えもなくかぶりつく自分。

かじってみると、たしかに辛いもののクリーミーな舌触り。

何より覆う生地がふわふわとして優しいものだから、その辛さも一瞬忘れてしまう。

このふわふわさ、優しさ、焼いているはずなのにこれだけ柔らかいのは食べていて不思議だった。

あ、でも、後からやっぱり来ました、その辛さ。

食べやすいなぁと思っていたけど、ちゃんと来ました。

音楽でいうと曲調が急に変わる感じで、やさしいのにインパクトあった。

つづいてはクリームパンを

辛さにやられたお子様な我が舌を慰めるため、甘いものをいただきます。

こちらは一つ165円。

お店のポップには「やさしいクリームパン」とあった。

自らやさしいと謳っているんだからやさしいに違いない。

自ら言えるところに惹かれて買ってしまった一点だ。

中のカスタードクリームは自家製とのことだ。そういうところにも惹かれてしまった。

パクっとね

カレーパンのときに負けないくらい一気にかぶりつく。

そしてすぐにわかったその優しさ。

ほんとにやさしい。

カスタードクリームが甘味あるのにクドさなし。

生地のふわふわさと合わせて空気のような軽さを感じたよ。

ここまでの優しさ、県内でもなかなかないんじゃなかろうか。

美味い。

何個でも行けそうで、それでいて一つでも満足感もあるから不思議だ。

最後はサンドイッチ

しかも「能登豚サンドイッチ」だ。

高級サンドイッチと書かれてあるだけあって、こちらは一つ450円だった。

リーズナブルで庶民にありがたいパンが並んでいると思ったら、これだけ毛色が違う。

それでも能登豚に惹かれて一つ購入してしまった。

見るからにボリューミーだし、お昼にはこういうものもお腹に入れたい。

ではいただきます

能登豚は石川県のブランド豚だ。

能登豚、美味いんで好きだ。

それが挟んであるサンドイッチなんてこれまで食べたことなかったから高くても買ってしまった。

そんな能登豚をハムカツにして挟んである。

ハムとしては肉厚だ。

美味っ!

かぶりついたらどんどん食べてしまう。

冷蔵庫に入っていたのでひんやりしているんだけど、冷めているのに上質な旨みを味わえて次々と食べ進めてしまった。

旨いものは冷めていても美味い。

そして、何より食べやすい。

冷えているハムカツって物によっては口にした瞬間から重さやクドさを感じてしまうものだけど、そういったものも感じないのだ。

脂身もクドさどころか旨味を感じてしまって、こりゃたまらん。

高いだけのことはある。

値段的に子どもが気軽に買えるものじゃないけど、オススメだ。

ボリューミーな見た目なのに、それでも食べやすくやさしい作り…

ブレないというか、パパンさんの愛情のようなものを感じましたよ。

ごちそうさまでした。

美味かったです。

 

感想

いやぁ、パパンのパン、ほんと優しかった。

やさしいって表現すると、味のリポートに困ったときに出てくるようなその場しのぎの言葉に聞こえるけど、そうじゃなく、文字通り「やさしい」。

しかも色々な意味で。

食感だったり、味付けだったり、食べ安すさや体のことを考えて作られているんだなというのがよくわかるのだ。

その心遣いがね、うまいと思う。

何より、重くないのでまた明日も食べたくなる。

日頃食べたくなるパンで、ほんと町に根ざしたパン屋なんだなと、納得した。

落ち着く味だし、それがまた懐かしいとも感じてしまった。

ふとモノクロで撮ってしまった

七尾に住んでいるわけじゃないのに、祖母の家があったところの近くというだけで地元のような感覚も湧いてきた。

また来ます。