初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

卯年なので卯月に加賀市の「月うさぎの里」へお参りに行ってきた

2023年は卯年なので加賀市にある「月うさぎの里」へ行きたくなった。

どうせなら「ウサギ」で揃えようと4月に行ってきた。

 

 

卯月に加賀市の月うさぎの里へ

卯年だからウサギに会いたい。

そんなことを思うのは自分だけだろうか?

いや、いまだに干支で運勢を占ったりする日本人なら多分きっと大方はそう思うはずだ…(そう信じたい)

ということで、かなり久しぶりに加賀市永井町にある「月うさぎの里」へ足ぶことにした。

永井町は月うさぎ伝説のあるところだ。

県内、兎のいる施設は能美市の「いしかわ動物園」をはじめ、いろいろとあるのだけど、伝説がある点が神秘的だ。

また、施設内には月うさぎ神社も設けられている。

初詣の気持ちで向かいたいとも考えていたので、その点でも具合のいい場所だった。

なら1月に行けばいいじゃないかと言われそうな話でもあるが、どうせなら「兎」で揃えようと4月まで待った。

4月は和風月名で「卯月」(うづき)と書く。

「卯年の卯月に月うさぎの里にお参り」である。

まずは地図を

加賀市永井町の国道305号線沿いにある。

このあたり、あまり通らないので近辺に来るのも久しぶりだった。

月うさぎの里そのものには数年前にも足を運び、当ブログでも記事にしている。

数年前に訪れたときの記事はこちら

あれから五年以上も経ち、コロナ禍も挟んでいろいろと変わっていた。

以前は無料で入れたのだけど、いまでは物価高騰等々もあって、入場料を払わなければいけないそうだ。

到着

売店前だ。

駐車場が斜めに並ぶのでなかなか停めづらかった。

数年前に来たときはこれより左側にある広場側の駐車場に停めていたと記憶している。

その広場側が休館でもしているのかなといった雰囲気が少しあったのでこちら側に停めてしまった。

広場正面へ

このようにシャッターゲートが降りていた。

以前はここから広場の中に入っていたのだけど、「入り口はあちら」とあるように今では売店を経由して入っていくスタイルとなっていた。

売店入り口へ

(裏返ってしまっているけど)「2023 うさぎ年」の幟旗もあった。

この施設にとってもうさぎ年は特別だ。

売店ではラビットグッズが売られている

後で中を覗いてみたけど、その品数、ラビットグッズの種類の多さに驚く。

ウサギ好きにはたまらないだろうね。

お食事処もあるようだ

入って右手には食事処もあるようだ。

加賀市福井県とも近いからだろうか、おろし蕎麦も販売されている。

入ってみると兎のオブジェがお出迎え

これ、結構大きくて、保育園児くらいの高さがあった。

お座りした状態でその高さなので、仮に二足で立っていたら小学生中学年くらいの身長に匹敵するんじゃないかと思った。

隣にはこんなプリクラもあった

プリクラ、長年撮っていない。

いつ以来撮っていないだろうか?

下手すりゃ10年以上撮っていないと思う。

さらに進む

フロアに入って左に進むと、広場につながる入出口がある。

レジカウンターも設けられていて、そこで300円を支払って入場することになる。

小学生以下は200円。

3歳以下は無料だ。

再入場はできないそうだ。

広場での約束事も書かれてあって、小学生以下は必ず保護者同伴だ。

ウサギと遊ぶ際は備え付けの手袋をはめる必要があり、ウサギを抱っこしたり追いかけたりしてはしけないそうだ。

 

広場でウサギと戯れる

広場へ、いざ、入場

ここから入るのは初めてだ。

それにしても人が多い。

週末だからということもあるけど、数年前に来たときはすごく空いていたので正直驚いた。

有料になっても人気だ。

こちらが手袋

兎を触ってもいいけど、噛んだりしてくるので、こうして手袋をはめる必要がある。

子供サイズももちろんあった。

張り紙によると「片手のみ」の使用で良いそうなのだけど、自分は最初それに気づかず、両手にハメてしまっていた。

後で気づいて片方は洗濯かごに戻した。

久しぶりの景色

数年ぶりの景色だ。

確かにこんな感じだった。

以前に入り口だった正面のゲートが閉まっていること以外、この敷地内そのものは大きく変わっていることはなかった。

うさぎは手袋をしていれば撫でていいし、エサの持ち込みは禁止だけど、エサの自販機も置いてあるし、抱っこは勝手にしちゃいけないけど、有料で職員の指導のもと抱きかかえることもできる。

こちらごはん自販機

自販機の位置は数年前と変わっていた。

売店の中には好物の牧草の販売も行われていた。

こういうの

もちろんこちらも有料だ。

抱っこの案内

これは200円さえ払えばいつでもできるのだろうか?

数年前に来たときは「抱っこタイム」のような時間帯があって、そのときだけしか抱っこ体験をできなかった記憶がある。

施設内、大きく変わっていないが、細かな変化はあるようだ。

では自分もウサギと戯れよう

戯れると言っても、自分の場合は触れ合うよりも撮影だ。

時間帯にもよると思うのだけど、眠たそうな子たちばかりで動きに激しさがなく、撮りやすかった。

ゲージに入っているのは子兎たち

うむ、かわいい。

それぞれ名前もある

仔ウサギだけでも10羽はいて、それぞれに名前があったので、親心にも似た愛情が湧いてくる。

うぉ、かわいい

あきらかに小さいので、寝姿もさらに愛くるしい。

中にはやんちゃな子も

アクティブな子ももちろんいた。

おやつをほしいのか、遊んでほしいのか、この人懐っこさもかわいらしい。

注意事項としては仔ウサギに野菜はあげちゃいけないみたい

お腹をこわして病気になってしまうことがあるので、仔ウサギに野菜はあげちゃ駄目なんだとか。

これは知らなかった。

兎ってニンジンを食べているイメージがあるけど、イメージだけで何でもやってはいけないということか。

水も自分たち専用

ゲージの中にいるので当然と言えば当然だけど、まだまだ子供なんだよなというのがこれ見てて思った。

そのうちこれくらいふてぶてしく(失礼)なると思うけど

大人のうさぎたちは、ほんと逃げないし、のんびりしている。

土の上には掘られた穴がいくつもあったのだけど、そこに逃げ隠れるすこともまったくと言っていいほどなかった。

この哀愁たるや

背中で語ってくるコもいた。

これは仔ウサギではなかなかできないだろう。

 

広場内の神社に参拝

ひと通りウサギたちと戯れてから、広場内の神社に向かった。

場所は旧入り口を背にして正面奥にある。

こんなところにある

この写真は現在の入口辺りから撮っている。

写真左手に出入りができなくなった以前の入り口がある、そんな位置関係だ。

近寄る

ここにも幟旗。

卯年ならではの気運がただよいまくりだ。

この干支の年にこうしてここへお参りに来ているお客さんも少なくないだろう。

正面へ

これが「月うさぎ神社」だ。

広場内にあるものなので決して大きくないが、ちゃんと社だ。

昇段の上には兎の置物も見える

狛犬の代わり、といったところだろうか。

狛犬写真家を自称しようかと目論む者としてはそのユニークさに興味が湧いてしまう。

しっかり撮らせていただこう

なんて写実的に作られたものなんだろうか。

近くで撮っていても、一瞬ホンモノのように思える時がある。

左のは… ホンモノじゃないか…

右のは硬い置物だったけど、左のこちらはモフモフだった。

本物の兎が寝ていただけだった。

ほんと、ふてぶてしいくらい人間になれたコたちだ。

神聖な社の上でもへっちゃらだ。

もう、その頭を撫で回してあげたくなったけど、寝ているところを起こすのも可愛そうであったので、そっとしておいた。

静かに参拝しよう

鈴もあるけど控えめに鳴らして二礼二拍手一礼を済ませた。

左のモフモフ君を起こしたくない一心だ。

静かに参るとより厳かになって厄が払われた気がした。

モフモフ君、君のおかげだ。

ところでどんな神様が祀られているのだろう?

あれ?

扁額には「佛手堂」と書かれてある。

神様じゃなくて、仏様だったってことかね?

本尊の説明も

虚空蔵菩薩が祀られているようだ。

曼荼羅にも出てくるガチなものじゃないですか。

神社だと思ったら菩薩がいた…

この神仏習合は近くに白山があるからだろうか?

それとも広場内の神社だからだろうか?

まあ、ウサギが寝ているくらいだから、なんでもいいさ。

卯年の卯月にウサギのいる神社にお参りできた。

2023年度もいいスタートを切れた。

 

最後におみくじを引く

神社にはこんな案内も

売店にて「うさみくじ」なるものも販売しているそうだ。

ここまで来たらこちらも引きたくなった。

ということで売店の方へと戻ることにした。

売店の入口側にはこんなものも

加賀の月うさぎ伝説が書かれたものだ。

なるほど、「月を呼ぶ」から「運(ツキ)を招く」ということか。

ここにやって来て、ウサギと戯れたことですでに運気も上がっていると、そう思いたくなるじゃないか。

いや、そう信じよう。信じるものは救われる。

再び売店

ここへ入ってしまうと、広場へ再入場はできなくなるけど、兎を撮れて神社にお参りもできたので目的は果たした。

それにしてもここから見るだけでラビットグッズの種類の多さがよくわかる。

奥のフロアにももちらろんグッズが並んでいる。

さすが国内最大級のラビットグッズのお店だ。

その店内に、おみくじこと「うさみくじ」も置かれていた。

ただのおみくじではなく、陶器でできた置物型のものだ。

一つ購入

うむ、これまたかわいらしい。

こちらも運気が上がるものだそうだ。

お尻の赤い紐を引っ張ると、中に紙のおみくじが入っていた

ちなみに自分は「小吉」だった。

全体的に、危険を避けて慎重に物事を考えなければならない旨が書かれてあったので、肝に銘じたい。

置物は部屋に飾るとしよう。

 

感想

以上、月うさぎの里へ足を運んだ話である。

お参りできて満足である。

それにしても数年ぶりだった。

建物や施設が大きく変わった、といったことはなかったが、入場が有料化されたりコロナ禍を挟んで細かく変わったところは色々とあった。

そういえば、広場の建物内にあった「いっぷく処 三蔵」といった食べ物屋が軒並み閉店になっていた。

その名残(広場内で撮影)

数年越しに今回こそこちらで食事しようとも考えていたので、閉店していたのは少し寂しかった。

自分の中ではこの閉店が一番大きな変化だと思った。

自分が帰る頃、台湾あたりからの団体観光客がドドッと入ってきていたので、人気観光スポットになってはいるのだろう。

団体客専用の食事処が売店の方にあったくらいなので、いろいろと経営スタイルも変わっているのだと思われる。

また、数年前には広場内にいた「カメ」の姿をまったく見かけなくなっていた。

この日だけなのか、それとももう飼育していないのかは不明だ。

その点も少し寂しかった。

まあ、それでも、ウサギと戯れる楽しさに関しては、変わりありませんでしたけどね。

売店内にはスタッフの推しうさぎの紹介も

全体で50羽近くいるみたいだ。

グッズ制作の体験もあるみたいだし、また卯年に、とは言わずに、遊びにやって来たい。