三が日に羽咋市にある道の駅「のと千里浜」に立ち寄ったら屋外にいつも置かれている砂像のデザインが変わっていた。
初詣にも行きづらいご時世なので、神仏の代わりに拝んできた。
久しぶりにのと千里浜へ
三が日に羽咋市の気多大社に初詣に行こうとしたところ駐車場が混んでいて、その日参拝するのを諦めた。
そのまま帰るのはもったいないので、久しぶりに同じく羽咋市にある道の駅「のと千里浜」に立ち寄ったら、昨年に来たときと比べてちょっと変わっていたりした。
のと千里浜に到着
いつぶりだろうか? 昨年の緊急事態宣言前後くらいに羽咋市のお店の様子を見て回っていたとき以来だろうか(ブログには書いていない)。
コロナ禍のせいでこの日もレストランはやっていなかったが物販コーナーの方は営業していた。
足湯もやっていなかった
冬になると熱いお湯が届かなくなるとかで、この季節は足湯を休業していることがあったが、間隔をあけて利用してくださいみたいな張り紙を目にしたりすると、この足湯休業もコロナ禍のせいなのかと勝手に思えてきた。
なんか寂しい。
でも、この足湯の隣に新しいオブジェみたいなものができていたのでちょっと驚いた。
電飾付きの妙なアーチが
なんじゃこれは?
昼間なので電飾が何色に光るのかもよくわからない。
いつ頃できたのかもわからない。
こちらの方向からくぐった先には天使の羽みたいなモチーフの看板も立っているしで、いろいろ謎である。
その看板
「太陽の到着地」と書かれてある。
どうやら千里浜のことである。
千里浜ってサンセットビーチで知られているんだよね。
「SSTR」(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)というライダーのイベントではそんな千里浜がゴールになっている。
太平洋側(参加者が決めれるらしい)にて日の出よりスタートし、日没までに千里浜へゴールするというんだから、太陽を追いかけるライダーとしては確かに千里浜が太陽の到着地になるのだ。
なんか合点がいった。
また電飾といえば、駐車場のフェンスにも以前電飾で彩られていたなと思い出す。
あらためてそちらにも目を向けてみたら…
こんなボードが
2020年、千里浜なぎさドライブウェイが国内ベストビーチ2020で第2位(トリップアドバイザー調べ)に輝いたみたいで、それを記念してなのか、千里浜観光記念としてステッカーを貼れるボードが設置されていた。
これまたいつの間にこんなものが…
ステッカーは「足跡シール」
「守ろう千里浜 残そう足跡」と書かれた足跡シールに一言添えて皆さん貼っていた。
道の駅内でこのシールは買えるみたいだ。
千里浜なぎさドライブウェイも年々狭くなってきていると言うし(石川県のローカルテレビ局のCMでよく見聞きする)、お金は浜の保全活動に使われるのだろう。
そんな足湯とボードのちょうど中間の所に大きな砂像が常設されている。
以前はイノシシにまたがった大黒さまの砂像であったが、今回足を運んだところ新しいデザインに変わっていた。
ほかにもいろいろと変わっていたので拝んできた。
砂像を拝む
この道の駅のと千里浜の大きな砂像は一つの名物になっている(と自分などは思っている)。
駐車場から建物の方へと向かおうとすると必ず目についてしまうし、目につくとまじまじと眺めて投げ銭がどれだけ増えているか見てしまうし、その投げ銭のせいで砂像が破損していないか造り手でもないのに確認してしまうしで、この道の駅に立ち寄って見ないということはまずない。
この日もいつものように軽く見物して行こうと思ったところ、そのデザインが新しくなっていて驚いた。
大黒様が…
毘沙門天様に変わっていた
しかも傷なく欠けなく状態がよく新しい。
いかつい顔つき
これが毘沙門天であるとの説明は書かれていないが、その姿格好、この顔つきからして、また先の大黒天との七福神つながりを考えるとこちらが毘沙門天であることは間違いないであろう。
眉尻、目尻のシワ、つぐんだ口元のシワの表現が細かい。
鎧(胸当て)の鱗の表現も然り。
ベルトあたりも
細かい。
組んでいる足とか手前にあると彫りづらそうだし、どういう順番で製造していったのか気になる。
おそらく砂像クリエイターの古永健雄さんの手によるものだと思われるが、さすがだ。
尻に敷かれているイノシシも…
なんか、いかつい。
頬あたりの紋様が血走っているみたいで、つられて目にも力を感じてしまう。
毘沙門天の像ってだいたい邪鬼を踏みつけているんだけど、こちら道の駅のと千里浜のものは羽咋の名産にもなっている「のとしし」ことイノシシが尻に敷かれている。
こういう「らしさ」が素敵だ。
周りには小さな砂像も
過去に大黒天と一緒に並べられていたもの(もしくは別の所でならんでいたもの)だと思う。
写真でもわかるように砂像の周りにはチェーンが張られていて、中には入れないようになっている。
もちろん触ったりすることもできない。
注意書きも書かれてあって、触れないのはもちろん、大黒様のときによく見られた砂像へのお金の投げ入れも禁止されていた。
お賽銭がわりにお金を砂像に放っている人が以前多かったのだ。
気持ちはわかるが、その投げ銭のせいで砂像そのものがところどころ崩れてしまっていたのも事実。
拝む人々の気持ちにも答えたい、でも砂像にダメージを与えたくもない…
ということで砂像クリエーターや道の駅の人たちが考えだしたのが…
募金箱の設置だ
どうみても賽銭箱だ。もしくは浄財箱だ。
これを目にしたとき、自分としてはまだ初詣に行けてないなということを思い出して小銭を入れずにはいられなかった。
そうしてもちろん拝んだ。
神仏にそうするように。
道の駅で野菜チップスを購入
ここからはおまけだ。
久しぶりにのと千里浜に立ち寄ったので物販も見て回ったら、「能登まいもん一家」というブランドが新たに立ち上がっていた。
石川県のさつまいも「紅はるか」や県産のジャガイモ、長芋、レンコン、大根といったチップスに加工できる根野菜を「能登まいもん一家」としているようだ。
昨年の2020年から始まったブランドだという。
お店に入ってすぐの所に、色んな種類の野菜チップスが山積みにして売られていたので思わず買ってしまった。
そのチップス
こちらはミックスチップス。
紅はるか(さつまいも)単体や、レンコン単体、ジャガイモ単体のチップスも売っていたけど、どうせならいろんな味を確かめてみたかったのでこちらのミックスを選んでみた。
蓋には「のとまいもん一家」の文字と絵も描かれている。
これを見る限り、根野菜だけではなくリンゴやシイタケなんかも「能登まいもん一家」に数えられているようだ(ただし、このミックスチップスにはリンゴやシイタケは入っていない)。
このミックスチップスに入っていたのは紅はるか、長芋、レンコン、県産のジャガイモとシャドークィーン(こちらもジャガイモ)の5種類。
それを揚げて珠洲の塩で味付けしている。
ミックスで一つ400円(税込みで432円)だった。
紅はるか(さつまいも)
しっかりさつまいものナチュラルな甘味を塊として味わえるこちらが一番美味しかった。というか一番味がわかりやすかった。
紫色のはシャドークィーン(じゃがいも)
色的にこれが一番目立つので、真っ先に手が伸びてしまう。
レンコン
形が一番わかり易い。
素朴な味は自分好み。一番飽きないかも。
里芋?
県産ジャガイモ?
見た目は似ている両者。
食べたときはその味から違いがすぐにわかったのだけど、こうして後になって写真だけを見ていると、どっちが里芋でどっちがジャガイモかわからなくなってしまった。
すまない。
毘沙門天様にもとりあえず感謝
形、大きさから小銭に似ているなと思って、間違って先程の募金箱にこのチップスを入れないように気をつけていただきたい。
そんなことをする汚れた輩はいないと思うが…
自分は美味しくすべて口の中に入れさせていただきました。
ごちそうさまです。
後記
毘沙門天様、縦撮り
後でわかったことだが、こちらの毘沙門天、昨年2020年の8月ごろには完成していたそうで、作ったのもやっぱり古永さんだった。
高さ3メートル、幅5メートル、20トンの砂を使用。三人がかりで2週間かけて作ったのだとか。
疾病退散の願いが込められているという。
古永さんたちの千里浜砂像(というらしい)はレストハウス横でも季節限定で展示されているそうなので夏あたりに見に行ってみたいと思う。
立ち寄った道の駅でこうして新年に拝めるものがあって大変良かった&助かった。
自分としても早くコロナ禍が終わってくれることを願う。