能美市のいしかわ動物園では先月から新春イベントとして<干支展「寅(とら)」>が行われていた。
その展示の中の一つに等身大の「招き寅」なるものがあるというので拝んできた。
1月にいしかわ動物園に
いしかわ動物園の年末年始になると見られる干支展が今年度も行われていた。
2022年は寅年なので今年は「寅(とら)」だ。
トラ系の絵が描かれた九谷焼の展示や等身大の「招き寅」があるそうで、HPなんかでは「貴方に福をもたらす…かも。」との紹介文も添えられていた。
福、ほしい…
ということで、
いしかわ動物園に行ってきた
雪だ。
1月22日の土曜日に行ってきたのだけど、その週は石川県内もずっと雪だったものだから見事に積もっていた。
それでも園内、普通の靴でも歩けるように雪透かしをしてあるのだからさすがだ。
ちなみに干支展は令和3年12月15日(水)~令和4年1月24日(月)までだったので、自分はかなりギリギリに来ている。
いしかわ動物園、久しぶりだ。
どこもかしこもコロナ対策
順路が定められていて一方通行になっていた。
順に見ていったが…
縮こまる姿がかわいいのなんの
寒さに強い動物もいるけど苦手なのもいるようで、このように丸まって身を寄せながら耐えているサルの姿はかわいかった。
温かいのだろうか?
このワオキツネザル、この場にずっといてボーっとしていた。
正月休みのコタツのある居間のようでのんびりした風景だった。
レッサーパンダは寒さに強いそうだ
肉球まで毛が生えていて雪の上を歩くのもへっちゃらなんだとか。
もりもり食べていたし、可愛いったらない。
トラだ
いしかわ動物園にはホワイトタイガーがいる。
クラウンくんだ。
寅年なのでキミを見に来たんだよ、今回は。
クラウンくん、園内のイケメングランプリでトップになった子だ。
雪があってもじっとせずに右に左にずっと動いていたので、トラも寒さには強いのだろうか?
おかげでそのイケメンマスクを撮るのが難しかった。
やっと撮れたのがこれ
ずっと動いているし、ガラスは曇っているしでフォーカスを合わせるのが厳しかった。
キングオブイケメンは簡単に撮られないようである。
イケメン横顔
凛々しい。
その淡々(「眈々」ではない)とした眼差しが王者の風格を感じさせる。
黄色いものもいる
こちらも雪の上を闊歩していた。
ぜったい、寒さに弱くないよね、トラって。
君のことも見に来たんだけど、こちらもよく動いていた。
気温が3℃くらいしかない寒い日だったので、シャッターチャンスを狙って待ち構えていると、こちらが先に寒さに負けてしまいそうだった。
福をもらいにトラを見に来ているのに風邪を引いては意味がないと、長居は避けたのだった。
ちなみに室内にもいる
こうして室内でも鑑賞できる場所がある。
あるけど、このまったりぶりを見ていただけるとわかるように、こちらは動こうとせず、背中ばかり向けていた。
カワイイから許すけどね。
動物学習センターで招き寅を拝む
干支展が行われていたのは動物学習センターだ。
場所は虎たちがいる「ネコたち谷」をさらに南へと上がっていって「南米の森」というエリアを抜けた先にある。
ここだ
この図書館のような本を読んでいる絵が目印だ。
干支展は毎年ここで行われている。
三が日あたりに来るとイヌワシ神社が特設されて参拝することもできる。
数年前、酉年のときに自分もお参りしたことがあるが、この日は1月22日だったのでさすがにもうなかった。
この建物に入っていくと、今回の目的の招き寅もすぐ現れる。
建物に入ってすぐにこのようなボードが
招き寅の解説が書かれてあった。
「笑福まねっこ」と頭につくようだ。
その製作工程が説明されていたが、作ったのは動物園の職員の方なんだそうだ。
その大きさは、お座りした状態で高さ101cmあるという。
これ、等身大の高さなんだとか。
ではご対面
こちらが「笑福まねっこ 招き寅」だ。
作者名が「か・ズー」となっているけど、職員の方のアーティストネームだろう。
ご覧のように子供も入れて2頭いた。
左手を上げている方は「人を招く」そうで、右手を上げている方は「金運を招く」と言われているそうだ。
ホワイトのほうが人を招き、黄色の子虎のほうが金運アップということだ。
これは拝まずにはいられない。
それにしても
よくできている
発泡スチロールから作られているとはとても思えないクオリティだ。
毛並みだとか模様だとか鼻の色だとかがまるで本物のようじゃないか。
本物の虎は絶対こんなポーズをとってくれないだけにありがたくなってしまう。
子虎の、お兄ちゃんやお父さんを見上げているような感じもまた愛らしくてその頭をナデナデしてしまいたくなったけど、作品へのお触りは厳禁だ。
一家に一台おいておきたくなるかわいらしさ
「なんで僕たちは片腕を上げているの?」と疑問に思っているようなこの眼差し。それでいて大人の虎を真似て手招きしている姿は、ある種の「継承」のようなものも感じてしまう。
家族愛だとか、地域の団結みたいなものもこの笑福まねっこから感じ取れるのだ。
うむ、1月からいいものを見れて縁起が良い。
九谷焼なども鑑賞
招き寅の横や後方にも干支展の展示物が並んでいる。
虎や猫類を模した九谷焼の展示も行われていたので一緒に見てきた。
こういった
具合の九谷焼
干支展の期間前半は虎が描かれた皿が展示されていたようなんだけど、自分が訪れた期間後半はこのように置物が展示されていた。
かなりカラフルだ。
ここにもちゃんと虎がいたのでただそれだけで縁起が良くなると思えてきたのは、招き寅のおかげだろうか。
九谷焼の寅はかっこいいんだよね。
招き寅はデカすぎるけど、こういう手のひらサイズの置物はリアルで一つ欲しくなる。
「トラ」にまつわる“ことわざ”集なるものも
虎のことわざを絵にしたものが並んでいたんだけど、その画力がね、これまた高くて驚く。
これも職員の方が描いたのだろうか?
だとしたら招き寅といい、美術のレベルが高すぎだ。
絵心のない自分はひたすら羨ましく思える。
好きな動物を上手く描けたら、楽しいわね(個人的にはカピバラを上手く描きたい)。
ぬりえコーナーもあった
来園した主にキッズたちが色を塗ったものだと思われる。
何色に塗ろうが自由なのでエキセントリックなものも多いが、その分活気があって見ていてついつい微笑んでしまう。
笑う門には福来たるというし、これまた縁起がいい。
笑うと言ったらこんなものも
いしかわ動物園で飼育されているトラたち(ホワイトタイガー含む)の写真パネルが並ぶ横にまさかのスバルの軽トラの写真も掲げてあった。
愛称が「シマトラ」だからなんだそうだけど、寒い日が苦手だとかエンストがよく起きるとか自己PRもしっかり書かれてあったものだから一番笑った。
草まで生えるらしい
草…
平和だ。
いしかわ動物園は今年も平和だ。
あやかりたい。
まとめ
以上、今年、寅年のいしかわ動物園の干支展である。
いつも以上に愉快に見えてしょうがなかったのは自分だけだろうか。
リアルな虎たちもみんな可愛かったし、寅年の始まりにニヤニヤと口角を上げてもらって、おかげで運気も上げてもらえたような気がしてならない。
トキを近くで撮れた
オープン5周年となるトキ里山館にも立ち寄ったら、トキを間近に撮ることができた。
寒いのか止り木にずっといたのだ。
オープンの時はあんなに撮影に苦労したのに… 最後我慢負けしたのに…
やはり運気が上がっている?!
今年はいいことありそうだ。