初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

足湯の旅19 富山県氷見市「ひみ番屋街 足湯」

遠くに立山連峰を望みながら足からデトックス!の足湯の旅19回目だ。

今回は石川県を飛び出し、お隣富山県氷見市にある道の駅「ひみ番屋街」にある足湯に行ってきた。

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氷見市の新・道の駅

富山県氷見市は石川県金沢市から見てもそう離れていない。

距離にして50~60kmくらいだろうか。金沢市から同じ石川県の七尾市に向かうより近かったりする。

その氷見市の漁港近くに道の駅がある。

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「ひみ番屋街」だ

海沿いにある道の駅だ。

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正式名称はこちら

「道の駅氷見 氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」という。

漁夫(ぎょふ)が泊まったり作業する小屋のことを「番屋」というのだが、それをイメージした建物だった。

海鮮丼や寿司、浜焼き屋台、氷見カレーや氷見うどんなどを食べれる食事処や鮮魚や干物などを買える直売所が並んでいる。

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ちなみに館内にあった顔ハメパネルは紅ガニ

富山県産のベニズワイガニだ。この県はカニも美味いところだ。

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番屋街のマップ

中庭ではマジックショーなどのイベントも行われていた。

このマップの左上の方に書かれてあるように、敷地内に足湯もあるのだ。

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引いてみた画

右から駐車場、真ん中に番屋街の建物、そして左に見える小さな丘の上にある小屋が足湯だ。(さらに左は道路を挟んで海もある)

この道の駅の隣には氷見温泉郷もあり、足湯のお湯もそこから引っ張っている。

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振り返ると総湯

氷見温泉郷の総湯がある。源泉かけ流しの天然温泉だ。

その泉質はナトリウム塩化物強塩温泉だそうだ。

こちらの温泉施設のほうは有料。足湯の方は無料だ。

 

足湯へ

 氷見の道の駅敷地内にある足湯は横に長い。

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このように

そのため足を浸す者たちは差し向かいながら横ニ列に並ぶことになる。

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入口はこちら

こちら側の引き戸を開けて入っていく。

利用時間は朝8時半~17時半までだ。ペットは入れない。

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入るとすぐ目の前にベンチ

靴脱場にベンチがある。ここに座りながら靴をぬぐことができる。

そのベンチと背中合わせのように反対側にもベンチがあり、「そこに座る=足湯に足を浸す」という状態になる。

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横に並んでみんなでちゃぽん

このようにすぐ湯おけだ。

横に一直線の作りをしているので差し向かいながらズラッと並んで浸けることになるのだ。

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自分も浸けた

入り口から見て一番左端に腰を下ろして浸けた。

お湯は黄土色をしていて、温度は熱すぎず、刺激らしい刺激もそんなにないので入りやすかった。

なお、泉質は塩化物強塩温泉なので「しょっぱ味」があるらしい。

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飲めませんが…

温泉の湯は飲むことが出来ない。

おまけに高温注意と書かれてある。

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温度はだいたいこれくらいだった

39℃から42℃くらいだっただろうか。

自分は給湯口の直ぐ側にいたにもかかわらず熱すぎると感じることもなかった。

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このように眼の前にあった

チロチロとお湯が流れているのに我慢できたのだ。

和倉の足湯では給湯口の側は熱すぎて茹で上がるんじゃないかと思ったほどなのに。

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というのも、その給湯口からはときどき勢いよく水がでる

「お湯」ではなく文字通り「水」が滝のように勢いよく流れ出ていた。

水温が42℃くらいになるとこうして水を吹き出して冷ましているようだった。

こんなものがある足湯も珍しい。

おかげで長く浸けていられた。

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長く足をつけながら眺望を楽しめる

この施設、入口の反対側は扉(戸)が全開で外の景色を眺めることができる。

眼の前すぐに富山湾が広がり、その遠くには立山連峰を望むことも可能だ。

写真でも薄っすらと稜線が確認できるのがわかるだろうか?

遠く海の向こうに蜃気楼のように浮かぶ立山の稜線を眺めながら足を温泉につけるのだ。

山の魅力って不思議だ。遠くにその稜線を眺めているだけで心洗われる。

おかげで心身ともにデトックスできましたな。

 

もっと立山連峰をくっきりと眺めたい

この足湯の側にはより立山連峰を感じられるオブジェのようなものもあった。

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それがこれ

黒い犬の形をしたオブジェだ。

腹に絵馬をくくり付けられ、その背中には矢印を背負っている。

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「矢印」だ

意味がよくわからないかも知れないけど「矢印」を背負っているのだ。

その方角は「南南東」だった。

なんでも今年の2月の節分に合わせ今年の恵方である「南南東」の矢印を背負った今年の干支である犬のオブジェを作ったそうだ。

「アン」という名前もついている。

この犬が示す方角がなにげに立山の方だったりする。

地図で確認(ズームアウトしてください)

道の駅氷見から南南東(正確には南東か?)の方角には立山がある。

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つぶらな瞳だ

首が赤べこのようになっているのでさらに意味不明であるが、その目で立山を見つめているようにも見えてくる。

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同じ視線で眺めてみる

たしかに稜線が見える。ただ、まだぼんやりだ。

さらに、このオブジェの隣にはこんなものもあった。

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鐘だ

「鐘のなる丘」というスポットだ。こちらは黒犬のアンより以前よりあるスポットだ。

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鐘の下に立って鳴らすと幸運が舞い降りるらしい

その方向には氷見の唐島弁天堂→立山雄山神社→東京の明治神宮が並んでいるとのこと。

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よくわからないけど鳴らした

その並びにどんな意味があるのかわからないまま鳴らした。

人間、誰だって幸福になりたいものだ。

ただ、この鐘の下も遠くの立山連峰はまだ薄っすらとしか見えなかった。

そんな中、これらオブジェが向いている先にちょっとした展望台のようなものが設置してあることに気づいた。

距離もそう遠くなく、道路を挟んだ先の公園(広場)にそれはあった。

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これだ

人が結構いて、代わる代わる立山連峰の方を眺めていたのでよりよく眺望できるのではないかとそんな気になった。

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ということで自分も登った

なんかドラクエの城や神殿とかにありそうだ。

なかなか高く、いい運動になる。

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高くて気持ち良い

自分は高いところが不得手ではないので、見晴らしの良さになんか癒やされた。

なお、こちらは立山の方角ではない。方角で行ったら七尾のほうだろうか。

ここから振り返ると立山の方だ。

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見えた…

足湯のところよりよりはっきりと大きく立山連峰を眺めることが出来た。

足を疲れさせた分だけ、達成感もあった。

満足だ。

 

まとめ

足を癒やして、癒やした足を使って登って遠くに立山を望む…

氷見に来た、という充足を味わえる足湯であった。

自分は湯を利用した後に展望台に登ったが、先に展望台を登ってしっかり立山を眺め、その後に足湯でその脚を癒やし、癒やしながら遠くの立山を余韻として味わうのもアリかと思われる。

どちらにしても心身ともに効く憩いの場になり得るのではないだろうか。

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おまけ「靴たちも休んでいる」という図

「歩いたり登ったりで脚が疲れる=靴たちも疲れている」というわけで、こいつら靴たちにとっても足湯は一時の憩いの場なのかも。