能登地方への大動脈「のと里山海道」(旧有料道路、現在無料)を車で走っていると、七尾市から穴水に向かう途中で道路から音が鳴る区域がある。
その音というのがNHKのドラマ『まれ』のテーマソング『希空~まれぞら~』だったりする。
どのあたりにあるのか紹介したい。
目印は「能登ゆめてらす」
のと里山海道で車を走らせていると道路から『希空~まれぞら~』が聞こえてくる。
そんな音楽がなる、いわゆる「おとのみち」は七尾市の別所岳の近くにある。
目印としては別所岳SAだ。
「別所岳スカイデッキ 能登ゆめてらす」という展望台があるところだ。
別所岳スカイデッキの地図
目的の「おとのみち」は金沢から能登方面に向かっている道中で通ることになる。逆の能登方面から金沢に向かう反対車線にはない。
別所岳のサービスエリアの出口から再びのと里山海道に合流してすぐのところに「おとのみち」があるので、まずはそのサービスエリアに寄ると心の準備をしやすい。
そういう自分も立ち寄ってきた
駐車場へ道のりがロータリーのようになっていた同SA。
このSAの様子も以下に少し紹介したい。
ゆめてらすを歩く
おとのみちに行く前にSA内を少し散策した。
散策と記したのは、それなりに広さがあるからだ。
また先の写真からもわかるように、このSAには売店もある。
「奥能登 山海市場」だ。
七尾近辺の特産品が売られていた。
もちろん食事ができるところもある。
そして展望台もある
別所岳スカイデッキ「能登ゆめてらす」だ。
写真のスロープ(途中、階段もある)を登っていった先に展望台があるのだ。
せっかくなのでそちらも登ってきた
この日は天気も良く、登った先に何が見えるのか知りたかったので登ってきた。
それなりに勾配もあって距離もあるが、登るのが大変だという方にはエレベーターもあるのでそちらを利用すると良い。
利用期間は季節に寄って異なり、利用できる時間も季節によって異なる。
ちなみにイノシシが出ることもあるそうだ
さすが山だ。
さらに余談だが、スロープの回りは「どんぐりひろば」
どんぐり広場と呼ばれ、看板の絵のように…
ヤギがいる
ヤギ出没注意ではなく、本物のヤギが飼われているのだ。
二匹ぐらいいただろうか。
地面の草をあげると喜んで食べるそうだ。
ただし、紙やティッシュなどは与えてはいけない。
ヤギを触った際は自販機横の水道で手を洗う必要もある。
何にせよ登っていく
途中に小屋みたいなものがいくつかあるけど、中はさらに高く登るために螺旋階段になっている。
見上げれば階段
ここを上るのはちょっとだけキツイ。
こうして見ると空中にある祭壇へと歩いているような気さえする
子供のころドラクエとかよくやっていたので、そういうイメージばかり湧く。
道中、振り返っても山
まだ展望台にたどり着いていないのだけど、そこからでもなかなか景色がいい。
遠くに見えるのは「のと里山海道」だろうか。そこを車で走っているときには感じられない開放感がある。
そのうち天辺が見えてくる
スロープを登っていくとキューブ型のこんなところが見えてくる。
開放感あり過ぎの大窓なので高所恐怖症の人なら躊躇してしまいそうなところだけど、こちらが展望台だ。
入ってみたら海側を望めた
中に入ってみると木造づくりの小屋のようになっており、前後で展望できる。
「前」側が海の方になる。
どこの海かといえば七尾湾だ。
展望できる角度のイメージ図
遠くに能登島が見える、そんな景色だ。
撮ってみる
いい眺めだった。
ただ、どう撮っていいのかわからなかったのでこんな構図の画になってしまった。
右側の遠くに立山連峰も見えているはずだけど、雪が積もっている連峰なのか雲の群れなのか自分の目にはよくわからなかった。
ここには9月の終わり頃に行っている。紅葉の季節や雪の季節になるとまた景色が変わってくるのかも知れない。
また別の季節に来たくなった。
「おとのみち」の音
そんな別所岳SAの出口すぐに「おとのみち」がある。
山海市場の建物の前には案内板もあった。
こちらがそれ
音楽が聞こえる仕組みなどが簡単に図説されている。
道路に溝があり、溝の間隔が広いと低音、狭いと高音が出るそうで、それを利用して曲を奏でれるようにしているとある。
作られた目的は速度超過や居眠り運転等による事故防止のようだ。
その長さは約1.2km。
これは日本最長らしい。
ドラマ『まれ」のテーマ曲『希空~まれぞら~』が鳴るんだけど、時速70kmで走るとテンポがちょうどよく聞こえるように設計されているという。
もちろん自分も走ってきた
というか、奥能登の方に何度も行っているので、なんども走って、何度もその音を聴いている。
道路からの音をしっかり聴くため毎回ちゃんと時速70kmで走っているのだけど、この道は一車線しかないため、だいたいバックミラーを見ると後方で車が何台も列になってしまっている。
かっ飛ばす人からすると、この道で時速70kmは遅いのだ。
でも制限速度は時速70kmだったはず。気をつけよう。
流れから速度超過してしまいそうな人は、一度別所岳SAに寄って一休みするといいかもしれない。
ちなみに走行中、レコーダーを使って走行中に道路から流れてくる『希空~まれぞら~』を収録もした。
ただ、それをこのブログ上で伝える術を今の自分は持っていないので、載せるのは今回諦めることにする。
代わりに石川県が上げている動画を貼り付けてみる
これが「おとのみち」で耳にできる『希空~まれぞら~』だ。
のと里山海道を下り、七尾から穴水方面を走ることがあったら、安全運転で実際に聴いてみてはいかがだろうか。
自分としてはいつか自分でこういった映像を撮って記事に載せれるようにしたいものである。
映像用のカメラ、欲しくなってきた。