初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

のとじま水族館のジンベエザメが再び二頭になっていた

七尾市能登島の「のとじま水族館」の「青の世界」という水槽にはジンベエザメがいる。

この世界最大の魚類を複数お目にかかれる水族館は日本でも珍しい。日本海側では初だったそうだ。

ここしばらく一頭しか展示されていなかったのだが、先日あたらしいジンベエザメが「青の世界」にやってきて再び二頭になっていたので、撮りに行ってきた。

できれば二頭を同時に写真に収めたい。

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のとじま水族館の青の世界へ

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久しぶりにのとじま水族館

行ってきた。

前回しっかりと写真を撮りに足を運んだのはナイトアクアミュージアムを見に行った7月だ。

ナイトアクアミュージアムの記事はこちら

そのときにも「青の世界」を撮影しているが、ジンベエザメはメスの「イオリ」一頭だけであった。

2016年に初めて同水族館を撮りに行った時は「モモベエ」というオスがいたのだけど、成長して大きくなりすぎて水槽が狭くなったので2016年10月7日には海へと帰されたのだ。

こうして海に帰されるというのは同館にて過去にも何度かあるようだ。

定置網にジンベエザメが引っかかると保護して展示し、大きくなると海へと帰す…

のとじま水族館ではそのようなサイクルでジンベエザメを飼育しているようなのだ。

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入り口には貼り絵

のとじま水族館はその構造上、入る時必ず「青の世界」を通る。この入口で入場チケットのもぎりが行われるのだ。

入口には現在、この貼り絵が飾られていた。七尾市立のとじま保育園からの寄贈だそうだ。

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さっそくジンベイの魚影

入ってすぐは水槽を上から覗くことが出来る。

この水槽の周りを螺旋状に降りていきながら中のサカナたちを観賞できるのだ。

 

狙いは2頭同時に

今回の目的はハッキリとしている。

ジンベエザメ2頭を同時に写真の中に収めたい

これだ。

過去にここでジンベエザメを撮った際はすべて一頭ずつであった。せっかくなのでここいらで2頭同時の写真を撮りたいのだ。

目的がハッキリとしているので、ほかのことをしていない。一時間ほど滞在していてほとんどこの水槽の周りにいた。こういう贅沢な入館の仕方は年間パスを持っているからこそできることだろう。

それで、その目的を果たせたかと言えば… さて、微妙なところだった。

生き物が相手なので、なかなかこちらの思い通りには動いてくれないものだった。

水の中なのでオートフォーカスも働きづらく、動いているので手動でも合わせづらくと、初心者の自分にはかなり難しかった。

それでも以下、撮れたものを並べてみたいと思う。

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まずは一頭

一頭だけならまだ狙いやすい。

彼らは水槽の中をぐるぐるとまわるように泳いでいるので、構えているとそのうち目の前までやって来てくれる。運がいいと1~2分に1回は目の前を通ってくれるんじゃないだろうか。そのときにカメラのオートフォーカスが働いてくれればこうして撮れる。

これが2頭同時となると、いい具合に2頭して目の前にやって来てくれるということがなかなか起きない。やっとこさやって来てくれてもピントが合いませんでしたと撮れない事も多々あった。

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引いて撮ると一応、2頭が写真に入る

2頭いますよ、とわかるだけの写真なら結構撮れる。

ちなみに一頭は「イオリ」(メス)。もう一頭はオスで、10月にこの水族館にやって来たばかりなので名前はまだない。

ただ、先の一枚のように天井から当てられているライトの明りを柔らかく入れて、できれば下の方から見上げるように撮りたいとなると待たなければならなくなる。

なお、そのライトの明りが柔らかく入れることができるポイントも、今回の撮影でだいたいわかってきた。

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撮影ポイントはこのあたり

右端の赤丸で囲った人がいる辺りだ。

左に少し見えている窓が、この水槽の出口の方にある一番大きな窓で、その右隣の窓のさらに右端だ。

そこでしゃがみながら左上を見上げるようにカメラを構えていた。

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この注意書きが目印

この真下で屈むイメージだ。

書かれてあるようにフラッシュ撮影は出来ない。

この場で粘って撮れた一枚がこちら↓

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ピント、ずれた…

ちょっとぼんやりしてしまったが、なんとかそれっぽい感じで収まってくれた。

あのスポットからだと光がこんな感じに見える。

一番大きな窓のほうにお客の皆さんが寄っていくので、意外と穴場となっているポイントだ。

それ以外で光がいい具合に見えるスポットと言ったら…

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ここもいいかもしれない

魚眼レンズのような丸窓だ。

少し変わった窓なのでお客さんもよく足を止める場所であるが、近寄って見上げるとキレイだ。

小さなお子様の中には縁に寝そべって仰向けのまま見上げていた子もいた。

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そこからだとこう見える

ライトが真上にあってかなり明るい。

ラッセンの絵のような写真を目指したが、露出を誤った。

とまあ、なかなか思い通りには行かなかった故の「微妙」という自己評価だ。

なんにせよ、ライトをうまく使いたい人にはこのあたりも良いスポットだと思われる。

同館でジンベエザメを撮る際の参考になれば幸いだ。

 

おまけ(オスとメスの見分け方)

ジンベエザメを撮りながら、どっちがメスの「イオリ」でどっちが新しく入ったオスなのか、自分にはさっぱりわからなかった。

2頭とも同じような大きさなのだ。

あとで職員の方にオスメスの見分け方を聞いてみると、腹部の生殖器を見るという。

タラコのような筋が二本あるのがオスらしい。

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矢印のあたり

2本筋のようなものが見える。

こちらがオスだろうか。

もし本当にこちらがオスだと言うなら、この一頭が新しく入ってきた一頭だ。お腹が真っ白だったので見分けやすい。

というのも、比べてもう一頭は腹にアザのような文様が見えたからだ。

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このように一頭には黒い文様がある

こっちがメスの「イオリ」だろうか。

生殖器を見ても、線だけで2筋のタラコのようなものは見えない。

 

それにしても、この最後の写真もピントが怪しい。

水を相手にオート、または動く相手に手動でピントを合わせられるテクニックを誰か教えてくれないだろうか。

そう最後に思った今回の撮影であった。