初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

九谷焼ガチャ限定版がいしかわ動物園に登場したらしい

このブログでも2回取り上げた九谷焼ガチャ。

それは、石川県の主に南部(加賀市小松市能美市)の伝統工芸品である九谷焼を手軽に楽しく集められるようにと、販売卸売業の「九谷陶泉」さんが企画した箸置きのガチャガチャだ。

ソーシャルゲームのガチャではなく、リアルな奴だ。

その第一弾は安宅の関跡の「安宅ビューテラス」内に設置され、第二弾は小松空港内に置かれていた。

第二弾を紹介した時に、次回あるとすれば限定戦略だろうかと気楽な妄想を書いていたら、その限定版が早くも登場したらしい。

それも、第二弾が登場したのが2017年の3月で、その約一ヶ月後の4月に登場だからかなり早い。

おまけに設置場所が自分もよく写真を撮りに行く「いしかわ動物園」ときたもので、箸置きの絵柄も当園を代表する動物たちというから、自分としては行かないわけにはいかなかった。

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ということで、いしかわ動物園にやって来た

去年から今年にかけて何度となくやって来ている、能美市にある動物園だ。

カメラを始めた頃、仕事で動物園や水族館のことを調べることがあり、それ以来動物好きになってしまって、しばしば写真を撮りにやって来てしまっている。

年間で確実に3回以上はやって来ているだろう。

九谷焼ガチャはこの園内にあるため、入園料を払う必要がある。

そこで今回、この際だからと年間パスポートを買うことにした。

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いしかわ動物園の年間パスポート

顔写真やら名前やらが載っているので、それらを隠して撮ろうとしたらこんな画になった。

年間パスポートの値段は2500円だった。通常、大人だと入園に830円かかるので、一年間の内に3回行けばほぼトントンだ。4回行けばもとが取れる。

ちなみに自分は能登島にある「のとじま水族館」の年間パスポートも2月に購入している。

我ながら、どんだけ動物にハマっているんだと思う。

 

 

ガチャを回しに

肝心のガチャは、写真の正門を抜けてすぐ左手にあるお土産売り場に設置されていた。

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こちらがその売場

ZOO Shop DAN(ズーショップ ダン)という名のお店だ。

動物のぬいぐるみなどを中心にお土産が売られている。

このお店の、写真で言うと左脇の方に目的のものはあった。

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置かれている

それも、屋根の下とは言え屋外だ。

これまでの第一弾、第二弾ともに室内にあったので、自分の目には少し新鮮に映った。

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九谷焼はしおきのガチャだ

いしかわ動物園限定」と書かれている。

第二弾が登場したときには「限定」の文字はなかった。

仮に今後、ガチャの設置場所が増えることになっても、このバージョンはこの動物園限定なのだろう。

箸置きの絵柄は計6つだ。これは前回第二弾のカブッキーの絵柄のときと同じ数だ。

その種類は、キリン、ゾウ、トキ、テナガザル、ペンギン、ユキヒョウとある。

すべていしかわ動物園内にいるアニマルたちだ。

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すべて手描きらしい

あとで調べてみたところによると、加賀市九谷焼作家である「道場八重」さんという方が絵付をしたそうだ。

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減り具合はまあまあ

前回第二弾とくらべると、ボックスの高さが若干低く感じられた。

それでも横から見た限り、半分くらいの高さまで減っていた。

さらには、自分が回そうとした直前で子供連れのお母さんが回していた。

そういえば、九谷焼ガチャを撮りに行って誰かが回している姿を見るのは、三回目にしてこれが初めてだった。

そのお母さん、お金を入れて回そうとした所、詰まったのかハンドルが回らなくなっていた。500円玉だけ取られた形になったので、店の人を呼んでいた。その店の人が改めて500円玉を入れて回したところ、ちゃんとカプセルが出てきた。

たまにこのようなトラブルもあるが、そういうときは慌てず店の人に声をかけると良い。

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自分も500円玉を投入してみる

年間パスポートが2500円だったため、お釣りで500円玉をもらえていたので、今回は両替をする必要がなかった。

両替が必要な場合は店の人に言えばしてもらえるかもしれない。

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回してみる

先に回した子供連れのお母さんと同じトラブルになることもなく、すんなりまわった。

この写真の4つ前の正面から撮った写真、実はそのお母さんが回すに前に撮っているのだが、よく見るとハンドルがすでに斜めに向いているのがわかる。

お金を入れて詰まった(しかもお金は戻ってこない)のも、おそらく投入口がズレたまま500円玉を入れて回したせいだと思われる。

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このようにちゃんと出てきた

ハンドル下の説明書きにもあるように、500円玉を入れてからハンドルを右にちゃんと1回まわす必要があるのだ。

ハンドルが中途半端な位置にあったのも、前の人がハンドルを回しきっていなかったか、回しすぎたかのどちらかの可能性がある。

こうしてみると、自分も回しすぎて、ハンドルがやや斜めになっている。

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カプセルだ

もう大人だけど、出てきたこれを掴んで、蓋を開けるまで子供のようにワクワクしてしまった。

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出てきた箸置きの絵柄がこちら

「テナガザル」であった。

ここの動物園のトキとは一悶着あったから(勝手に自分がそう思っている)、運命的にトキが出てくるかと思ったが、違っていた。

出てきた動物を今回念入りにカメラで撮ってやろうとも考えていたので、何度も撮ったトキだと「またトキか」となる可能性もあったので、それを考えるとトキ以外で良かったとも言える。

自分としても、テナガザルをじっくり撮ったことがなかったので、これはいい機会だと思った。

 

 

ということでテナガザルを撮りに行く

その前に、絵柄になっているほかの5種類の動物たちも今回軽く撮っておいたので、紹介したい。

おさらいすると、テナガザルの他には、ゾウ、キリン、ペンギン、ユキヒョウ、トキがある。

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まずは園内のマップを

これをもとに、絵柄になった動物たちがだいたいどこにいるのかも教えていきたい。

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まずはゾウ

地図で言うと左下にある「ゾウの丘」にいる。

この日も元気に動き回っていた。

たまに鼻で水をふっかけてくる時があるそうなので、見るときは注意が必要だ。

 

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次はキリンだ

こちらは地図でいうとゾウのやや上のあたりにある「アフリカの草原」というところに、シマウマと一緒にいる。

キリンは最近絶滅危惧種になっている。世界的に数が減っているようなのだ。

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たまにこういうことをしている

首だけ岩の向こう側につっこんで何をしているのだろうか?

こちら側から見るとその体勢が無防備すぎて微笑ましい。

 

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続いてはペンギンだ

地図で言うと一番上の「ふれあいひろば」のプールにいる。

十羽以上いて、こうしてみると、どれも性格が違うというか、みんなそれぞれでマイペースな感じがして、見ていてほのぼのとする。

床に腹ばいになって寝ている一羽を「何やってんの? ちょっと邪魔」といった目で見下ろしている一羽が愉快だ。

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同じ方向を向いているときもある

でも、真ん前の一羽は目をつむっている。

息が合わない子たちだ。

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一人で泳いでいる子もいるし

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すぐ隣ではカピバラが温泉に浸かっているし

カピバラは今回の箸置きの絵柄にはなっていません。

なんにせよ、ペンギン周りはみんなのんびりマイペースだということだ。

 

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こちらはユキヒョウ

 ユキヒョウは地図で言うと池を挟んで右側真ん中あたりにある「ネコたちの谷」というところにいる。

ネコたちとあるが、家猫のようなかわいいものではなく、ネコ科の猛獣たちばかりが展示されている。

ユキヒョウも肉食のヒョウの仲間だ。寒さに適応していて、中央アジアの標高の高い山岳地帯に生息している。

そのキレイな毛皮を狙って乱獲されたせいでいまでは絶滅の危機に瀕しているという。

なかなかデカい。

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でもこう撮るとなんかかわいい

 足の裏も毛のクッションで覆われているそうで、たしかに肉球がモフモフだ。

このユキヒョウ、ガラス越しに何かを見つめて、このようにタッチすることがよくある。でも、何に反応してこう立ち上がるのか、自分にはいまいちわからなかった。

まず我々とは目が合わない。我々見物人に反応しているわけではないようなのだ。

 

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こちらはトキだ

このブログでも2回ぐらい撮りに行ったと記している。

地図で言うと左側真ん中よりやや下にある「トキ里山館」にいる。

昨年(2016年)11月に新しくオープンした施設だ。

その時撮ったものと比べると、頭から肩に掛けてが黒っぽい色をしている。

これ、繁殖期だからだそうだ。トキは繁殖期になると羽が黒く染まっていくらしい。

しかもここのトキの中でペアができたらしく、繁殖に専念させるため、5羽いたところ、このペダだけの展示にして、他は別の飼育施設に移されていた。

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正面から見た画

繁殖期で気が立っているのか、毛まで立っているように見える。

まるで怒っているような形相だ。

 

さて、最後は今回ガチャで引き当てた絵柄「テナガザル」だ。

地図で言うと右側の真ん中やや下にある「サルたちの森」にいる。

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拡大図

このように4種類の猿がいる。

どれもかわいらしい奴らだ。

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案内には「シロテナガザル」とあった

案内の写真のように、そして名前のとおり、リーチの長い猿だ。

体毛も白っぽい。

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こちらがその実物

その長い腕を活かして、あっちこっちに捉まって、振り子のように自身の体を振ってすごい勢いで移動していた。

かなり元気だ。

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中には黒いのもいる

飼育員さん曰く、年齢だとか性別だとかで色が変わっていくことはないらしく、この体毛の色は生まれつきなんだとか。

ここのシロテナガザルはあわせて4匹いるのだが、みな家族だ。

こちらの黒いのが、実はお父さんだ。名前を「ルーク」という。

子供は2匹いて(どちらもオス)、その名前は「ココ」と「ルル」だ。一番小さいのが「ルル」だ。

そしてお母さんもいて、名前は「サクラ」という。

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こちらはお母さんとルル

ルルはまだ甘えん坊だ。

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こちらはお父さんとココ

お父さんが持っていた小枝を奪い取って自分で舐めているココ。

この子はかなりやんちゃなのだそうだ。

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やんちゃだ

たぶん、ココが一番動き回っていたと思う。

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ちょうど、お食事ガイドもやっていた

飼育員さんがエサをやって、与えながら動物たちの食に関する情報を教えてくれるサービスだ。

話によると、今回与えている固形飼料は人間で言うとおやつみたいなもので、夜にちゃんと食事としてフルーツを中心とした食べ物を与えているそうだ。

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すぐに群がってくる

そりゃそうだ。

これまた飼育員さんの話によると、こういう食べ物をもらう時に一番がっつくのは母親のサクラだそうで、この家族は母ちゃんが一番力を持った嚊天下な家族とのこと。

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母ちゃんがいつもベストポジション

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父ちゃんは下の方でおこぼれをもらう感じ

立場がない父ちゃんだ。

餌を落としたりするし…。

まあ、それでも仲良くやっている家族のようなので、嚊天下がうまく機能してるのだろう。

今の人間社会でも母のほうが力を持った家庭がいくらでもある。

 

 

まとめ

このように動物園限定九谷焼ガチャを回して、出てきた絵柄の動物をじっくり観察するというのも一興だと思われる。

九谷焼を手頃に手に入れ知る機会になると同時に、動物についても興味を抱くきっかけになるという、このWin-Win(ウィンウィン)な関係を考えると、この限定戦略は成功だろうとも自分は思った。

おかげで、次回はどのような場所で限定版ガチャが出るのか楽しみになってきた。

当初このガチャの設置は、小松市内の名所、観光地だけかと思っていたが、今回のいしかわ動物園のように能美市にも進出してきているのを見ると、同じく九谷焼の産地である加賀市にも、今後設置されるのかもしれないと勝手に妄想してしまう。

そしてそのうち、ガチャの設置場所が増えていけば、しかもそれぞれで限定としていけば、九谷焼ガチャのマップも作れそうだと、これまた妄想してしまう。

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今回の箸置きの裏面にはこのようなサインのようなものも

Yac」と読めるが、「Yae」ではないかと思う。

絵付を担当した道場八重さんの「八重」だと思う。

もしそうなら、このように作り手の名前が書かれているというのは今回で初めてだ。

作り手の名前が知られていき、ユーザーに認知されるのも、今後の九谷焼の発展を考えると良いことだと思う。

マップが作られるなら絵付を担当した人の名前も記してほしいところだ。