初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

白山市の林中地区に登場した美しい田んぼを守るカカシ達を鑑賞する

白山市の林中地区の県道沿いの田んぼに11月5日よりカカシが並んでいるという。

しかも同じ田んぼにはLEDを使ってメッセージも掲げてあるのだとか。

気になったので見に行ってきた。

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県道188号線沿いの田んぼに並んでいる

カカシは白山市の平松町から剣崎町にかけて走る県道188号線沿いの田んぼに並んでいた。

目印としては近くに「林中こども園」という幼保連携型の子ども園があるので、そのあたりを目指すと田んぼに並んでいるカカシが見えてくる。

地図

こども園からすると道路(188号線)を挟んで正面にその田んぼがある。

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幟旗も見えてくる

カカシたちを並べたのは、幟旗にも書かれてある「美土里ネットはやしなか」という林中地区の農家で作る団体の皆さんだ。

「みんなで守ろう 美しい田んぼ」がスローガンのようだ。

カカシたちも、そのメッセージを伝えるために並んでいると考えて良い。

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いや、考えてよいではなく、まさにそれ

このように2体のカカシを侍らせながら田んぼの左端に大きなメッセージが掲げられていた。

このメッセージ、高さ2メートル、幅10メートルある。

しかも電飾のようなものもくくり付けられていた。これこそがLED付きのメッセージだ。

後世に美しい田んぼを残すことを、カカシを使って伝えているのだ。

 

案山子たちを愛でる

案山子(かかし)たちはメッセージの脇の2体を含め計16体並んでいるという。

なんでも10月にカカシのコンクールが文化祭で行われていたそうで、並んでいるのはそのときに寄せられた作品なのだとか。作ったのは地元の人達だ。

以下、そのかかしの写真を順に並べていきたい。

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いきなりクオリティ高め

と思ったら、肩からは「グランプリ」と書かれた紙が下げられていた。

どうやらコンクールでグランプリを獲った作品のようだ。

平松町子ども会による出品と書かれてあった。

モデルは最近話題になっていたミニオンズだ。

世の中にはミニオンズのデコ弁とかもあるけど、ミニオンズを案山子にしたらこんな感じだよと、その典型例を示してくれているような一品だ。

小道具もあるし、ポーズも決まっているし、グランプリをとるのもわかる気がする。

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その隣には海賊王を目指している人っぽい一体

麦わら帽だ。

腕の水平に伸びた竹竿がいかにも案山子だ。バレエダンサーの決めポーズみたいで堂々としている。

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その隣の一体

急に禿げたオッサンが現れた。麦わら帽と比べるとなんだか疲れている。

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でも、その首からは金メダル

なぜかはわからないが金メダルだ。この意味不明なセンスがステキだ。

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続いてはこちら

和服だ。頭巾をかぶっているところ、忍者かコソ泥だ。

本当は目も口もあるのだけど頭巾のかぶり方がずれているからか、パッと見、のっぺらぼうのようにも見える。なかなか愉快だ。

そのあたりが評価されたのかどうかは不明だけど、林中地区協議会の会長賞を貰っている作品だった。

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続いてはこちら

三位一体だ。

子供の部で特別賞を貰っていた。

ブルゾンちえみって子どもたちの間でも流行っているんだなぁと「へぇ」となる作品だ。

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ヘイ!タクシー!

この角度から見るとそう見えた。

自分がタクシーの運ちゃんなら見間違う。

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ちなみに会場にはこんな案内もある

『よそ見運転』しないでネ!!

自分ならしてしまう。そんな変な自信がある。

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続いてはこちら

自分の目にはキャバレーのダンサーとか場末のスナックにいそうな人に見えてしまったこちら、作品名は「まほちゃん!!」だった。

この意味の分かんない感じがステキだ。

だからかどうなのか、林中地区社会福祉協議会の会長賞を受賞していた。

いわゆる社会福祉と関係なさそうなところも愉快だ。

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少女漫画顔でニッコリ

愉快そうだ。

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その隣にはまたまた和服

その名も「ゆかたちゃん!!」だ。

町娘っぽいけどシルクハットみたいなものをかぶっている。

明治初期にこういう娘、いたかもしれない。

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次はこちら

作品タイトルは「イェーイ 池崎だ!!」だった。

こちらも子供の部の作品で特別賞を受賞していた。

キッズたちはお笑いが好きなようだ。

かかしの作りとしてはシンプルだけどタンクトップだけで訴求力がある。

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そのまた次はこちら

見るからにハロウィンだ。

首の前方への折れっぷりはホラーだ。

しかも帽子が顔になるかのように帽子のてっぺんに目のようなものもみえる。

妖怪のようだが林中すみれ会の会長賞を受賞しているんだからある意味ハイセンスだ。

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こちらは「おとなの部」の作品

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フェルトが使われているのだろうか?

なにせがクオリティが高い。キッズたちではこういう手間のかかることをなかなかやってこない。大人の経験値と発想力と技術力を見せつけているかのようだ。

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野菜の千切りも手作りだ

さすが大人、小道具も細かい。

なお、こちらはおとなの部で優秀賞を受賞していた。

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大人が作ったであろうもう一体

顔は「へのへのもへじ」で腕は角材と、王道をゆくシンプルさだが、その首周りには電飾も巻かれている。しかもソーラー仕様。こういうお金をかけてくるところも大人のニオイがする。

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隣は正真正銘おとなの部の作品

タイトルは「ブルマちえみ!!」となっていた。

人形のクオリティも高いけどボードに描かれた絵が何より怖い。キッズたちには描けないリアルさがある。

こちらはおとなの部で特別賞を受賞していた。

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微笑だ

受賞して当然といった顔だ。

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最後もおとなの部

最後の一体だ。

石川県出身の力士「輝」関だそうだ。

ボディの膨らみなど作りはカカシとしてクオリティ高いけど…

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こちらは顔がなんか怖い…

このブラックな感じも、さすがオトナだ。

さすがだからか、こちらは林中壮年会の会長賞を受賞していた。

 

以上、16体のかかしの写真だ。

でも後からよく数えたらなんか計17体いた。新聞には16体とあったけど、オトナなら気にするなということだろう。

 

ライトアップを撮りに夜にも足を運ぶ

メッセージにLEDの照明を使っているということで、日が沈んでから改めて現地に足を運んだ。どうせならライトアップされたメッセージも撮りたかったのだ。

最後にその夜の様子も紹介したい。

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しっかりライトアップ

夜に見に行ったら「みんなで守ろう美しい田んぼ」がキラキラしていた。

これでよそ見するなって言うのはますます無理だ。

なお、大人の作品の中には電飾を首や頭に巻いていたものもあったが…

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案の定、こちらもライトアップ

明りが点滅していた。

夜中の運転中、自分なら確実に振り返る。

それにしても、夜のカカシってなんかホラーだ。

こう電飾が付けられていても、人型のシルエットしかわからないから恐怖を煽られる。

夜見に行くなら肝試しが苦手な人を連れて行きたいと思った自分は、やっぱりSだろうか。

 

感想

以前、当ブログでも紹介したが、今年は能美市や、珠洲市の芸術祭のときにもカカシの群れを目にしている。

能美市の記事はこちら

珠洲市で見かけたときの記事はこちら

そして今回は白山市だ。県内のいろんなところで、こういうカカシ作りをやっているんだなと、しみじみ思った。おそらく自分がまだ知らないだけで他にも色んな所でカカシは作られているはずだ。

石川県ってそれだけ農地が多いということだろう。

神社の神事など、日本の文化って米や穀物を礎にして形成されていることを考えると、この林中地区が掲げるメッセージのようにきれいな田畑を守って残していきたいという感情も湧いてくる。

そしてその感情をわかせる起因となったのが、神とか神事とかではなく、ユニークな容姿をしたサブカルチャーみたいな案山子なのだから「これも時代(インスタ映えなんて言葉も普及している時代)か」なんてこともしみじみ思うのだった。

いつまで並べられているのか期限はわからないが、農地のサブカルでインスタ映えを望む方、いえいえ「きれいな田畑を残したいという感慨を抱きたい方」は一度足を運んでみてはいかがだろうか。

その際は、何度も言うように、脇見運転だけは気をつけていただきたい。

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路駐してでもいいから、クルマを止めてから見てください

ただし、このあたりは警察の方もよく巡回しているので、鑑賞目的以外での路駐は控えたほうがいいです。