初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

高岡古城公園動物園に行ったが動物以上に案内ばかり撮ってしまった

先日、富山県にある高岡古城公園に行ってきた。

石川県の金沢市からだと1時間半くらいで行けるため、それほど遠くはない。

目的は城跡にある自然公園で写真を撮ることと、同じく敷地内にある動物園に足を運ぶことだった。

 

その動物園の名は、

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高岡古城公園動物園」という

そのまんまだ。

あまりにそのまんますぎて、その潔さに感心してしまう。

この動物園は高岡市が運営しているのだが、はっきりいって規模は小さい。

ただ、説明書きや案内など、いわゆるPOP(ポップ)がユニークだということで一部で有名だ。

ネットニュースなどにも以前、取り上げられていた。

 

先日、水族館をカメラ抱えて回っときにもそうしたのだが、自分は博物館で展示物を撮る際は、同時に隣の説明書きも撮っておく。この方がメモを取るより簡単だからだ。

メモ代わりの撮影のため、読めればいいので、カメラの傾きだとか、露出だとかもほとんどこだわらないでいつも撮っている。

そしてブログなどでは、その写真を使用することはほとんどない。まして、それがメインになるなんてことはまずない。

 

今回、この高岡古城公園動物園でも同じ気持で説明書きを撮っていた。

パッパッパと撮っているため、相変わらず写真が右上がりであったり、ピントが微妙であったりするものが多いだろう。だが、気が付くと、動物以上にそれらPOPばかりを撮っている自分がいた。

ネットでも話題になったとおり、実際、かなり個性的で、ある意味シュールなものばかりであったのだ。

 

本来、このブログ記事は動物園で撮った動物の写真を紹介するブログであったが、可能な限り撮ったそのPOPも紹介していく。

そして、POPこそがメインだなと、読了後に読者が思うであろう記事であると、先に宣言しておきます。

 

 

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入り口の側に掲げられた動物園案内図

手描きの絵です。

端っから個性的です。

ちなみに案内に書かれてあるように、入園料は無料です。

入園時間は午前9時~午後4時半まで。

休園日は毎週月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)となっています。

ペットを連れ込むことができないのですが、その案内も…

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はい、このとおり

 左上には「オルタナ系動物園」と自称している。

オルタナオルタナティヴ)=型にはまらない」っていう意味だったはず。

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確かに型にハマってませんな

見方を変えると「世の中ナメくさっている」と表現できなくもないが、個人的にこういうの好みです。

 

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ファミリーだけじゃなく、お一人様も大歓迎らしい

 

門を抜けてまっすぐ正面に向かって歩くと、案内のとおりまずフラミンゴを見ることができる。

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かなりいる

そしてやはり紹介文が特異だ。

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「フラミンゴ価値診断テスト」など高田純次なみにテキトーなことも書かれている

 

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こんなものもある

もう、子供に説明するというより、大人を楽しませている。

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ちなみに、本当に一本足をしていた

 

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エサの紹介まである

よく読むと、とても勉強になることが書かれている。

それまでの個性的な紹介のせいで、パッと見、そう見えないが…

 

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そうして次には、またフザケてくる

久しぶりに「ヨロシコ」って挨拶を目にした。

動物園で目にするのは初めてのことだ。

 

このフラミンゴの隣には屋根付きでガラス張りの長屋のような小屋が続く。

その棟の右端には「ケープハイラックス」がいた。

これを写真に撮ろうとしたが、ガラスに人影と光が写ってしまって上手くいかなかった。

仕方なく、代わりに説明書きを上げることにする。

 

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絵がかわいい

こういう点が憎めない…

 

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午後4時からはエサのために見れなくなるようだ

 

このように、動物園で撮影しながら動物の写真がほとんどないという状況がしばらく続くかもしれませんが、あしからず。

 

次はリスザルがいた。

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こちらはまだ普通の手作りPOPっぽい作り

ただ、サザエさんのような失敗談が書かれている。

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この子はなんとか撮れた

撮れただけで、写真としてはまったく不出来。

 

隣にはショウガラゴがいたが、ずっと隅っこにいて背中ばかり向けて振り向いてくれませんでした。

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こんなに可愛いやつだそうだ

 

次にはヤマアラシがいた。

近寄りたいけど自身の針のような体毛のせいで近寄れない「ヤマアラシのジレンマ」で有名なそれです。

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実物はこんな動物だ

普段はハリが寝ている。

 

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超サイヤ人モード

運良く逆立ててくれた。

このハリ、かなり堅くて鋭いらしい。

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アルミ缶を簡単に突き刺すらしい

こういう身近なものを使った庶民的な実験を普段からやっているんだろうなぁと思った。

 

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Xメンのウルヴァリンごっこしてるし…

「超剛毛~」以下の文言もテキトー感が出てて個人的にツボだ。

 

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「ジレンマ」という点でも遊んでいるし

スプラトゥーン」のシオカラーズみたいなもんです。

 

続いてはハクビシンという動物のゲージだった、

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こういった理由で写真に収めにくかったので実物を撮るのをやめた

 

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説明書きのウンチ事情がもはやただの愚痴だ

こういうのをサラッと書けるところが面白い。

 

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 ドッグフードまで食べるというのが意外

 

さらに進むとホンドタヌキがいる。

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おばあちゃんタヌキがいるそうだが、自分は見分けられませんでした

そしてPOPがやりたい放題だからそっちの方に目移りしてしまう。

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太っている時期はまるまるとした絵の案内書きが書かれているのだとか

 

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パロディもこのとおり

 

その隣にはアライグマがいたが、

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ここでもパロディ

 

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 ラスカルとは一線を画すこの目つき

 

ガラス張りだった展示小屋もここまでで、次にはやや大きめの動物をフェンス越しで見られる。

ガラスの反射もなく、自然光も使えるため、ここからは動物の写真も撮りやすい。

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まずはエミュだ

 

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見返り美人」みたいな絵面でも眼光は鋭い

 

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デフォルメするとジャックナイフのような鋭さは皆無

白目むいてるみたいだ。

 

そして隣には、

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カピバラがいる

カピバラは温暖な水辺に住む「げっ歯目」(ネズミの仲間)で、げっ歯目の中では最大級。

すんごいのんびりしてます。

 

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のっそりとタッパに入ったと思ったら…

 

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ゴロにゃん

 

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こっちでも半目をあけて寝てる

 

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オスは3頭いる

 

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父子で仲が悪いらしい

子供連れのパパが見たら、考えさせられるだろう。

 

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この他にもメスが2頭いる

 

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母娘は仲良くやっているようです

 

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家族構成はこのとおり

 

 この隣には、さらに大きな…

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アメリカンミニチュアホースがいる

とはいえ、サラブレッドと比べるとかなり小さい。

 

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ずっと何かを舐めておりました

 

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このときは「アイ」だけで「クロ」はいなかった

 

次には、

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ヒツジがいた

ヤギみたいだなと思ったら、

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こういうことでした

 

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ケツがかわいい

 

そこから通路を挟んで次には、

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ニホンジカヤクシカ)がいる

カメラを向けるとかなり警戒していた。

「マジで? 撮るの?」って声が聞こえてきた気がした。

 

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本物のツノに触れられる展示もあった

 

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ホンモノ強調

 

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鹿の角のサイクル

すんごくわかりやすい。

「おなご、おなご」が特に。

 

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漢方薬として採られていることも説明

そしてその効能を疑っているから可笑しい。

 

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家系図もある

こちらがツッコむ前に、案内書きのウサギがツッコんでくれていた。

 

このシカたちの向かいのゲージにはフクロウがいた。

ただ、上の方の暗いところで寝ていたため、写真を撮ることができなかった。

そのフクロウの小屋の隣には、

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クジャクがいた

改めて見るとかなりデカい。

残念ながら羽を広げてはくれなかったが、この長さだけでも迫力があった。

そして自分は「孔雀王」を思い出した。(漫画と実写版映画、両方)

早九字を唱えてももちろん反応はなかった。

(※早九字とは「臨兵闘者皆陣烈在前」です)

 

クジャク小屋からさらにすすむと、今度は「キンケイ」「ニホンキジ」「ハッカン」「ワライカワセミ」を続けて見ることができた。

それらを写真に収めたのだが、

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キンケイだけ極端にボヤけてしまった…

こちらの腕不足。

 

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こちらはニホンキジ

二種類いた。こっちは昔話に出てきそうな派手な色で…

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こっちはうずらみたいな色。

オスとメスで色が違うらしい。

クジャクと同じで、派手な方が「オス」らしい。

 

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「ハッカン」も色違いがいた

ハッカンもまたキジの仲間だそうです。

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神戸市立王子動物園から来たらしい

写真が逆光で暗くてもネタにして載せる説明書き製作者のたくましさに、自分と同じニオイを感じ取ってしまう。

  

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この子は「ワライカワセミ

カワセミの中でも大きな方で、ネズミとかも食べるのだとか。

この写真、フェンスの網にピントがあっているな…

キレイに撮れなくて申し訳ない。

 

キジたちの小屋からまた少し進むと、今度はニホンザルの展示がある。

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でも、サルたち本体より最初に目に入ったのがこれだった

 

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 そして顔を上げると、一匹と目があった

やさぐれながらガンくれてます。

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ちなみに勢力図(相関図)はこんな感じらしい

 

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この母さん猿がジャイアン(ボス)らしい

 

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ただ、こうして見ると…

 

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なんか平和だ…

 

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そしてこの絵で脱力だ…

 

さて、この動物園、規模が小さいながらペンギンもいる。

園の中央辺りにペンギンのプールがあり、30℃を超す真夏日のもとでも、元気な姿を見せてくれている。

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いえ、やっぱりちょっと暑そうでした

 

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まったり泳いでました

 

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ボ~ッと立っている時のこの短足っぷりがかわいい

このプール、フェンスはあるけど、下の方にペンギンたちがいるから、遮るものなく写真を撮れて良い。

そしてそのフェンスには、

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やっぱり個性的な案内書きがある

 

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換羽の説明もテキトーっぷり全開

「だいたい いっしょ」って…

 

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ペンギンの習性を利用した楽しみ方も教えてくれる

ハイカラな都会の水族館ではプロジェクションマッピングなどで光を水中に走らせてペンギンにそれを追いかけさせるっていう魅せ方もしていますが、こちらでは自分たちで追いかけさせれます!

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地方、ナメんな~。

 

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名前はペンギンの腕輪の色でわかるらしい

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確かに腕輪をしてました。

 

この他、最初に目にしたフラミンゴの小屋の隅の方に事務所があるのだが、その前の見えづらい場所に「インコ」や「コールダッグ」もいた。

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これがコールダッグ

ヒルの中では一番小さい種類らしい。

 

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 この尾の長いのがインコ

 

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オウムじゃないらしい

 

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ふれあい広場の方には「ヒョウモンガメ(豹紋亀)」の姿もあった

 

同じく広場の方にはテンジクネズミの展示もあった。

が、写真を撮るのを忘れた。

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「テンジクネズミ=モルモット」とのこと

この場所は、すだれで日陰を作って直射日光が当たらないように工夫されていた。

モルモットたちからすると、夏は暑すぎるようだ。

 

並んだゲージの中にモルモットたちがいたが、1ゲージにつき1から2匹いた。

それぞれ体の模様が微妙に違っていて、それぞれに説明書き(もちろん手描き)も添えられていて、特徴をわかりやすく解説されていた。

そしてどういうわけか、自分はそれらも撮るのを忘れていた。

自分もまた、このとき暑さでやられていたのだと思う。

 

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隣りの小屋にいるはずのウサギたちは夏休み中だったし…

 

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そのせいで「ふれあい広場」もお休み中だった

じっさい、この暑さはバテるわね。

 

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ハトは元気だったけど

むっちゃ鳩胸を強調してた。

 

その他、園内には変なオブジェなどがある

園内の動物たちはだいたいこんな感じだ。

それ以外で言えば、事務所の隣に剥製や標本にした動物や魚、昆虫などが展示された小屋などもあった。

生きた動物はいないのだが、勉強になった。

そこではなんとなく撮影を自粛した。

(たぶん、撮影はOKだと思うが)

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でも、こんなふざけたものが張られていたのでコレは撮った

 

また、園内には他にも変なものが置かれている。

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広場に置かれた「顔はめパネル」

これも手作りなんじゃなかろうか。

幸村のカブトのツノ、ホンモノだし…

 

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すべり台はアヒルだ(白鳥かもしれない)

このキャラの濃さはアフラックにも負けないだろう。

 

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何故か巨大な筆のオブジェがある

「絵筆塔」というらしい。

漫画家154名の「かっぱ絵」を集めてブロンズのモニュメントにしているそうです。

日本が誇る偉大な漫画家「藤子不二雄」(AもFも)が富山県出身なんですよね。

とくに、藤子・F・不二雄高岡市出身。

どうやらその繋がりから作られたようだ。

 

感想

先に宣言していたとおり、動物の写真以上に、個性的な手描きの案内やその他オブジェなど動物以外の写真のほうが多いブログ記事となった。

動物の写真をUPしながらそれにツッコミを入れていた時は、動物園へ行ったことを記す正しいブログ記事は本来こうあるべきで、動物が主役なんだとも思ったけど、個性的な案内を載せるという行為を止めることは出来なかった。

実際現地でも、案内を撮ることをやめれないでいた。

 

前回、水族館に行った時に、オブジェなどではなく、動物をしっかり撮るべきだとの結論をだしたはずだったのにね。

 

最後に今回のベストショットを上げるが、

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シュールな水道の写真だった

この写真が今回一番きれいに撮れていたりするのだ、当ブログ記事がおかしな方向に進んでしまったのも、たぶん、きっと、運命というやつなのだろう。