初心の趣

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奥能登国際芸術祭2023を地震に負けず回る第一日目その3(坂茂「潮騒レストラン」)

珠洲市で9月23日(土)より開催された奥能登国際芸術祭2023の会場の一つ旧西部小学校では「スズ・シアター・ミュージアム」の他にまだ作品が展示されていた。

グラウンドに2020+のときにはなかった新しい建物が出来上がっていたのだけど、それこそが作品番号No.3だった。

 

 

旧西部小学校のグラウンドに新たな建物が

「スズ・シアター・ミュージアム」のある旧西部小学校のグラウンドに着いた時、体育館より先に、できたばかりのキレイな縦長の建物が目に入った。

こちら

駐車場にもなっているグラウンドの海側にあるこの建物は2年前の2020+のときにはなかったものだ。

ガラス越しに見える中の様子からレストランやカフェのように見えたのだけど、その認識は間違っておらず、近寄ってみるとレストランであった。

潮騒レストラン」の文字

と、いう名のレストランなんだけど、これこそが作品番号No.3だった。

これだけの情報だとちょっと意味がわからないかもしれないけど、鑑賞スタンプももちろん押せる場所だったのだ。

 

3番 坂茂潮騒レストラン」

建物の側面から見るとレストランにしか見えず、鑑賞パスポート用のスタンプも見当たらない。

でも「スズ・シアター・ミュージアム」を鑑賞し終えて、その出口から歩いた先でこの建物の正面にたどり着いたときに作品看板も見つけた。

このように

このレストラン、インフォメーションセンター&ミュージアムショップも併設されていて、そちら側の入り口脇に水色の作品看板も設置されていたのだ。

スタンプもぶら下がっていた。

03だ

建築家の坂茂(ばん・しげる)さんによる「潮騒レストラン」だ。

レストランそのものが作品で、実際に食事もしていける場所だ。

インフォメーションセンター側から中を覗いてみよう

右手にインフォメーションが設けられていて、海側にはグッズが並んでいた。

もちろん販売されているものだ。

わかりやすいものだとTシャツやCD、エコバックなんかが売られていた。

中には珪藻土珠洲市珪藻土の産地)でできた掛け時計なんてグッズも。

自分、その掛け時計をかなり気に入ったのだけど、6000円を超えていたので、この日は買うのを諦めた(予算オーバー)。

その奥はレストランに繋がっている

この建物、木材の使い方がほんとキレイなんだけど、なんでもヒノキの木を圧縮して鉄筋のような形状にしているんだそうだ。

そんな構造体は世界初なんだとか。

さすが坂さんだ。

窓からは海も一望できるし、この日の昼はこんなところでランチしたいなと思ったが、ここ、ランチは11時からだった。

このときまだ10時。

早すぎた。

こんなところがあるなんて下調べしておけばよかった。

なお、料理の監修は金沢の「ぶどうの木」総料理長である米田岳人さんが行っているとのこと。

珠洲の食材がふんだんに使われたメニューを考案したんだとか。

テラス席もある

しかも目の前には外浦!

なんていいロケーションなんだ。

ランチの他にカフェタイムもあるみたいで、こんなところでお茶したいなとも思ったけど、カフェタイムのスタートも… 11時からだった。

もう一度いう、このときまだ10時。

早すぎた。

一度整理しておこう。

 

【開館時間】

会期中無休

日~木 9時30分~17時30分

金・土 9時30分~19時00分

ランチタイム 11時00分~14時00分

カフェタイム 11時00分~LO17時00分

(金・土はLO18時30分)

(ショップやインフォメーションは9時30分から開いているが、レストランは11時からオープン、と考えるのが良いようだ)

 

このレストラン、予約も受け付けているそうで、6名から予約できる(ランチメニューのみ)とのことだ。

よく見てみると…

すでに御予約席がいくつも

初日から席は埋まっている様子だった。

レストラン開店まで1時間待ったとしても、座れるかどうかあやしかったので、この日は諦めることにした。

初日から食べれた方々、う、羨ましい。

 

感想

まさかレストランが作品だったとは…

そんなこと、まったくわかっていなかったので、時間帯も外して予算も足りなくて、そこでの食事を諦めるという残念な結果になってしまったが、建物はほんとキレイなところだった。

パッと見ると鉄筋コンクリートの建物

でも木造なんだよなぁ。

そんな感嘆が出てしまう見事な建物なので、その構造を見れ、中に入れただけでも楽しかった。

芸術祭の開催期間はまだまだあるし、ある理由があって、この場所にはまた戻ってくるので、その時にでもまた立ち寄って、ランチ(もしくはカフェ)しようと思う。

また行くのが楽しみになった。