6月5日に末浄水場で行われていた水道フェスタへ行った話の続きだ。
施設内見学ツアーが終わると、当初の目的だった「上寺津発電所見学ツアー」の次の受付開始まで浄水場施設内の展示物なども見て回った。
庭園の中にはこんな巨大な水道管が置かれている
横の看板によれば、直径165cmあるそうだ。
手取川から市内に引いている水道管(県営水道)はこのデカさらしい。
ちなみに金沢市内に埋め込まれている水道管の長さは約2200kmとのこと。
これ、鉄道だと下関から札幌間の距離に相当するそうだ。
マイクロ水力発電装置の実演も行っていた
水が箱のなかで音を立てて動いていたが、大掛かりな洗濯機にも見えた。
給水車の展示もされていた
シルバークロムのタンクが眩しいやつだった。
この一枚を撮る前に露出を間違えて明るく撮ってしまったら…
見事に「白飛び」していた
シルバークロムのタンクがまるで透けているかのように見える。
自分にとって、ここまで派手な白飛びは初体験だった。
これがいわゆる「白飛びか~」と呑気に笑ってしまっていた。
このようにパックに詰めて持ち運ぶ
このパック、紐がついていて背中に担げたりします。
これら給水車はこの間の熊本地震や先の東日本大震災のときにも現地に派遣されていたそうだ。
金沢の水道の歴史がわかるパネル展示も見学
川や井戸から水を汲んでいたむかしは、「水はタダ」という感覚だった。
そのため、水道を引くことに市民から反対の声もあったようだ。
蛇口をひねればすぐ水が出る利便性、また衛生面等の水の安全考えると水道のほうが確かに良い。
金沢市水道敷設案が市議会本会議にて、賛成18票、反対14票の4票差にて可決されるにいたっている。大正14年のことだ。
その時、市民が議場の傍聴席を埋め尽くしていたそうだ。
「もっくり」という言葉が勉強になった
木製の水道管も展示されていた
鋳鉄製の水道管も
さらに
遺品となった石管も
最近、金沢城を散歩することが増えたため、説明書きを読みながら、城内のあの辺りの管のことだろうかと、頭のなかでリンクするところがありました。
むかしの表札なども展示してあった
道場破りにあって持って行かれた道場の看板にも見えた。
さて、ほかにも子供向けの水ヨーヨーといったコーナーがあったり、水道の歴史をVTRで見せる上映会などもあったが、末浄水場での水道フェスタの内容は概ねこのようなものだった。
末浄水場そのものがそれほど大きな施設ではないため、見学ツアーを抜くと1時間もあればすべてまわれたであろう。見学ツアーの方も正味30分くらいだったと思う。
水道のことをちょっと勉強したい、という者からすると丁度よい展示数であり、規模だった。
だからこそ、悔やまれるのは先に発電所見学ツアーに行けなかったことだ。
すべてまわり終えた後も、発電所見学ツアーの次の受付まで時間がかなり余っていたのだ。
写真、リベンジ
前回、この末浄水場に迷い込んだ際、案内人の方の説明に耳を傾けすぎて、写真をそれほど撮れずにいたことを思い出した。
ということで、受付開始までの時間、浄水場内の庭園の草花にレンズを向けることにした。
「リベンジ」なんて強めに書いたが、逆襲できるほどの腕は、『吾輩は猫である』なみに、まだない。
この花がいまだになんて名前なのわかっていない
立て札があったと思うが、撮るのに懸命で見落としてしまっている。
南国の植物みたいなものもある
枯れているっていうのも画になるものだ。
個人的には旬な花より好きかもしれない。
蝶を追ったら明るくなりすぎた
なんだか妙にファンタジー。
しかもこれ、ピントも蝶に合っていない。
噴水も撮る
この噴水、ポンプなどを使わず、ちゃんと高低差によって噴き出しているそうです。
ただ、噴き上がりすぎてお客さんが濡れてもいけないので、バルブでその高さを調整しているのだとか。この日は、5メートルくらいだったそうです。
東屋
こうやって撮るとなんとなく、のどかだ
長閑(のどか)だ
こちらは緩速着水井の建物
古い建物なのだが、外装をリフォームしたらしい。
写真としては、建物の角っこが切れてしまっているのが悔やまれる…
こうやって撮りながら、また疲れたら上映会の映像を見ながらして1時間をほど時間を潰した。なかなか時が経たないので途中で帰ろうかとも思ったが、なんとか粘って発電所見学の受付の時間がやってきた。
その発電所見学の様子は、また次回、のんびりと綴ります。