初心の趣

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のとじま水族館のジンベエザメ館にて光のカーテンのような演出が始まった

能登島にある「のとじま水族館」が今年2022年7月で開館40周年を迎えた。

それを記念してジンベエザメのいる「青の世界」という水槽に新たにLED投光器が設置されたらしい。

お祝いの意味も込めて、足を運んできた。

 

 

のとじま水族館が開館40周年

七尾市能登島にある「のとじま水族館」が開館したのは1982年の7月3日だ。

今年2022年で40周年を迎える。

もうそんなに経つのか。

自分も水族館や海洋生物が好きだし、コロナ禍前には年間パスを購入していた年もあったくらいなので、長く続いてくれていて嬉しい。

それを記念したイベントや事業も7月ごろより始まっていて、その一つに「ジンベイザメ館 青の世界」の新しい光の演出というのも誕生した。

自分、ジンベエザメも好きなもんだから、これは見に行きたいと思った。

お祝いの意味も込めてできれば7月中に。

ということで7月18日(海の日)に足を運ぶことにした。

この日は40周年記念イベントの一つとして、あの「さかなクン」のトークショーもあるというのだ。

自分は「さかなクン」のことも密かに尊敬しているので、行かずにはいられなかった。

到着

早起きして午前中には到着した。

のとじま水族館だ。コロナ禍でも年に何回か来ている。

一応、地図

同水族館のことは何度も当ブログにて記事にしているので、今更だけどこんなところにある。

能登島の中でもより北のほうにある。

金沢からだと80~90kmくらい離れている。

結構、辺鄙なところにあるのだけど…

この日はお客さんが多かった

入口前に長い列が出来ていた。

よく繁忙期を避けてこの水族館にやってきていた自分にとっては、こんな光景、初めてのことかもしれない。

少なくともここ数年では目にしていない。

もちろん、並ぶ

長い列だ。

これもさかなクントークショーのおかげだと思われる。

時間、大丈夫かなとの心配もあったけど、並んでみると10分から15分くらいで受付まで到達できた。

看板発見

海の日である7月18日だけの「さかなクンスペシャトークショー」だ。

以前より、一度でいいから聞いてみたいと思っていたので、この日を選んだのだ。

会場はイルカショーが行われるイルカプール

11時からと13時30分からの2回行われる。

自分は後々の予定も考えて11時を狙って来ていた。

それまでの間にジンベエザメ館の新しい演出を目にしようとしていたのだった。

 

ジンベエザメ館 青の世界」の新演出

チケットを購入して受付を済ますと、来館者は必然的にまず「ジンベエザメ館 青の世界」を通過することになる。

今回の第一の目的である新演出をさっそく確認することができるのだ。

入ってみたらすぐわかった

水槽の上にいくつもの照明が設置されていた。

野球場の照明みたいだな、と一瞬思ったのは自分が小学生の頃に学童野球をやっていからだろうか…

なんにせよ、これまでこんな照明はなかったので、これだとすぐに分かった。

すごく明るいのだ。

話では水槽内に光のカーテンのような明かりを差し込ませる演出だということで、水槽を側面から見て初めて体感できるものだと思っていたが、入ってすぐこの投光器の有り難みを享受できた。

水槽の上からでも

撮りやすい

明るいからカメラのオートフォーカス(オートのピント調整)も働いてくれて、バシャバシャと撮影できてしまう。

上から見ると横から見るよりジンベエザメが近く感じて、さらに可愛く思えてきた。

この水族館で数年前にイルカに触れる体験をしたことがあるのだけど、そのときの感動が蘇るようであった。

イルカに触れる体験をしたときの記事はこちら

少し側面に回っても

光のお陰で撮りやすい。

ここでも、近い。

そして、すでに光がカーテンやベールのように注いでいるようなのがわかる。

お前も、近っ!

明るいものだからこれくらい接近していてもオートフォーカスが作動してくれて、その近さのうちにシャッターを切れる。

これ、エイなんだけど、光のお陰で表情もよく見えるし、どんな容姿をしているのかもわかる。

正面から見るとなかなかブサメンだ。けど、タレ目なところが愛嬌あって好みだ。

怖っ!

真裏から見るとオバケのように見える。目のように見えるのは鼻だろうか。

むかし漫画『美味しんぼ』でエイを裏側から見ると人の顔のように見えて不気味、といった具合のセリフがあったけど、なるほど、そのとおりだと思った。

さらに降りていく

「青の世界」は縦長の円柱形の水槽で来館者は螺旋階段を降りるようにその側面を伝って内側を見れる。

降りていくほど新演出の光のカーテンやベールのようなものも味わえるようになる。

自分もさっそく味わう

いやぁ、撮りやすい。

そして、キレイだ。

光が、屈折しながら差し込んでいるのがよくわかる。

なんだか南の島の透明度の高い海の底の方にいるようでもある。

場所も変えてジンベエザメも見えるように

ラッセンの絵も想像してしまう。

LED投光器、想像以上にいいじゃないか。

ジンベエザメ2匹とも入れると…

手前と奥と2匹いても、明るいからこのように撮れてしまう。

手前の子、なんか急にサメっぽさが出てしまってちょっと怖いけどね。

色温度を変えて青みを増してみた

これまた幻想的になってくれた。

屈折して入ってくる光もさらに柔らかくなったように見える。

人間にもスポット

場所や角度によっては鑑賞している人間たちにスポットが当たっているようにも見える。

演劇の演出の一つのようにも思えて、ここが水中にこしらえた舞台のようにも見えてくる。

一番下ではこのように

一番下の大きなガラスの前ではこのように降り注ぐ光がアニメの画のように撮れた。

光のやわらかさに非現実感があって、やわらかそうなのに光が強い、という変な矛盾で喩えてしまいたくなる明かりだった。

冬にはこの大きなガラスの前にコタツも設置されるのか…

と思うと癒し空間度がますます上がっていくようで期待してしまう。

 

さかなクントークショーを聞く

ジンベエザメ館 青の世界」を後にすると、次には「のと海遊回廊」のある館にいけるのだけど、4年ほど前にリニューアルされたプロジェクションマッピングが、この40周年に合わせてさらにパワーアップしていた気がする。

こんな演出、いままであったっけ? というものがあったのでつい撮影してしまった。

それがこちら

ジンベエザメと思われる巨大な魚影が地面や天井を通過していくのだ。

星のようにキラキラしているから、静止画だと天の川のようにも見えるが、この魚影、ちゃんと動くのだ。ちゃんと泳いでいくのだ。

それなりに速い速度で泳いでいく

イルカたちの楽園のトンネル型の水槽のようにすぐ真上にジンベイザメが通過したようでもあり、ジンベエザメ好きとしては興奮するものがあった。

さらに進むと40年の歴史を振り返るパネル展示

自分がこののとじま水族館に通うようになったのはカメラを趣味に持つようになったここ数年前であるので、それより前の館の写真には興味深いものがあった。

子供の頃、また学生の頃にももっと行っておけば良かったなと悔やまれることも少々だ。

これから思い出を作っていきますけどね

これからものとじま水族館の生き物たちに会いに行きますよ。

さて、ここも後にしてイルカショーが行われるイルカのプールへと向かうと、すでに人でいっぱいだった。

ご覧のように

座席はほぼ埋まっていて、自分は隅の方でトークショーを立ち見することになる。

このお客さんの数からも、さかなクンの人気の高さがよく分かる。

自分の前にいたお客さんたちが「わたし、さかなクンのこと尊敬しているんだよね」といった会話をしていたけど、そのリスペクトの気持ち、すごく共感する。

さかなクンの知識と画力とキャラクターで、どれだけのお子さんたちが魚好きになったか、彼の魚や海洋生物、ならびに水族館への貢献度は半端ないと、自分なども思う。

そのうちプール手前のステージで準備も始まる

いよいよだ。

自分としてもさかなクンをナマで目にするのはこれが初めてであったので、子供のように興奮してきた。

そして登場

あまり写真は撮らないようにとアナウンスされていたのだが、撮ってしまった。

さかなクンだ。

トークイベント始まる

魚の話をし、ホワイトボートに貼られた紙に絵を描き始めるさかなクン

その絵が何という名前の魚なのか当てるクイズが行われていた。

キッズたちは威勢よく手を上げていて、答えがすぐにわかっていたようだ。

指名されて答えることができると、その描かれた魚の絵をプレゼントされるというのだから、そりゃみんな必死だ。

大人の自分でもほしいと思う。

ただ、立ち見をしていた自分がいた位置からではホワイトボードが見えなかったのでクイズには参加しなかった。仮に見えていたとしても、そして答えがわかったとしても挙手したりはしなかっただろう。

これはキッズたちのためのイベントだ。と、大人の自分などは思う。

こんな感じの絵をもらえるのだ

もちろんクイズは一問だけじゃなく、数問ある。

数人の子にチャンスが有るのだ。

かなり昔の話になるが、甥っ子がまだ小さかったときに、やはりこののとじま水族館さかなクンが来ていたらしく、同じように絵のクイズを行っていたそうで、甥っ子が指名され、答えたことによって絵をもらってきていた。

自分もその絵を見せてもらったのだけど、なんか感動したのを覚えている。

その絵を見てからさかなクンを尊敬するようになったのだった。

のとじま水族館40周年を祝う画も描いていたようだ

イベントの最後に掲げられたその絵は、アナウンスによると「こちらはどうぞ撮ってください」とのことだったので遠慮なく撮った。

なんだったら近くに来たところも撮った

運び出されていくところも遠慮なく撮った。

どんな絵か、よく見える。

「しじゅう」と呼ばれるアイナメが描かれていた。

大人の自分でもやはり欲しくなる。

トークイベントが終わった後すぐのイルカショーも見る自分

イルカのジャンプ、たっかい。

このジャンプを見ているだけで楽しい。ほんとぜんぜん飽きない。

それらも見終わって予定もあるので帰ることにし、「のと海遊回廊」へと戻っていくと、その出口(入り口)付近に、来たときにはなかった、もしくは気づかなかった絵が貼り出されていた。

さかなクンの絵だ

イルカプールで目にしたものとはまた別バージョンの40周年を祝うものだ。

今度のものは本人の自画像入り。

石川に来てくれて、さかなクン、サンクスだ。

 

まとめ

40周年を迎えたのとじま水族館

それに合わせて新たに「ジンベエザメ館 青の館」で導入されたLED投光器を見に行ってきたが、かなり良かった。

カメラで写真を撮る者としては、明るくなったことでオートフォーカスを利かせやすくなったので撮影しやすくなったのが嬉しい。

これからももっとジンベエザメを撮れというお告げを受けたような心地である。

あの水中に差し込む光は、水や海に関する神様のお告げの光だったのかもしれない、なんてことまで思ったくらいだ。

その水中に降り注ぐ光の演出であるが、まだ名前がない。

自分が足を運んだとき募集をしていた。

名称応募用紙が置かれていた

4択制が採られていて「天使の階段」「人魚の階段」「光のカーテン」「人魚のドレス」の中から一つ選ぶことになる。

自分で名称を考えられるわけではない。

一人一枚まで応募可能。いちばん応募が多かった名称を選んだ人の中から抽選で5名に景品もあたるらしい。

8月31日まで応募できるそうで、9月9日に発表されるそうだ。

もちろん自分も応募した。

ただ、どれを選んだのかもう覚えていない。

いいかげんに選んでいたようだ。

というのも、その演出を実際に目にしたら「光のベール」みたいだと思い、それ以来ジンベールと心の中で勝手に呼んでいたからだった。

もちろんそんなふざけた名前が択の中に入っているわけもない。入っていたら間違いなく選んでいただろうけど。

でも、自分の中ではその勝手な名称もジンベエザメへの愛をもってのことだと自負している。

ジンベエザメがこののとじま水族館にやって来てくれるようになってから、地球最大の魚類であるジンベエザメのことがほんと好きになったのだ。

ゲーム「GT7」のリバリーでジンベエザメを模したものを作ってしまうくらい

あくまでゲーム内の話だがシボレーのC7コルベットジンベエザメ風にコラージュしてしまったくらい、この魚のことが気に入っている(リバリー名も「のとじまジンベエザメ」)。

こんなに魚類のことに興味をもつようになるなんて、子供の頃には想像もできなかった。

これものとじま水族館のおかげだろう(もちろん、さかなクンの影響もある)。

40周年、おめでとうございます!