四月の終わり、GWが始まった頃から金沢21世紀美術館ではジョジョ展こと「荒木飛呂彦原画展」が行われていた。
5月17日に観に行けていたので、そのとき撮れた写真を羅列することで余韻に浸りたい。
2年後しのジョジョ展 in 金沢
自分は『ジョジョ』が好きだ。
ジャンプコミックスも第八部の『ジョジョリオン』まですべて持っているし、学生時代の卒論も「ジョジョ」について書いたくらいだ。
30年以上続いているので知っている人も多いと思うけど、「ジョジョ」とは荒木飛呂彦先生の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』である。
「ジョジョ」の魅力って色々とあると思うけど、自分がジョジョで好きなところはスタンドで示される「個性」(「個性の魅力」、または「個性の容認」)と、「人間讃歌」だろうか。
語ると長くなってしまうので省かせていただくが、なにせが漫画の中で一番好きなのである。
ジャンル問わずアーティストで影響を受けた人は誰かと問われれば、1位「QUEEN」(イギリスのバンド)、2位「荒木飛呂彦」と答えるだろう。
そんな自分の人間形成に深く影響を与えた「ジョジョ」の原画展(通称「ジョジョ展」)が金沢市でも行われることになった。
正式な名称は「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」金沢会場。(金沢以外にも国内数都市で行われていた)
開催期間は2022年4月30日~5月28日。
場所は金沢21世紀美術館。
行くしかなかろう。いや、自分としては行かないという選択肢はなかった。
でもこの原画展、本当は2年前の2020年4月~5月に開催されるはずだったものだ。
2年前も行く気満々だったわけだけど、コロナ禍のせいで金沢でのジョジョ展自体が中止になってしまったのだ。
ということで21美にやってきた
自分がやってきたのは5月17日(火)だった。
平日だ。
この原画展のためだけに有給を取ってしまった。
土日もやっていたんだけど、土日は当日券が買えないし、ネットでチケットを買わなきゃいけないし、時間も区切られていていろいろ窮屈そうだったので、平日に行くことにしたのだ。
美術館近くの通りの街灯にも
原画展を告知する垂れ幕が。
盛り上がり方が普通の美術展とちょっと違う気がして、なんだか気負ってしまう自分がいた。
これや、他にも交差点で看板なんかも出ていたけど、それらを見ただけでなんだか緊張してしまったのだ。
展示は館内の「市民ギャラリーA」にて行われていた
平日だから空いているだろうと考えていたけど、受付の前で何人か並んでいるのを目にして、ここでもなんだか怖気ついてしまう自分がいた。
平日にジョジョ展を見に来る金沢市民、石川県民ってそんなにいるの?
ジョジョってそんなに人気なの?
なんて失礼なことを思ってしまう自分がいたのだった。
自分も市民ギャラリーAの前の受付にてチケットを購入。平日なので当日券も買えたし、時間指定もなかった。
受付の脇の出入り口から入るものだと思っていたら、さらに右手の廊下を歩いて、市民ギャラリーAの裏側の方へと誘導された。
普段なら出口に使われているところがだいたい入口になっていたのだが… ジョジョ展は何かが違う。
ここがその入口
受付はそれなりにすんなりと済ますことが出来たのに、こちら側に回ってみたら並ぶことになった。
間隔をあけるためなのか、来てすぐに入っていけるというわけではなかったのだ。
なお、展示会場内は撮影禁止であった。
あ、そうなのね… でも普通に考えたらまあ仕方がないことだろう。
ということで、展示会場内の写真は一切ない。
ここまで足を運び、チケットを買ったものだけが中の様子を楽しめるのである。
ちなみに受付にてチケット購入した際、音声ガイドはどうですかと尋ねられた。
荒木飛呂彦先生自身の解説もあるガイドだということなので、迷うことなく借りることにした。
プラス500円(税抜)したけど、知ったこっちゃない。
荒木先生の声でガイドされたかったのだ。
写真が撮れなかったので文章で
写真がないので中の様子を文章のみで記してみるが、原画展だった。
ジャンプに掲載されていたときの生原稿がいくつか展示されているのだ。
加えてジョジョの世界観を知ることができる展示や、主人公や悪役それぞれの魅力を伝える展示などもされている。
個人的には荒木先生がどんな事を考えてジョジョを描いていたのか、そのあたりを知れる展示も良かったし、等身大の描き下ろしの絵(12枚ぐらいあった)もすごく良かった。
その等身大の絵だけでも有給とってジョジョ展にやってきて良かったと思ったくらいだ。
自分は美術館の企画展とかに足を運ぶと隅々まで見てしまうので1時間以上平気でいたりするが、このジョジョ展では少なくとも2時間以上いた。
じっくりゆっくり、後から来たお客さんに順番を譲りながら、隅から隅まで音声ガイドに耳を当てながら見て回ったのだ。
大満喫だった。
しいのき迎賓館で撮影
展示会場内、一切の撮影が禁止されていて、見回りをしている職員の方も何人もいたので写真も撮れずに後にした21美のジョジョ展だが、グッズは別会場で販売していて、まだまだ終わりではなかった。
21世紀美術館内ではなく、美術館すぐ近くの「しいのき迎賓館」で販売していたのだ。
こういうの珍しい。
もちろん移動した
21美の企画展、いろんなものを見てきたけど、企画展のグッズをこうしてしいのき迎賓館までやってきて買うなんて経験、自分としては初めてだ。
それでもこのように看板が設けられていたので写真を撮るチャンスでもあった。
これで少しは後日余韻に浸れるというものだ。
矢印の入り口へと入っていく
しいのき迎賓館の「ギャラリーA」というところだ。
入るにはチケットの半券を見せる必要がある。
その裏にはこの日の日付もスタンプされていて、当日だけ入れることになっていた。
また、ジョジョ展にまず行かないと入れないらしい。
さらにいうと、一度入って会計を済ますと、もう一回入る、ということもできない。
なかなか制約が厳しい。
コロナ禍だからだろうか? それともこれがジョジョ展だからだろうか?
後者だとしたら、ジョジョ展というものがかなり特別なものなんだということがわかった。
それだけ人気があるんだと思う。失礼ながら、自分としてはかなり意外であったが…
なお、このグッズを販売している特別ショップ会場内も撮影禁止であった。
ほんと、厳しい。
撮れねぇ~ 余韻に浸れねぇ~
と、半笑いの自分であったが、このしいのき迎賓館のギャラリーA側ってガラスの空間になっていて、そのガラスにジョジョのでっかいイラストレーションみたいなものが貼ってあったので、それらを外から撮ることが出来た。
以下、その写真を羅列したい。
酒樽をバックにジョナサンとツェペリのおっさん
お酒の銘柄を見ていたら『有閑倶楽部』っていう漫画を思い出す自分。
こけしにまみられるジョセフ&シーザー&リサリサ
丸いのはシャボンじゃありません、コケシの頭です。
七夕飾りをバックに仗助と鈴美さん(+アーノルド)
七夕飾りの中にクレイジーダイヤモンドがいる。個人的に自分は第四部が一番好き。
ココ・ジャンボ(亀)はさすがにいない。
実物大にするとむっちゃ小顔な徐倫
寄せて上げてます。
東京の電波塔に馬でやってきたジョニーとジャイロ
きっとバンドを組みにやってきたに違いない。
どこぞの海岸での定助と康穂
相変わらず空や海の色使いがピンクパンサー(奇抜)だ。
富士山をバックに承太郎と野良犬の帝王
イギー(犬)って畜生のくせに人間讃歌をやってくれた奴なので好き。
イギーが死ぬとき、泣いた。
ここでも色使いが奇抜な定助と康穂
ソフト&ウェットが錦野旦の衣装みたいに見えて仕方がない。
ファッションブランドのGUCCIと漫画がコラボするって、2013年にこのニュースを見たときぶったまげた。
世界のGUCCIが… ジョジョってすげぇなと、このときは自分の愛読書の世間一般の評価の高さを今更のように思い知ったものだ。
以上、10枚のイラストレーションが貼ってあった。
外から撮れるので、別にジョジョ展に行ってなくても誰でも撮れてしまうが、これだけでも撮影ができて、いい思い出になった。
感想
21美にて行われていたジョジョ展こと「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」金沢会場、自分としてはとてつもなくよい原画展だった。
結局グッズショップと併せて3時間近くいたんだから、我ながらすごい満喫ぶりだと思う。
地下駐車場の料金も1000円を超えていた。
こんなことも初めてだし、これならバスで行ったほうが安くついた(まあいいけど)。
撮影が禁止されていたため、この記事によって中の様子を写真で伝えることは出来ず、読者への紹介記事としては不十分であろう。
ほんと、自分個人が余韻に浸るために書いたような記事である。そのあたりご容赦いただきたい。
もちろんグッズも買いました
予算があまりなかったので2点しか買えなかったが、選んで選んで購入した。
ショップにもかなりの時間、いたと思う。
一つは御朱印帳
一冊1834円(税込)。
イギーがかわいくて。
そろそろ今使っている御朱印帳がいっぱいになりそうなので、次はこれを使う。
そして二つ目は皿(プレート)
一枚2037円(税込)。
自分は現在8部まで続いているジョジョの中では、第4部が一番好きなので、第4部のグッズを探していたらこれを選ぶことになった。
第4部は、あの外伝感がいい。一番スルーしていい部なのかもしれないけど、だからこそいい。
皿には足もついていたので本来は飾り皿用なのかもしれないが、自分はバリバリ使うつもりだ。パン皿に使わせてもらおう。
どうでもいいことだが、自分はジョジョに登場するスタンドの中で第四部の「パール・ジャム」が一番好きだ。
本体のトニオさんとは友だちになりたいとも思っている。
そんなものでパール・ジャムのなにかグッズがあればなと思っていたのだけど、残念ながらなかった。
まあ、劇中、トニオさんの回は外伝的な第四部の中でも、一番物語に関係のない話だったので、パール・ジャムがメジャーじゃないのは致し方なく、グッズになりづらいのもパール・ジャム好きとしては許容している話だ。
でも自分は、あの荒木さんの趣味で描いたとしか思えないトニオさんの回(「イタリア料理を食べに行こう」)が一番好きだったりするんです!
いかん、語りだすと熱くなってしまうので、今回はここいらで終わりにさせて頂きたい。
ジョジョ展、また別の形で金沢にやってくることがあったら再び必ず観に行きたい。