初心の趣

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「奥能登国際芸術祭2020+」をマイペースに回る第三日目その13(ひびのこづえ「スズズカ Come and Go」)

まん延防止等重点措置解除後の10月2日に珠洲市の奥能登国際芸術祭2020+へ出向き、目にした作品の紹介その13だ。

今回はひびのこづえ氏の「スズズカ Come and Go」を取り上げたい。

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旧飯塚保育所にて

ひびのさんの作品は2017のときにも展開されていたので前回目にした方ならその場所はすぐにピンとくると思う。

正院エリアの山の方にある旧飯塚保育所だ。

前回に引き続きそこが「スズズカ」という名称でダンスパフォーマンスの拠点として活用されている。

ここでパフォーマンスもすれば、その衣装などが展示されていたりもする。

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ここだ

駐車場もあるので車でも来やすい。

前回の作品タイトルが「スズズカ」で、今回が「スズズカ Come and Go」と少し違う。

場所は同じで趣旨も一緒でも、パフォーマンスが新作なのでここで展示されている衣装も2017のときとは違うようだ。

 

24番 ひびのこづえ「スズズカ Come and Go」

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24番だ

ひびのこづえさんはコスチュームアーティストで、NHKEテレの「にほんごであそぼ」の衣装やセットデザインなどをされている方だ。

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受付は入ってすぐ

前回もここだったので懐かしさがある。

戻ってきたんだなとの実感があった。

その受付の真上にすでに展示されているものがある。

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巨大なものが空中にいた

海洋生物だと思われる巨大な奴が吊るされていた。

宙に漂っているようなので、この空間が海中であるとのインスピレーションが湧いてくる。

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衣装の展示はこちらから

暖簾も海に漂う海藻のようにふわふわだ。

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入る前に壁をチェック

ラックス・メディア・コレクティブの「うつしみ」のある旧上戸駅でも見かけたスマホをかざしてQRコードを読み込むとその場所でのダンスパフォーマンスの映像を見られる「珠洲とつながる」の所在場所が書かれた地図があった。

これ助かる。

そのパフォーマンスの衣装ももちろんひびのさんが手掛けている。

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イン

このスズズカでも「珠洲とつながる」のQRコードがあった。

展示されている衣装は相変わらず独創的だ。

ガイドブックによると珠洲の海に潜って見つけた魚や海藻から着想を得てデザインされている衣装なんだとか。

天井の球体は水泡だ。

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宇宙服のような潜水服?

ひびのさんは実際に珠洲の海を潜ったらしいので、これは宇宙服ではなくきっと潜水服なんだと思う。

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中央には亀

ここが海中や宇宙空間であるかのように漂っている。

その下にはステージがあり、スズズカでダンスパフォーマンスが行われるときはこの上で踊るようだ。

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海藻?

スタイリッシュな「わかめ王子」のような衣装が戦団のように並んでいる。

自分はこれを勝手に「海藻戦団」と心の中で呼んでいた。

これら、実際に着て踊るもののようなので、ダンスパフォーマンスを見に行くと動く戦団が見られるわけだ。

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実際のダンスパフォーマンスは

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2つ

スズズカの屋内ステージで行われていたのは「Piece to Peace」。

日本屈指のダンサー2人によるもので、日時は10月9日(土)、10月10日(日)、それぞれ17時半からのスタートだった。

もう一つ、ラポルトすずの中庭で行われたのが、作品タイトルにもなっている「Come and Go」。

こちらの日時は9月11日(11時と17時半)と9月12日(11時)、10月9日(11時)と10月10日(11時)だった。

「Come and Go」のダンサーは珠洲市内からオーディションした11人で通称「スズイレブン」と呼ばれていた。

自分、実は「Come and Go」に関しては後日遠くから鑑賞している。

許可のない撮影は止められていたので写真はないが、その日は巨大なクラゲが風のアクシデントから空中に舞ってラポルトすずの屋上へと消えていった。

アクシデントだったんだけど、そのときのクラゲの浮遊が見事に美しくて、自分はてっきり演出の一つだと思った。どうやって制御しているんだろうって、真剣に考えたくらいだ。

アクシデントであったので二度と見れないかもしれないけど、あのキレイさは感動モノだったので、あのとき鑑賞していた人たちは運がいい。

 

感想

2017に続き、ひびのさんがまたこうして珠洲市で「スズズカ」を継続していることが県民としてただ嬉しい。

今回はその衣装の展示だけではなく、なかなかチケットが取れなくて見れないダンスパフォーマンスの一部を遠くからとはいえ鑑賞できたことが自分の鑑賞レベルを一つ上げれたと思う。

次回、3年後くらいに奥能登国際芸術祭が再び開かれ、スズズカもまた継続されていたら次こそはチケットを購入して屋内のパフォーマンスを見てみたいものだ。

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スズズカ内には売店もある

2017のときは気になっていながら一つも購入できなかったが…

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今回は今欲しいと思っていたハンドタオルが置かれていたので…

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一つ購入した

干支のハンドタオルだ(一枚880円)。

自分は未年なのでヒツジを選んだ。

早速使ったし、その後のカメラ旅のときにも持ち歩いている。

ハンドタオルのレギュラーになってます。

スズズカの満喫レベルがまた一つ上がって満足。