珠洲市で行われている「奥能登国際芸術祭2020+」で目にした作品の紹介、第三日目その6だ。
今回は作品番号35の石川直樹さんによる「奥能登半島/珠洲全景」を取り扱いたい。
空き倉庫での写真展
35番の作品を公式ガイドブックで引いてみると珠洲の祭りの写真が載っている。
それだけではどんな作品なのかわからなかったのだけど、文章まで読み、そして現地についてみて写真展だということに気づく。
空き倉庫を使用した写真展
美術館でも写真展があるし、珠洲市内を美術館にしたこの「奥能登国際芸術祭2020+」で写真展の作品があってもおかしくない。
ただ、写真を趣味として、写真で伝えるブログを書いている身分としては写真展の作品である写真をどのように写真で伝えればいいのか悩ましいものでもある。
もうこれだけ「写真」というワードを乱発しているんだからSEO的な期待もできないだろう。
本記事は作品を伝える記事ではなく、会場の雰囲気だけを伝える記事になってしまうことを先に断っておきたい。
35番 石川直樹「奥能登半島/珠洲全景」
35番だ
写真家の石川直樹さんが5年前から珠洲に通って春夏秋冬のその景色、キリコ祭りや「あえのこと」といった地域の伝統行事を撮り続けていたそうだ。
入ってすぐの受付から写真あり
リストバンドチェックやパスポートのスタンプなんかをこの受付でやってもらえるのだけど、その背後の壁の上の方に地元高校生の写真が掲げられていた。
観光地や祭りや伝統行事の写真ばかりかと思っていたら、珠洲の日常的な姿を捉えた写真も少なくないことがこの瞬間から伝わった。
一階からいろんな写真が並んでいる
祭りなら祭り、風景な風景と特定のブースが設けられているわけではないが、一階は比較的、学校生活の写真が多かったかと思う。
地元の生徒たち
5年ほど前から珠洲に通って撮っているということは、写っている生徒の中にはもう卒業した子もいるということだ。
学校生活をプロに撮ってもらって国際芸術祭にて展示されるってかなりの思い出になるんじゃなかろうか。
この芸術祭、子供が主役になる作品もいくつかあるが、これもその一つのように自分の目には映った。
2階もある
もともと空き倉庫だけに作りは簡素だけど2階にも展示会場がある。
2階は祭りや伝統行事の写真が多かっただろうか
立方体の箱が所々に置かれていて、その面に写真が張られていたりもしていた。
壁の方にももちろん写真あり
夏の写真もあれば冬の写真もある。
個人的に冬に珠洲市を訪れるということを殆どしたことがないので、冬の景色の写真は「あえのこと」といった伝統行事の情景に並んで自分の目には新鮮なものだった。
雪の「さいはてのきゃばれー」
奥能登って結構豪雪地帯なところがあるので、雪が降ると4WDの車がないとなかなか行きづらかったりする。
「さいはてのきゃばれー」の周りが雪まみれという景色は見たことがなかったので、奥能登国際芸術祭を楽しむものとしてはこの写真にはちょっと興奮するものがあった。
こんな写真もあった
何だ、この丸い石は…
自分は漫画『ジョジョの奇妙な冒険』で卒論を書いてしまうくらい『ジョジョ』が好きだったので、こういうのを見るとどうしても第5部のローリング・ストーンズ(スコリッピのスタンド)を思い出してしまう。
よくこんなのを珠洲市で見つけたなと、これまた興奮してしまった。
きれいな写真をがんばってキレイに撮る
伝統行事のきれいな写真が展示されていたのでなんとかきれいに撮ってみたけど、これは自分がキレイに撮ったんじゃなくて、もともとこの写真がキレイなのであって、自分の手柄でもなんでもない。
写真展の写真をカメラで撮るってあまり意味がないんじゃないかと思えてならないが、写真を趣味とするカメラ初心者の自分としては写真の勉強になることばかりであった。
感想
奥能登国際芸術祭のなかでは珍しい写真展という作品であったので、勉強のつもりで鑑賞していた。
写真作品をカメラで撮ってその写真を並べ、「写真」という言葉を使いすぎたので、芸術祭を伝えるブログ記事としてはSEO的に弱い(きっとペナルティ)けど、もう開き直って突っ切ってみた。
何度も言うが、自分にとってはカメラの勉強のための作品だったので、それ以上、高望みをしてもいけないのだろう。
宝湯の写真もあった
この小さな子、現在の店主である4代目の方に似ている気がする…
前回の奥能登国際芸術祭のとき宝湯にも寄っているので懐かしい。
(宝湯に寄ったときの記事は→こちら)
それにしても、人物を撮るっていいですな。
そんなことも久しぶりに感じた写真展であった。