金沢港クルーズターミナルにて「おべんとうのイベントう!!」というイベントが行われていた。
そこでMROのローカル番組『絶好調W』とのコラボ弁当も発売されていたので20日(土)に足を運んでみた。
初めての金沢港クルーズターミナル
「石川を食べまっし! おべんとうのイベントう!!」が行われていたのは3月20日(土)と21日(日)にだ。
主催は石川県調理師会で、地元テレビ局のMRO北陸放送も特別協力として参加しており、同局の『絶好調W』というローカル番組では番組とのコラボ弁当も販売されると告知していた。
番組のファンでもあるし、会場となる金沢港クルーズターミナルにも行ったことがなかった自分としては足を運びたくなったのであった。
こういう機会でもないとクルーズターミナルに行くこともなかなかない。
ということで金沢港へ
昨年2020年6月に新たにオープンした金沢の海の玄関口なところであるが、コロナ禍のせいで巨大な船がオープン以来全然やって来ないということがあったのだからちょっと可愛そうなところである。
当初の予定のとおり大きなクルーズ船が定期的にやって来ていたなら自分としても昨年中に撮影しに行っていたであろう。
一度行ってみたいと思いながらずっと機会と動機を失っていたのである。
そんなもので、こういうイベントが行われるというのは自分としては大変ありがたい。
到着
これが金沢港クルーズターミナルだ。
仕事等でここの前の道路は何度も通ったことがあるのだけど、こうして敷地内まで入ってきたのは初めてのことだ。
駐車場が結構広かったのでなかなか来やすかった。
イベント&弁当販売は11時スタートで、自分が到着したのはその30分ほど前のことであった。
まだ始まっていないからか人の出入りはこの時点では少なかった。
ちなみに上の写真は海側の入り口の様子だ。
海側入り口に琴柱灯篭のようなものが
兼六園を想起させるもので、海からやってきた人にまず金沢らしさを見せているのだろう。
砂像もあった
豪華客船の砂像もあった。
羽咋市等々の千里浜あたりでは砂像の制作も盛んなので、これも石川らしさだったりする。
隅には小さい作品も
アニメキャラや石川県のマスコットひゃくまんさん、アマメハギもいた。
かわいらしい。
ついでに言うとこんなものも
海をバックに船長さんになりきれる、顔ハメパネルならぬ顔ハメ砂像だ。
こう言うの作るの、古永さんたち千里浜砂像の人たちだろうな。きっと間違いない。
中に入ると会場でリハーサルが行われていた
一階のCIQエリアと呼ばれるところにイベント会場が設けられていた。
まだイベントスタート前なのでリハだけが行われていたが、椅子にはすでにお客が何人か座っていた。
その会場の脇、入口側に通路が設けられていて、番組コラボの弁当を購入する人はそこに並ばされていた。
販売される弁当は合計で20種類(+1種類焼き菓子BOXあり)、そのうち絶好調Wとのコラボ弁当は3種類なのだが、コラボ弁当の3種類のみ、こうして会場内で購入することになり、それ以外の弁当は建物外の大型バスなんかが停まる駐車場にてドライブスルー形式のみで販売されていた。
これもコロナ対策によるものなのだろう。
対策といえば会場内も飲食禁止
購入した弁当はすべてテイクアウトということだった。
家に持ち帰るか外で食べなければならない。
ここで少し金沢港クルーズターミナルの2階の様子を写真で紹介したいと思うが、正直、景色がいいので、2階のどこかで食べたくなった。
ちなみにこちらが2階の地図
屋根付きの展望デッキとかがあるのだ。
そういったところで食べたくなる。
クルーズシップコレクション
エレベーターで2階に上がると、上がりきったところですぐに目にできる。
少年心をくすぐるコレクションだ。
その隣には「金沢港まなび体験ルーム」
金沢港の模型やモニターによる学習コーナーやクイズコーナー、さらには操船シミュレーターなんかも置かれていた。
こんなでかいシミュレーターがある
以前、小松市の航空プラザで飛行機のシミュレーターを体験したことがあるけど、こういうのは男心と言う名の少年心をくすぐる。
(航空プラザでフライトシミュレーターを体験した記事は→こちら)
小さなシミュレーターも数機置いてあった。自販機によると一回100円だったので、結構安い。
今回はプレイできなかったので、いつか日を改めて体験したいものである。
その隣のセミナールーム
ここもまた景色がいい。
窓側に椅子なんかも置かれているし、ここで弁当なんかを食べたくなるのだけど、コロナ対策のため、ここでの飲食も禁止されていた。
その隣には食堂もある
「海の食堂 BAY ARCE」だ。
金沢市東力にあるケーキや洋菓子の「メープルハウス」がやっているところらしい。
窓側から席が階段状に設けられているので、どこに座っても海を眺められるそうだ。
さらにその隣には展望デッキ
2階の敷地の大半を占めるのがこの展望デッキ。
外に出るとこんな景色
ちょうど海側に巨大なクルーズ船が寄港してここから眺められるというわけだ。
夜にもライトアップされるんだとか(肝心のクルーズ船は来てませんが)。
ベンチなんかも置いてあり、ここでお弁当を食べたくなるけれど、自分が目にした限りではここで食べている人はいなかったので、自分も遠慮した。
タイアップ弁当ゲット
すこし時間は前後するが、今回の自分の一番の目的は『絶好調W』のタイアップ弁当を手に入れることなので、入館すると自動検温や指先の消毒などを済ませてすぐに会場脇のタイアップ弁当販売用の通路に並んでいた。
こんな感じで
建物の海側の入り口って3つくらいあって、そのうちの一つに販売用のテントを設けて、そこに誘導しているといった形だった。
外から見るとここに誘導される
自分が到着したのは開始30分くらい前で、何人かすでに並んでいたけど売り切れて買えないなんてことは無いだろうと思えるくらい前の方にいたと思う。
イベント開始の11時になると列も動き出し、順番に購入が開始されていた。
ステージではイベント進行の二人の姿も
番組MCの馬場ももこさんと、前身番組からずっとリポーターとして出演している金沢百万石武将隊の前田慶次郎さんが登場していた。
(撮っていいのかわからないけど撮ってしまった。そしてUPしてしまった。お許しを)
自分がやってきたのは20日の土曜日。翌日出演とのことでこの日はいなかったが、番組にはレギュラーゲストでアントニー(マテンロウ)も出演していて、その三人がそれぞれでコラボ弁当をプロデュースしていたのだ。
なので3種類ある
前田慶次郎氏は「菜香樓」との中華、アントニーくんは「ラ・クロシェット」との洋、馬場ももこさんは「割烹みや川」との和のものだ。
2000円、3000円、2000円とそれなりの値段がするので、自分の予算的にもこの中から一つだけ選ぶことにした。
前日からどれにしようか悩んでいたものである。
地元金沢でずっと頑張っている前田慶次郎氏を応援する意味でも中華にも行きたいし、ちょっと高いけどトリュフを使ったコルドン・ブルーがめっちゃ美味そうだったアントニープロデュースの里山里海フレンチ弁当も食べたい…
紅一点(今回に限り。番組内では他にも女性の方は出演している)の馬場ももこプロデュースの和のものも華やかで且つ一番胃もたれしなさそうでいいなと考えたりで迷ってしまったのである。
購入の順番が迫る
このあたりまで迷っていたと思う。
迷った末、まあ自分はどこかフェミニストなところもあるので、女性を推したくなった。
ということで「和」を購入
馬場ももこプロデュース、割烹みや川の「一足早い 華弁当」(2000円)を一つ購入した。
作った料理人の方も女性(男性料理長も手伝っていたが)だった。
和のこの弁当だけ、ピンク色の風呂敷のようなものに包まれていた。
番組内でも弁当にピンクを取り入れることを推し進めていたのを思い出す。
これだけで特別感があるように思えた。
タイアップ弁当を食べる
本音を言えば、3つ全て食べたかったのだけど、予算というものがあるので選んだ割烹みや川の「一足早い 華弁当」のみをいただく。
さて、どこで食べようか、これもちょっと迷った。
会場内はダメだし、展望デッキで食べている人もいなかったし、家に持ち帰ろうかとも悩んだけど、時間も昼時だったので…
車内でいただくことにした
クルーズターミナルの駐車場なのでいちおう海を眺めながら食べれるのだ。
弁当には色々と説明書きや割烹みや川の広告なども添えられていた。
それによると今回のによく似た、というかほぼ同じの「華弁」(華見弁当。要予約)が一つ2500円になっていたので、今回の2000円というのはイベント価格なんだと理解した。
ちょっと得した気分である。
箱の蓋では「華見弁当」となっていた
すぐにお召し上がりくださいと書かれてあるので、車内ですぐに食べることにして正解である。
オープン
計16種類のほぼ一口サイズの和食が小分けされた、見た目に華やかなお弁当だ。
『絶好調W』番組内では用意された20種類のおかずからももこ氏が15~16種類選んでいた。
アップ
出し巻玉子、海老しば煮、桜杏仁豆腐、季節の天ぷら、南瓜サラダ、ブリくわ焼き…
左上もアップ
八寸(広島で言うところの煮物)、切干大根トマト煮…
右下の方もアップ
蒲鉾&鴨肉&団子、サーモン幽庵焼、大学いも、南蛮漬け、ローストビーフ、ブリあらだき、真ん中のピンクのものは「桜蒸し」という桜餅っぽいものだ。
そしてちらし寿司
どれも美味しそうで、どれから手を付けていいのか、ここでも迷った。
まあ、いつものように野菜系(食物繊維)から行きましたけどね
左上の八寸(煮物)から行って、前菜っぽいものから食べていった。
たけのこも昆布もうまいのなんの。
出し巻玉子は上に桜の花びらを模したシャキッとした何か(百合根?)が乗っていて季節感もたっぷり。
季節の天ぷらにもたけのこがいたんだけど、味とシャキシャキ感は確かに筍ながら、ネギのように柔らかくやさしく口の中に入っていくのでちょっと驚いた。
なんだろう、この料理人の気遣いみたいなものは…
ブリのあらだきは魚なのに肉のタンパク質に似た味を一瞬感じさせるから面白いし、ローストビーフは牛の旨味が甘みのように感じられるしで、これまた驚きがある。
ブリくわ焼も形しっかり
一回油であげてから焼いているので形が崩れないと番組内で言っていた。
気のせいかマンボウみたいな形をしている。
ブリは2種類あったけど、確かに石川県らしい食材ですな。
桜蒸しの中にうなぎがいた
この中に鰻が入っていれば…
ちらし寿司にも鰻
割烹みや川って鰻の炭火焼きも名物なようで、それも味わえるのは嬉しいところ。
気がつけば次から次へと食べ進んで、きれいに完食していた。
それにしても、3つのコラボ弁当の中では一番胃に優しそうで量的に足りないくらいだろうな、なんて思っていたけど、食べてみてわかった、このお弁当かなりのボリュームだ。
そりゃ16種類も入っているんだから当たり前なんだけど、かなりお腹いっぱいになった。
味もよし、地元のものも食べられ、且つピンク多めで季節も感じられて満足!
いやはや、ごちそうさまでした。
感想
『絶好調W』のコラボ弁当、美味かった。
わざわざ金沢港クルーズターミナルまで出向いた甲斐があったというもので、同時にこの場所を初めて訪れることもでき、お腹も、地理的経験という意味でも満足のできるイベントであったと個人的に感じた。
自分は人の営みを撮るのが好きなので、たった一つの弁当でも食べて撮っているとそこに関わった人たちの営みが見えて来るようでやっぱり好きである。
それは別に作った料理人だけのことではなく、食材を作っている地元農家の人や魚を釣った漁師のことも想像できてくる。
それだけではなく、このイベントを企画した人たちや、運営しているスタッフ、紹介していたテレビ局の番組出演者や制作陣の人たちのこと、また会場を貸しているクルーズターミナルの人たちのことも想像できて、それらの小さなドラマが詰まっているように思えて面白い。
まあ、自分が勝手に想像しているだけなのだけど、撮るとき食べるときにそういったものをイメージしていると味がさらに膨らむような気がするのだ。
自分の写真にそれが出ているかと言うと、永遠のカメラ初心者である自分の腕では疑わしいものだけど…
テレビの食リポなんかを見ているとそういった関わっている人たちの背景を想像して瞬時に言えている人もいるし、そういう人ってリポート上手いなと思う(自分には瞬発力がないので食リポはできない)。
実際、馬場ももこさんの食リポとかそういった点を取り入れていたりするときあるし、今回の桜色の多い弁当のように季節感を捉えたコメントをしたりもするし、あの子、金沢の暴れ馬って呼ばれていたけど、なんだかんだでフリーになれるくらい上手いんだよなと改めて感心してしまった。
食べながら、そう出演者のことまで想像してしまったわけである。
列に誘導してイベントのチラシをくれたスタッフ
こういったスタッフの人たちのこともなにげに想像して食べておりました。
こういう人たちが親切に誘導してくれたことで弁当も気分良く美味く食べれたというわけだ。
なお、自分の当初の予算として3000円を見込んでいたので、コラボ弁当以外の弁当(一つ1000円というのもあったのだ)も食べようかなと考えていたのだけど、コラボ弁だけでお腹いっぱいになった。その点、自分ちょっと舐めてました。
ドライブスルーの方も盛況していたしね
これだけ車が並んでいたら買えないなと諦めました。
購入した人たちには購入した人たちでそれぞれに小さなドラマがあったりもするので、この他の購入者がどんな気持ちで食べたのかも興味あったりもする。
ちなみにタイアップのものもイベント開始30分後には完売していたみたいだ。
それを知って関係者じゃないのになんか嬉しくなった自分は、今回それだけこのイベントと弁当に満足したのだろう。