初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

たこ焼くろ舟の「だしだこ」で温まる

土曜日に大桑町のTSUTAYAの駐車場によくやってきているたこ焼きの移動販売「くろ舟」に冬季限定の「だしたこ」という新メニューが登場していたので食べてみた。

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よく通うたこ焼き屋

毎週土曜日になると大桑町のバローやヤマダ電機があるあのあたりに「たこ焼くろ舟」の移動販売がやってきている。

正確にはTSUTAYAの駐車場にいる(ちょっと前は「カボス」という本屋だったところ)。

県内のどこかでイベントとかがやっていない限り、現在はほぼ毎週来ているのではないだろうか。

自分にとってあの大桑町近辺は生活圏であるのでよく買い物に来ているし、会社が雇用調整助成金狙いで今現在土曜日が常に休みになってしまっているので、休日に買い出しに大桑へ行こうすると自然と「くろ舟」にも遭遇してしまう、という状況が続いている。

以前当ブログでも紹介したことがあるように自分は「くろ舟」のたこ焼きのただのファンであるので、見かけるとつい買ってしまう。

たこ焼くろ舟のかつての記事はこちら

最近ではほぼ毎週だ。自分の中では一週間に一度のお楽しみのようになっている。

「温玉ねぎのせ」が美味いのよね。

そんな「くろ舟」に冬季限定で新メニューが登場していた。

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「だしたこ」というのが登場していた

だしにつけて食べるタイプのようだ。

ちょうど寒くなってきたし、限定という言葉が書かれてあるとちょっと試してみたくなる節が自分にも人並みにあるので、この度買ってみることにした。

 

だしだこを頂く

だしたこ、価格は一つ550円。

「温玉ねぎのせ」とかと同じ値段であったので自分としては抵抗なく購入できた。

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こちらがそのセット

大きな椀の方にはくろ舟のたこ焼きが8つ、小さなカップの方にはダシ汁が入っている。

はじめから大きなお椀の方にダシをぶっかけた状態で手渡してもらうこともできるし、このようにたこ焼きとダシを別々に分けて渡してもらうことも可能だ。

自分はどちらも試してみたかったので、ひとまず分けてもらうことにした。

たこ焼きの方は鰹節とネギがトッピングされていた。

ネギの量はドッサリではない。

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ではいただきます

このまんま何もつけずに食べてしまいそうだけど、マヨネーズ等々は何もかけられていないので、やっぱりダシ汁につけたくなる。

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エイヤッ

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サッと

潜らす程度にサッとつけて食べてみた。

これだとダシの染み込み具合が多くないからか、口に含んでみるとたこ焼き内のタコの味が前面に出てくる。

カツオの風味よりもタコの風味の方が勝るといった感じだ。

お上品な食べ方だが、自分の中ではもっとカツオを感じたくなった。

そんなもので、このやり方で2、3個食べたあと、カップのダシをお椀に注いでぶっかけるスタイルにしてみることにした。

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注いでみる

中途半端に注ぐのではなく…

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全部注いだ

全部注ぐとこれくらい浸かることになる。

お店のメニューの写真を見る限り、また本来こうやって提供されることを考えると、この「だしたこ」のスタイルはこちらが正解なのだろう。

たこ焼きの生地が柔らかくなりすぎないかとちょっと心配にもなったけど、これだけ浸けることでダシも染みていくというものなのだろう。

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あらためて頂く

どっぷりつけて食べてみると、やはりダシはしっかり染みている。

柔らかさは確かに増したが、食感としてはとろみが増したといった具合で、とろみだけで言ったら、くろ舟のたこ焼きらしさがこっちのほうがよく出ている。

面白いのは、より長くつけたことでタコの風味がより強くなったという点だ。

鰹ダシの風味に包まれるかと思いきや、いや確かに生地の方はカツオだしの風味に包まれてとろみもあるけど、中のタコはその生地を突き破るように独立してより自分を主張するような格好だ。

そのため、たこ焼きを食べているという感覚はあまりない。

一つの汁物を食べているようである。

購入したとき、柚子(だと思う)も少し刻んで入れてもらっているので、その風味もプラスされている。ダシの温かさもあって、冬の汁物といった食べ物だ。

これ、温まるわ。

うまし。

もっと寒い雪の日なんかに食べたくなった。うむ、たしかに冬限定だ。

 

自分にとってたこ焼くろ舟といったら「温玉ねぎのせ」が王道(キングスロード)なんだけど、たまにこうして季節限定で変わったものを食べるのもアリですな。

ごちそうさまでした。

 

後日、たこめしもいただく

最初の方の写真をもう一度目にしていただきたい。

メニューボードの「だしたこ」の隣に「たこめし」というものが書かれてあるのがわかるだろうか。

こちらは期間限定ではなく、夏頃から新メニュー(サイドメニュー)として登場していたものだ。

たこ焼きではなく、お惣菜のようなもので、移動販売の車のカウンターに並べて売られている。

たこ焼きを買って受け取る際、必ずその「たこめし」の実物を目にすることになるわけで、毎回のように一度は食べてみたいと思っていた。

思いながら、食い過ぎになるなと自制していたわけである。

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でもついに買ってしまいました

たまに変わったものもということで「だしたこ」を買ったら、こちらも試してみたくなったのだった。

これが、たこ焼くろ舟の「たこめし」だ。

このようなパックで売られている。

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手描きっぽいこの絵がかわいい

お子さんの絵だろうか。

この「たこめし」は一つ300円。

カウンターの上ということは外に置かれているので、寒いこの季節だと少し冷めてしまっている。

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そんなものでお椀に移してレンジで温めた

お惣菜でもやっぱり温まりたい。

色は薄ピンク、タコの足や身が小さくカットされて入っている。

量はお茶碗一杯分くらいだろうか。

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ふたたびいただきます

一度は食べたいと思いながら数ヶ月、ずいぶんと我慢したがいよいよい実食。

口に含んでみると特製おダシとタコのコンボがやさしい蛸酢のような香りを作ってふんわりと鼻を抜けていく。

モグモグとやると、石川県産コシヒカリだというそのお米が、もち米のようにふんわりとして食べやすい。

自分は子供の頃、タコが苦手で(今は好きです)、特にタコの独特な強烈な香りと味が駄目であったので、たこめしにするとそのエグさが出ているんじゃないかとの心配もあったのだけど、まったくそんな強烈さが感じられない、どこまでもやさしいタコ飯だった。

この中和力、やっぱり特製おダシで炊いているからだろうか。

まあ何にせよ美味しい。

どんどん箸が進んでしまう。

タコが苦手だった子供の頃にこの味と出会えていたら、もっとはやくタコを好きになっていたんじゃないかと思う。

これまたごちそうさまでした。