初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

小松市の西尾八景の一つ十二ヶ滝の鯉のぼりを撮りに行く

小松市西尾地区には西尾八景というものがあり、その一つ「十二ヶ滝」では毎年GW頃に端午の節句に合わせて滝に鯉のぼりが飾られる。

一度見に行きたかったので足を運んできた。

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小松市西尾地区へ

西尾は山の方にある。郷谷川に沿って集落が点在するところだ。

かつて当ブログでも紹介した丸太早切り競争が行われていた大倉岳高原なんかもあるところだ。

過去の大倉岳の木こり競争の記事はこちら

最近になって知ったことだが、大倉岳高原も西尾八景の一つなんだそうだ。

そもそも西尾八景とは何かと言うと、平成7年に町おこしをかねてこの地区の自然の美しさを伝えるため選定した文字通り8つの景色のことだ。

その八景の代表格みたいなものが「十二ヶ滝」になる。新聞なんかでも取り上げられるのはだいたいここだ。

地図

国道416号線沿いにそれはある。

沿って流れる郷谷川の一箇所だ。

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416号線を走っているとこんな案内が見えてくる

寄り道パーキングになっているので、ご覧のように駐車場がある。

ここから階段を降りていくと河原に出る。

すでに見えているように川をまたぐように鯉のぼりが飾られている。

鯉のぼりは地元の人たちから寄贈されたものだそうだ。

 

滝と鯉のぼりを撮る

この布橋十二ヶ滝は、あくまで滝がメインだ。

その滝が四季の移ろいを感じさせるということで知られている。

春には桜もきれいなところなんだそうだ。

5月の鯉のぼりも四季の移ろいの一つというわけだ。

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駐車場にはベンチもある

そこからゆったり眺めたり写真撮影することも可能であるが、階段を降りて滝に近づいてみることにした。

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降りるともう河原

こんな形で滝へと続いているので、どういう構図で撮ろうか考えてしまう。

もっと天気が良くて、横に広く撮れるレンズがあるなら、この上の方から撮るのもアリなんだと思われる。

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川の流れの直ぐ側まで近づく

十二ヶ滝というのは目の前の川に見える滝がそれだ。

岩の構造から十二筋で落下しているからそう呼ばれているそうだ。

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足元注意

河原まで下りると足元はこんな感じだ。

ところどころ水たまりになっているので跨いだりしなくてはならない。

雨が降るとその水たまりも広がっていくだろうし、何より岩肌は滑るので注意が必要だ。

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遊び場のような河原

子供連れの人も何組かいた。

記念撮影や、川の生物を捕まえている人もいたので遊び場のように認知されているのかもしれない。

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滝を撮る

すぐ側まで近づいて撮影。

落ちてくる水の流れは結構に早いので、近くで撮るとそれなりに迫力がある。

ただし、自分が落ちてしまわないよう、これまた注意が必要だ。

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鯉のぼりも入れて撮影

無骨に自然の力強さばかりを示していた滝も、こうして鯉のぼりも入れると少し華やかになる。

日々修行僧みたいな人からするとその無骨さだけでも良いのだろうけど、庶民からすると滝だけではちょっと味気ないものに感じてしまうところなので、こうした取り組みは素直にいいなと思う。

ただ、撮るとなると、初心者には構図がちょっと難しい。

上の写真でもわかるように、30匹近くいる鯉のぼりがすべて収まってくれない。

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少し引いてみる

こうすると鯉のぼりも全て収まってくれるのだけど、少し下がった分、滝の迫力が損なわれてしまう気がする。

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さらにもうちょっと引いて縦に撮ってみる

カメラの教科書が教えてくれる構図だとこんな感じが正解なんだろうけど、空が鉛色だったからか、自分の構図の作り方が甘いのか、何かが足りない気がしてならない画になった。

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ちなみに上からも撮れる

階段を降りずに道路の脇から撮るとこんな画になる。

風になびいて横向きになってくれるので、川の上を泳いでいるように見えてくる。

意外とココから撮るのが正解だったりして、とも思ってみたり。

これで桜が咲いていたらもっと華やかだろうが、ないものねだりだろう。桜と鯉のぼりでは季節感が台無しになりそうでもあるしね。

写真の構図等々は難しいものである。

 

まとめ

小松市の西尾八景の一つ「十二ヶ滝」は、写真を撮りたくなる景色であった。

五月限定の鯉のぼりは特にそう思わせるのではないだろうか。

初心者の自分にはまだまだ構図等で難しいところがあるけれど、難しいからこそ撮りたくなった。なんだろう、辛い!といいながらも口にしてしまうカレーを食べているような感覚があった。

やっぱり光量が足りないのかな? 次はもっと晴れの日に足を運んでみたくなった。

個人的には今回も大いに失敗したと思っている。反面教師じゃないけれど、このあたりを撮る上で少しでも参考になれれば当記事もまだ救われるだろう。

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鯉のぼりだけ撮る

撮りながら迷走しているのが我ながよく分かる一枚。

のんびりと空中を泳いでいるものだ。自分ももっと気楽に撮れば良かったと反省する。