先日、羽咋市の道の駅「のと千里浜」へ立ち寄った時、猪肉を使った「ライスバーガー」なるものが売られていた。
思わず目が止まり、足も止まって一つ買ってしまったので簡単に紹介したい。
またまた道の駅「のと千里浜」へ
またかと思われる方もいるかも知れないが、ふたたび「のと千里浜」へ寄ってきた。
ジビエを食べたいシリーズのスタートもここで、早くも三回目くらいの紹介であるが、能登方面への大動脈である「のと里山海道」のほぼ道沿いにあるので、立ち寄りやすいところなのである。
道の駅のと千里浜に到着
「ようこそはくいへ」と書かれた電飾はまだあった。
電飾を見やすくするためか、その前の駐車場はカラーコンを置かれて使用不能になっていた。
変わったものではこんなものも
駐車場にこんなのあったっけ?と思ってしまったこちらはタイヤシャワーだった。
要するに車のタイヤを洗うもの
何でこんなものがあるの?と疑問に思う方もいるかも知れないが、地元民からすると有り難い設備だ。
というのも、すぐ近くにある車も走れる砂浜「千里浜」をドライブしてくると、タイヤに砂がつくし、時には潮を踏む場合もあって、それが車の錆の原因になる可能性もあるからだ。
むかしは千里浜を車で走ったあとは、サービスステーション等で水道を借りてすぐにホイール周りを洗っていたものである。もしくは家に帰ってすぐに洗っていたものである。
できるだけ早く洗ったほうが確実に錆びない。
砂浜を車で走りたい、でも愛車も錆させたくない、そんな心情を汲み取ってくれている設備なわけだ。
しかも無料で使える。気が利くなぁと正直に思った。
実際に使っている人もいた
千里浜を車で走った際はここに立ち寄ることをオススメしたい。
そんな気がきく道の駅「のと千里浜」にてこの日、建物前でジビエの露店が出ていた。
「のとししあります」の幟もかかげて出店していた
建物の中に入ろうとしてこんなの目にすると、亥年だからとジビエをいろいろ食べようとしている自分としてはついつい足を止めてしまうというものである。
ついでにこの子もいました
以前も見かけた天然猪の毛皮だ。
ちょっとしたシンボルになっている。
この毛皮よりも先に目に止まったのが、今回頂いた「ライスバーガー」だ。
ライスバーガーをいただく
ライスバーガーが売られてた
この張り紙に目が止まり、鉄板の上で焼かれるスライス肉の香りに足が止まったのだった。
羽咋の猪といったら「のとしし団」。そののとしし団と、羽咋市の自然栽培農家による農法「はくい式自然栽培」とのコラボによるものだそうだ。
羽咋市って、青森県の奇跡のリンゴで知られる木村秋則さんを2010年に講師に招き、自然栽培の実践塾も開設しているんだとか。
要するに自然栽培に力を入れているのだ。
ライスバーガーのライスバンズの部分を「はくい式」(塾の卒業生からなる移住者や就農者だと思われる)が手がけているわけだ。
値段は一つ500円。
醤油ダレと塩ダレの二種類があった。
自分は醤油ダレの方を購入
こちらがライスバーガー(醤油ダレ)だ。
ライスバンズのちょいお焦げがにくい。
間に挟まれているのが、醤油ダレに漬け込まれていたのとしし(イノシシ肉)スライスだ。
ほかにも野菜や海苔も挟まれていた。
かじりつく
かぶりついた瞬間に、米と肉の旨味が口の中に広がっていった。
これ、本当に美味い。
羽咋米がふっくらやわらか。中の肉も硬さ的にも香り的にも抵抗なく、ふわっとその旨味を開放してくれているような、そんな感動がある。
アクセントとしての海苔のパリッと感も乙で、醤油ダレのちょい辛な風味もあとからじんわりとくる。
あれ辛い? いや、やっぱりふっくらさが勝ってやっぱり抵抗なく食べれて美味い!
と、そんな不思議な味わいがあった。
このコラボは正解だ。
うますぎて勢いよく食べて、あっという間になくなって、最後は紙の包の底の方にちょっと残った醤油ダレまですすってしまった。
はしたないけど、それくらい自分にはストライクだった。
いいものを見つけた。
こちら、週末限定(土日祝)でオープンしているそうで、朝の10時より売り切れ次第でなくなるとのこと。
道の駅「のと千里浜」で見かけたら試してみていただきたい。
串焼きも食べた
ライスバーガーの隣では同じくのとししの串焼きも売られていた
バーガーを買ったときに串焼きの説明もされたので、結局そちらも味見してみたくなって一本買ってしまった。
説明によるとイノシシの腕肉、バラ肉、もも肉を使っているという。
腕とか珍しいので惹かれてしまったのだ。
こちらが串焼き
のとしし塩麹串焼き、一本400円。
写真でいうと左から腕、バラ、もも肉、そして最後にもう一つやはり脂身を楽しんでもらいたいとのことからバラ肉が刺さっている。
バラから食べると、その脂身が美味い。やや固めかなと思うけれど、歯に抵抗がありすぎるわけでもなく、また野性味はあってもクセは強くない。
もも肉は、こちらもややかためで筋肉を食べているイメージ。
最後の腕は、こちらは不思議なものでもも肉より柔らかく感じ、口の中で溶けるような印象があった。
イノシシも部位によってその味わいがぜんぜん違う。
焼肉行っても「豚バラが焼き肉の王様」と言っている庶民の自分としてはやっぱりバラ肉が美味いと感じたけど、腕肉も好みだ。
食べ比べができていい経験になった。
こちらの串焼き、3月16、17、23、24日の土日限定品だったようで、ありつけた自分は運が良い。
お店の人いわく、人気があれば今後もライスバーガー同様に週末等に続けて行きたいと言っていた。
いのししファンとしては人気が出てくれると嬉しい。
どちらも美味しかった。
ごちそうさまです。