平成31年(2019年)も明け、自分も初詣に行ってきた。
今年は人混みを避け、金沢駅近くのマイナーな白髭神社へ参ってきた。
そこの狛犬が変わっているので紹介したい。
金沢駅近くのマイナーな神社
日本人であれば三が日に初詣に行くという人も多い。
自分もその一人だ。
ただ、だいたい多くの人はメジャーな神社に足を運ぶので、そういった神社は元旦からすごく混んでいる。
金沢市で言うと石浦神社とか尾山神社とか、白山市で言うと白山比咩神社とかだろうか。朝から行列を作っているのをよく見かける。
自分はどうも混雑というものが苦手なので、そういったメジャーな所に行く際は少し日にちを遅らせるとかしている。
もしくは、もっとマイナーなところへ参拝しに行くかだ。
今年は後者を選んでみた。
そうして向かったのが白鬚神社である。
ここ、金沢駅のすぐ近くにあるのにあまり存在を知られていないマイナーな神社だ。
ただ、一部のマニアや天の邪鬼な人の間では知られている。
どう知られているかと言うと、狛犬が変わっているということで知られている。
まずは地図
地図で見てもわかるように金沢駅東口を出てすぐのところにある。
駅前にあるホテル日航金沢のすぐ裏だ。
駅から歩いて5分もかからない。
ということですぐに到着
元旦の金沢はあいにく雨だった。
この雨の中でも石浦神社の方では傘をさした人が長い行列を作っていたのだから、日本人の初詣にかける情熱というか、義務感と言うか、そういったものに唖然としてしまう。
まるで宗教だ。いや、宗教か…。
かくいう自分もこうして初詣には行っているのだから日本人の風習のサガからは逃れられていない。
写真でもわかるようにすごく小さな神社だ。
宮司も常駐しておらず、社務所もどれかよくわからいところだ。もしかしたら社務所が無いのかもしれない。
調べてみると宮司さんは同じく金沢駅近くにある安江八幡宮の宮司さんのようで、兼任しているようなのだ。
手水舎はある
境内が小さいけれどちゃんとある。
それでいて境内にこんなものもある
キッズたちが使うようなジャングルジムや雲梯があった。
さらにいうとブランコも設置されている。
この神社の存在は数年前より知っていて、過去に何度か足を運んだこともあるのだが、何度来ても変わったところだと思う。
参拝する
参ってきた
無人ながら、拝殿の中にはちゃんと明かりがついていた。
床机(「しょうぎ」と読む。折りたたみの椅子みたいなやつ)も並べられていたので、頼めばご祈祷もしてもらえそうであった。
イノシシの絵馬がかわいい
基本的に誰もいないので、こういったものも無人販売のような形となる。
お守りなど授与品や頒布品の値段が書かれた物もすぐ側に立ててあるので、それを見てその分のお金を賽銭箱に入れることになる。
おみくじも一緒
というか、おみくじをこうしてセルフで支払う神社は結構多いので、「授与品や頒布品までおみくじのように」と言ったほうが正しいかもしれない。
ちなみにこちらのおみくじは一回50円だった。
五十円、おさめます
今年はこちらでおみくじも引かせてもらった。
無人だからと払わない人は、まあいないと思うけど、世の中「天知る地知る我知る人知る」なので、ちゃんとおさめたほうがいい。
大吉でした
今年はいいことが起きそうだ。
狛犬が狛犬ではない
さて、無事参拝も済んだところで、当神社の狛犬に目を向けよう。
狛犬写真家を自称しようかと目論む自分としてはやっぱりそっちに注目してしまうが、この白髭神社の狛犬は、自分のような狛犬好きでなくともついつい目が向いてしまうのではないだろうか。
それぐらい変わっている。
どう変わっているかといえば…
こんな感じに変わっている
ライオンだ。
犬でも獅子でもなく、ライオンだ。
ライオンズマンションなんかで見られるような「ライオン」だ。
しかもお座りでも伏せているわけでもなく、ソファで寛いでいるような格好の「ライオン」だ。
おまけにこの百獣の王、一体しかいない。一対ではなく、この個体一つしかいないのである。
これを狛犬と言っていいのかどうかもあやしいけれど、拝殿へと上がる石段の脇にいるのだから、そう見えてくる。
世にも珍しい神社ではないだろうか。
別角度からも撮影
横面は凛々しい。
鬣(たてがみ)とかもくっきりとしっかりと彫られている。
鼻先も通っていて瞼も二重だったりするので、なかなかイケメンだ。
なお、この像、石段との隙間が狭いため横から撮影しにくい。雨も降っていたので、こうして石段に上がって上から撮るしかなかった。
でも角度を変えるとなんかかわいい
こうして正面から撮ると、気の優しい年寄りのような眼指しを向けてくる。
落ち着きがあるというか、貫禄があるというか、そこにいるだけで安心できるような、そんな雰囲気を持っている。
獅子ってなにげに優しいという話もしばしば耳にするしね。
ちなみにこのライオン像、寄付されたものらしい。
寄付されたとはいえ、いわゆる狛犬の代わりにこうして置いてしまえる宮司さんの懐の深さに驚かされる。
やっぱり優しいからできるのだろうか?
感想
以上、白鬚神社への初詣とその神社の狛犬(?)の話だ。
狛犬がいない代わりにライオン像が一体だけ置かれているという神社も市内では他にないであろう。
石川県、いや、全国で見ても、こんな奇特な神社、なかなかないのではないだろうか。
そんなマイナーでマニアックなところへ初詣にいってしまう自分もまたおそらく奇特な人間なのであろう。
どうしても、ついつい変なところに足を向けてしまう性分なので仕方がない。
このブログが副題として標榜するように、今年も変わったところを求める姿勢を神様や読んでくれた人に示す点では、とっても意味のある初詣であったと自負したいところである。
その道が自分にとって正しいと神様も言っているのか、おみくじも大吉だったしね。
過去に晴れているときに撮った写真
なかなか豪腕だけど、くつろいでいるその足がまたかわいい。
もう一枚、昔に撮った写真
アップで撮ると生きているような瞳をしている。
かっこいい。
とまあ、こんな調子で、今年もマニアックでマイナーな当ブログをマイペースに更新していくこと、ご容赦いただきたい。
あけましておめでとうございます。