初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

石川県輪島漆芸美術館の漆塗りガチャを春夏秋冬(計4回)まわした

輪島市にある漆芸美術館には漆塗りのガチャがある。

季節ごとに中のアイテムも変わっていたので、四季ごとに一度ずつ回してきた。

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以前にも紹介した輪島塗のガチャ

一年ほど前に当ブログでも紹介したように、石川県輪島漆芸美術館には漆塗りのガチャがある。

カプセルの中に彩漆や脱乾漆といった技法を使ったブローチが入っているものだ。

過去にガチャを回した記事はこちら

初めて回したのが秋で、そのときのブローチのデザインも秋をテーマにしたものであった。

調べてみるとそのガチャ、季節ごとにデザインが変わる。春夏秋冬とそれぞれの季節でガチャのバージョンが変わるのだ。

どうせなら四つの季節のバージョンで一回ずつ回してみたいと考えたので、初めて回したその日から約三ヶ月ごとに輪島漆芸美術館に足を運んでみたのだった。

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最近では7月に足を運んだ

写真は庭にある東屋より撮影。

この美術館、庭に東屋もあるのだ。

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庭の様子

奥に見えるのが東屋だ。

近くを散歩したらこの公園のような庭で一休み、ということもできる。

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建物に入ると一階に「わんじま」がいる

この漆芸美術館のマスコットだ。

過去に当ブログにて記事にもしたように自分はこの無表情のような顔が好みでその可愛さにハマっている。

可愛さを伝えたいためだけの記事はこちら

ゆるキャラとしてイベント等に出張していることもあるようだけど、自分は動いている「わんじま」をナマで見たことがない。

いつか見たい。

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ちなみに最近SNSを始めたらしい

わんじまがインスタグラムやツイッターフェイスブックを始めたそうだ。

攻めてますな。

右端に見えるのは撮影用のぬいぐるみやお椀や「吹き出し」だ。「わんじま」との記念撮影用に自由に使っていいそうだ。

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ごめん、この日はピアノばかり撮ってた

同じく館内一階にはこのようにグランドピアノが置かれている。

沈金作家の角野岩次さん作『朧なる』というタイトルで、上蓋や譜面部に沈金象嵌が施されているピアノだ。

ときどきこのピアノ等を使って館内でミニコンサートも行っている。

館内一階にはほかにも売店もあり、だいたいそのエリアにガチャも置かれている。

だいたいと記したのは、季節によって少々場所が変わっていたからだ。

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初めて回したのはこちら(過去の写真)

このようなガチャが売店に置かれている。

このとき出てきたのは1UPキノコのような緑のキノコだった。

 

冬、春、夏バージョンのガチャを回してきた

最初にガチャを回してからさらに冬、春、夏と当美術館に出向き、その時々にやっていた作品展を鑑賞後、帰り際にガチャも回してきた。

以下にその写真も並べたい。

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こちらは冬バージョン

回してきたのは2月だ。

第35回「日本伝統漆芸展」が行われていた頃だ。

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サンタ帽をかぶった毛糸づくりのわんじまが受付横にいたときでもある

こんなの売られていないはず。手作りだろうか?

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ちゃんと回してきた

一回500円で、受付で専用コインを購入してまわすことになる。

出てきたもののうちカプセルだけは受付で返却しなければならない。

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できてものはこちら

ニット帽をかぶったウサギだ。

ちょっとやさぐれた表情が良い。

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以前に購入したわんじまのぬいぐるみの顔に装着

このブローチ、男の自分でもこのようにわんじまの装備品として楽しめる。

なんか、夏の縁日で売っているお面みたいになった。

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続いては春バージョン

春のものは全体的に植物や鳥を模したデザインのもので、形は一緒でも配色が違うというパターンがいくつかあり、全体的に種類も多かった。

4月に回しに行っている。

第23回「飛翔する輪島の漆芸作家たち -全国展入選作品-」という展示会が行われていた頃だ。

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わんじまのSNSが新たに始まった頃でもあるはず

少なくとも自分としてはこれらのパネル等をこのとき初めて目にした。

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シュールだ

このおわんがまた良くて、ついつい人形用に欲しくなるのだけど、輪島塗は高いので気楽に買えるものでもない。

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もちろん回してきた

カプセルの受け口が紙でできていて、その淵のあたりが劣化していたりするのが味わいある。

このガチャがよく使われているからこそ劣化するのだろう。実際、横から見るとカプセルの残りがほとんどないという状態をよく見かけた。

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出てきたのはこちら

そら豆だろうか?

と、最初に目にしたときそう思った。

それともハート型だろうか?

色の配置がエキセントリックなのでこちらの勝手な想像力だけが膨らんでいく。

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ハートだと思って心臓部に装着

嗚呼、青春のドキドキが聞こえる。

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最後は夏バージョン

7月に足を運んで回してきた。

『近代工芸のススメ』という展示会が行われていた頃だ。

ブローチのデザインは魚やかき氷、スイカや提灯、ヨットといった日本の夏、海で見られるもので構成されている。

どれも夏休みを連想させるようなものばかりで、絵日記に描かれそうな意匠だ。

暑いのは苦手だけど、あの何もせずにダラダラのんびり過ごしていた夏休みの情景が思い出されて、かなり自分好みなバージョンである。

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慣れた手付きで回してきた

4回も回したことになるのでそんな自負がある。

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受け口がまたさらに味わい深くなった気がする

気のせいだろうか?

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出てきたものはこちら

「かき氷」だ。

しかも青色だ。

子供の頃、縁日ではこの青色のシロップばかり選んでいた気がする。

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食わせてみた

食べているような画になるよう装着してみた。

ピンがあるので、ぬいぐるみのそのボディに簡単に刺さり、固定もできる。刺しているとき、申し訳なく思ってしまったけど。

 

4つの漆のブローチ×わんじまのぬいぐるみで記念撮影

一年間を通して、石川県輪島漆芸美術館に置かれている漆塗りブローチのガチャを無事回すことができた。

春夏秋冬それぞれ一つずつとはいえ、4つの季節のブローチを手に入れれたことにちょっとした達成感がある。

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達成感を記念に4つをまとめて撮影

配置は中国の四神(青龍、朱雀、白虎、玄武。「四聖獣」ともいう)をオマージュしてみた。

東に青春、南に朱夏、西に白秋、北に玄冬、というやつだ。

(写真がピンぼけしていてごめんなさい)

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真ん中に「わんじま」も入れてみた

黄龍麒麟)を含めた五神をイメージしてみたけど、わんじま、デカい。

この子一人で際立つので…

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4つをまとめて装着してみた

ニット帽をかぶったウサギのお面をかぶり、若いときめきを胸にいだきながらカキ氷を食って1UPした「わんじま」だ。

箔が付いたのではないだろうか。多分。

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記念にゴッグとも共演

ゴッグ、久しぶりの出演だ。

4シーズンかけて回してきて「よしよし」と褒めているような画になった。

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ちなみにこう持たせると…

なんかイジメているみたいになる。

でもこれは次への過程。こう持ち上げて…

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はい、記念の肩車

う~ん、我ながらブローチ関係ない。

関係ないならないでさらに開き直って…

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虹色のロウソクとも記念撮影

金沢市のにし茶屋街の方(野町)で売られているレインボーキャンドルだ。

一年くらい前に購入したもののうち一つだけ残っていたので記念に灯してみた。

一年前のレインボーキャンドルの記事はこちら

この虹色ロウソクも4色だったりする。

青(紫)、赤、黄色、緑の四色だ。

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電灯消灯

より雰囲気アップを狙ってみたけど、ちょっとホラーみたいになった。

夏だから(もう秋だけど)許してほしい。

 

感想

以前、金沢市尾山神社御朱印を毎月通って(毎月絵が違う)一年かけてコンプリートした記事を書いたが、それ以来だろうか、久しぶりに一年をかけた記事を書いた。

やっぱり地道にのんびりと時間をかけて記事を作成すると達成感が違う。

違いすぎて、ついついハメを外してしまう。

後半の記念撮影に関しては著者の気の緩みだと思って許していただきたい。

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こんな感じで緩んでた

ブローチそっちのけでレインボーキャンドルにまったりするわんじま。

(ブローチが写っていないことに、蝋燭の火が消えかかる少し前に気づいた次第です)

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最終的には加賀友禅のフォトスタンドともコラボ

「撮れた記念写真を入れてほしい」といった図。

記念撮影というワードからフォトスタンドと写してみたけど、現代では「写真」というより「画像」が主流であるので何かが違う。いや、この「わんじま」もインスタグラムだとかネット上の「画像」に力を入れているようだから、明らかに違う。

まあ、それくらい浮かれていた(気の緩み)ということで、同時にそれくらい楽しめるブローチであり、美術館のマスコットだということです。

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正真正銘の記念撮影

一年間、楽しかった。

ありがとう、漆塗りガチャ。

 

なお、この石川県輪島漆芸美術館では現在、そんな一年前に亡くなられた漆芸家三谷吾一さん(享年98歳。高い沈金の技術と向上心で長く輪島塗業界を牽引していた方)の追悼展「文化功労者 三谷吾一の世界~時代を画す沈金加飾の探究者」が行われている(9月8日から11月5日)。

その追悼展に合わせ、ガチャのブローチも限定版が登場しているそうだ。

近々輪島によれた際は、その展示会も見に行き、ガチャも回してまたぬいぐるみに装着してやりたいと思う。

そのときは、美術館内のでっかい本物の「わんじま」と記念撮影しようかな。