そこでフグ付きのご当地ハンバーガーが売られていたのでいただいた。
境内にある販売&飲食広場
總持寺祖院の入り口に当たる門(関)を抜けると、左手に受付が見え、逆に右手にはお土産屋やカフェなんかが並ぶ広場がある。
境内の手水舎からみた広場
写真でいうと右の方に最初の門(関)がある。
広場中央にぽつんとお土産屋もあれば、その奥では長屋のような建物にお店も並んでいる。
長屋の様子
ぜんざいや葛湯なんかをいただけるお店もある。
境内散策で疲れた足を休ませるにはちょうど良いお店が並んでいるのだ。
この広場にはさらにソバやカレーと言った飲食もできるカフェもあった。
そちらがここ
「持寺珈琲」というカフェだ。
寺の建物をリノベーションして出来たような外観だ。
ここでしか飲めない珈琲があるそうだ
コーヒーは自家焙煎したものだそうだ。三種類あり、總持寺祖院をイメージしたブレンドなのだとか。
このお店はほかにも門前の食材を使ったご当地グルメと言うべきメニューもいくつかある。
その中には自然薯をすり下ろしてつなぎに使っている「門前そば」というのもあった。かつてはこの總持寺祖院の参道にその門前そばのお店がいくつもあったらしい。
地元・門前では「母ちゃんの味」と言われるくらい愛されているものだそうだ。
さらには「門前カレー」というのもメニューにあった。こちらはかつて門前で愛されたものの震災で食べられなくなったお店の味を再現しているという。
ほかにも肉を使った料理などもあり、どれも食べたくなるものばかりであったが、自分が今回選んだのは「門前味噌バーガー」というものだった。
いわゆるご当地バーガーというものだ。
門前味噌バーガー(フグ付き)を食べる
門前味噌バーガーには二種類あり、普通のものとフグ付きのものとがあった。
以前当ブログでも紹介したが、輪島は実はフグの漁獲量が数年日本一だったところで、フグが特産品だったりする。
(フグを食べに行ったときの記事は→こちら)
どうせならより輪島らしくということで今回はフグ入りのものを頼むことにした。
普通の門前味噌バーガーだと一つ350円、輪島ふぐcombiのものは一つ540円だ。
ちなみにテイクアウトできる
持寺珈琲のメニューの中にはテイクアウトできるものもいくつかある。
門前味噌バーガーもその一つであったので、自分は持ち帰ることを選んだ。
注文から10分後くらいにできた。
オープン
この門前味噌バーガーはバランス良く配合された鳥と豚の挽肉に豆富と生姜を混ぜあわせた特製パテを使用。
ソースは700年の歴史を持つ總持寺祖院とともに歩んできた門前味噌にバルサミコやバターなどを配合したこれまた特製のものだそうだ。
輪島ふぐcombiのものはパテの上にふぐ(焼いたものと思われる)が挟まれている。
階層は上からバンズのクラウン(上部)、フグ、パテ、野菜、バンズのヒール(下部)で構成されている。
いただきます
野菜はトマト、レタス、あとは水菜だろうか。
それらのシャキシャキとした歯ごたえと、ジューシーなパテのコンボ、そこにさらにフグの淡白さが掛け合わされる。トマトもアクセントになっている。
フグの淡白さがかなり独特であるが、パテと野菜とがフォローしている、といった具合だろうか。
味噌をベースとしたソースも味噌が頑固に主張することなく引き立て役に回っている。
これらも一つのハーモニーというものだろう。
どのパーツも風味が自然で、どこか懐かしい味もする。
美味かったです。
感想
いまさらながらお店の地図(總持寺祖院の境内にある)
タンパクな河豚の存在が斬新であったが、味のバランスは取れていた。
ご当地食材を組み合わせると味の面でも意外なほど形になるものだ。
フグのクセが苦手という方はノーマルの「門前味噌バーガー」の方が良いと思われる。
フグがいても味噌が肉やパンに合うということがわかるので、自分も次回は「門前味噌バーガー」だけで食べてみたくなった。
県内には門前以外にもご当地バーガーがいくつか存在しているという。見つけ次第、今後も食していきたいと思う。